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2022年2月10日発売

花鳥社

出版社名ヨミ:カチョウシャ

古今和歌集の論

小町谷照彦セレクション
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内容紹介
古今集、拾遺集、源氏物語研究等におおきな影響をあたえた、著者の単行本未収録論集・全3冊。
王朝文学全般にわたる、刺激に満ちた数々の論考は、縦横無尽に古典作品の魅力と問題点を伝える。
河添房江氏(東京学芸大学名誉教授)、渡部泰明氏(国文学研究資料館館長)推薦!

本書は、あらゆる切り口から「和歌史」「歌ことば」に迫る。
巻末に「歌語辞典」を付載。
目次
凡例  

Ⅰ●古今和歌集成立の論
1 王朝和歌の成立
2 古今和歌集の成立
3 この歌の文字あるをや―古今集撰者の時代
4 勅撰集序の和歌史意識
5 古筆の本文的意義―古今和歌集の異文の位相
6 古今的なるもの
7 平安朝文学における自然観

Ⅱ●歌ことばの論
1 『古今集』的表現の特質とその展開
2 歌ことばをめぐって―「蓬が杣」考
3 古今集のことば
4 古今的自然の表現性
5 『古今集』の〈ことばかざり〉
6 秋草の歌
7 古典に舞う鳥―歌の世界の中から
8 誰が袖―古今集歌の享受の一位相
9 平安時代の月の色
10 花もみじ

Ⅲ●歌枕の論
1 古今集の歌枕―和歌表現論序説
2 三代集の名所歌枕―古今的美学の一考察
3 歌枕
4 作品にみる風土―古今集
5 吉野山―よき人がよしとよく見て

Ⅳ●古今集歌人の論
1 古今集の歌風と展開
2 在原業平―旅の思想
3 小野小町―古今集
4 小野小町における〝うつろひ〟
5 伊勢集と人生―心憂き身
6 紀貫之―作家の謎
7 紀貫之の歌心
8 古今集と貫之の歌
9 貫之、心と詞
10 屛風歌作者としての紀貫之―拾遺集四季歌を媒介として
11 紀貫之要語集
秋の雪/恋忘れ草/難波の葦/波の花/初雁の/花なき里/べらなり/松風/山下風/吉野の山の桜花/夜の錦

Ⅴ●歌語辞典
秋(あき)/朝顔(あさがほ)/あぢきなし/石(いし)/夢(いめ)/色(いろ)/憂し(うし)/歌ことば・枕詞(うたことば・まくらことば)/歌枕(うたまくら)/浦(うら)/面
影(おもかげ)/蚊(か)/蟋蟀(きりぎりす)/蟋蟀(こほろぎ)/衣(ころも)/嵯峨(さが)/鷺(さぎ)/桜(さくら)/鈴虫・松虫(すずむし・まつむし)/民(たみ)/常(つね)/夏(なつ)/撫子(なでしこ)/庭(には)/春(はる)/羊(ひつじ)/藤(ふぢ)/藤袴(ふぢばかま)/冬(ふゆ)/鳳凰(ほうわう)/禊(みそぎ)/物合(ものあはせ)/百敷(ももしき)/山藍(やまあい)/山里(やまざと)/世(よ)/侘ぶ・詫ぶ(わぶ)

初出一覧
解説 倉田実
引用和歌初句索引
著者略歴
小町谷 照彦(コマチヤ テルヒコ komachiya teruhiko)
1936年6月22日、長野県駒ケ根市に生まれる。2014年10月31日、死去。 学歴● 1960年3月、東京大学文学部国文学科卒業、1966年3月、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。 職歴● 1966年4月、常葉女子短期大学講師、1969年4月、成城大学短期大学部講師、1970年4月、同助教授、1971年4月、東京学芸大学講師、1972年3月、同助教授、1984年4月、同教授、2000年3月、同退職、2000年4月、東京経済大学経済学部教授、2000年5月、東京学芸大学名誉教授、2006年3月、東京経済大学退職。 主要著書● [単著]『現代語対照 古今和歌集』(旺文社文庫、旺文社、1982)、『源氏物語の歌ことば表現』(東京大学出版会、1984)、『藤原公任 余情美をうたう』(王朝の歌人7、集英社、1985)、『古今和歌集と歌ことば表現』(岩波書店、1994)、『中古の日本文学』(放送大学教育振興会、1997)、『王朝文学の歌ことば表現』(中古文学研究叢書3、若草書房、1997)、『絵とあらすじで読む源氏物語―渓斎英泉『源氏物語絵尽大意抄』』(新典社、2007)、『古今和歌集』(ちくま学芸文庫、筑摩書房、2010)、『あらすじで楽しむ源氏物語』(新典社、2010)。 [共著]『伊勢集全注釈』(角川書店、2016)。 [編著]『古今和歌集』(日本文学研究資料叢書、有精堂、1976)、『榊原本私家集一』(日本古典影印叢刊、日本古典文学会、1978)、『小倉百人一首 くわしい解説・設問付き』(文英堂、1983)、『國文學 古典文学基本知識事典』(学燈社、1988)、『カラー版 古今和歌集』(桜楓社、1988)、『國文學 平安時代を知る事典』(学燈社、1989)、『別冊國文學 古典文学基礎知識必携』(学燈社、1991)、『源氏物語鑑賞と基礎知識 御法・幻』(至文堂、2001)、『別冊國文學[必携]源氏物語を読むための基礎百科』(学燈社、2003)、『源氏物語鑑賞と基礎知識 宿木(後半)』(至文堂、2005)。 [共編著]『古今集』(シンポジウム日本文学、学生社、1976)、『源氏物語』(鑑賞日本の古典、尚学図書、1979)、『標準新国語便覧』(文英堂、1985)、『名所歌枕伝能因法師撰の本文の研究』(笠間書院、1986)、『賀茂真淵全集 第12巻』(続群書類従刊行会、1987)、『拾遺和歌集』(新日本古典文学大系、岩波書店、1990)、『古今和歌集』(新潮古典文学アルバム、新潮社、1991)、『源氏物語図典』(小学館、1997)、『歌ことばの歴史』(笠間書院、1998)、『狭衣物語』(新編日本古典文学全集、小学館、1999)、『平安朝の文学』(放送大学教育振興会、2001)、『古今和歌集研究集成』(全三巻、風間書房、2004)、『東書最新全訳古語辞典』(東京書籍、2006)、『王朝文学文化歴史大事典』(笠間書院、2011)。
倉田 実(クラタ ミノル kurata minoru)
大妻女子大学名誉教授。
タイトルヨミ
カナ:コキンワカシュウノロン
ローマ字:kokinwakashuunoron

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