近刊検索 デルタ

2021年5月14日発売

小鳥遊書房

出版社名ヨミ:タカナシショボウ

ヴィクトリアン・アメリカのミソジニー

タブーに挑んだ新しい女性たち
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内容紹介
「女ぎらい」あるいは「女性嫌悪」を意味する ミソジニーとは一体なんだろう?

家父長制システムが確立していたヴィクトリアン・アメリカを生きた三人の女性の抗いをとおして 現代にも暗い影を落としている問題を考える。

本書に登場する主な女性たち:
詩人で熱烈な奴隷制度廃止運動家ジュリア・ウォード・ハウ
医学研究者のメアリー・パットナム・ジャコービ
「黄色い壁紙」で知られる社会思想家シャーロット・パーキンズ・ギルマン
目次
プロローグ 女ぎらい——ヴィクトリアン・アメリカのミソジニー

第一章 翼を折られた詩人の嘆き——ジュリア・ウォード・ハウ①
1 もっとも男らしい男
2 看守と牢獄
3 ダブルスタンダードの問題

第二章 終わりなき戦いの日々——ジュリア・ウォード・ハウ②
1 未完の小説原稿
2 ローマの休日
3 喪服の似合うジュリア

第三章 詩人の内なる魔物——ジュリア・ウォード・ハウ③
1 詩集『受難の花』
2 驚異の年
3 〈新しい大陸〉の発見

第四章 医者と患者と安静療法——シャーロット・パーキンズ・ギルマン
1 安静療法とは何だったか
2 医学的ミソジニー
3 ギルマンという生き方
4 「黄色い壁紙」の世界
5 女性と西部療法

第五章 〈アメリカ医学会のゴッドマザー〉——メアリー・パットナム・ジャコービ
1 小説家ミッチェル批判
2 女性医学研究者の誕生
3 ヒステリーという病
4 貧血症の治療
5 女性同士の連帯

第六章 クラーク博士のベストセラー——男女共学をめぐる論争
1 ベストセラー『教育における性別』
2 クラーク博士とミッチェル博士
3 一八七四年のフェミニストたち
4 〈一編ノ詩ヨリモ真実ナル真実〉

第七章 アンチたちとの闘い——女性参政権をめぐる論争
1 〈アンチ〉と呼ばれた人々
2 一八七九年・ハウと女性参政権運動
3 一八九四年・ジャコービと女性参政権運動
4 一九一二年・ギルマンと女性参政権運動

プロローグ

引用文献

あとがき   

索引

ご注文
著者略歴
大井 浩二(オオイ コウジ ooi kouji)
1933年高知県生まれ。大阪外国語大学卒業、東京都立大学大学院修士課程修了。関西学院大学名誉教授。 主要著訳書に『アメリカ自然文学論』(研究社出版、1973年)、『美徳の共和国—自伝と伝記のなかのアメリカ』(開文社出版、1991年)、『アメリカ伝記論』(英潮社、1998年)、『日記のなかのアメリカ女性』(2002年、英宝社)、『旅人たちのアメリカ—コベット、クーパー、ディケンズ』(英宝社、2005年)、『エロティック・アメリカ—ヴィクトリアニズムの神話と現実』(英宝社、2013年)、『内と外からのアメリカ—共和国の現実と女性作家たち』(英宝社、2016年)、『米比戦争と共和主義の運命—トウェインとローズヴェルトと《シーザーの亡霊》』(彩流社、2017年)、アラン・トラクテンバーグ『ブルックリン橋』(研究社出版、1977年)、ソール・ベロー『フンボルトの贈り物』(講談社、1977年)、アプトン・シンクレア『ジャングル』(松柏社、2009年)など。
タイトルヨミ
カナ:ヴィクトリアンアメリカノミソジニー
ローマ字:vikutorianamerikanomisojinii

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