( )
定価:2,200円(2,000円+税)
判型:A5変形
※JRC扱い
書店在庫をチェック
内容紹介
地球上のさまざまな場所で、
文学がどのような生を営んでいるか
世界各地・各ジャンルの文学×地域研究の専門家による26篇が収められたエッセイ集。
東京外国語大学発、地域研究者たちとめぐる文学の旅。
『地球の文学』では、「翻訳」「モダニズム」「詩」「政治」「歴史」という大きな主題の枠組みによって、さまざまな言語圏の文学をめぐるエッセイがまとめられている。(…)ゆるやかな主題ごとに集められたさまざまな地域・言語圏のエッセイは、どのような順序で読んでいただくこともできる。
それらのエッセイが互いに交錯し合いながらモザイク的なイメージの総体となり、全体として「地球の文学」が鳴り響くかのように感じとっていただけるものになればと願っている。(本書「まえがき」より)
文学がどのような生を営んでいるか
世界各地・各ジャンルの文学×地域研究の専門家による26篇が収められたエッセイ集。
東京外国語大学発、地域研究者たちとめぐる文学の旅。
『地球の文学』では、「翻訳」「モダニズム」「詩」「政治」「歴史」という大きな主題の枠組みによって、さまざまな言語圏の文学をめぐるエッセイがまとめられている。(…)ゆるやかな主題ごとに集められたさまざまな地域・言語圏のエッセイは、どのような順序で読んでいただくこともできる。
それらのエッセイが互いに交錯し合いながらモザイク的なイメージの総体となり、全体として「地球の文学」が鳴り響くかのように感じとっていただけるものになればと願っている。(本書「まえがき」より)
目次
Ⅰ〈翻訳〉が挑発するもの
フランス語圏文学 『失われた時を求めて』の「壁」
──プルーストの翻訳から日本文学へ 荒原邦博
チェコ語文学 チャペック『ロボット』における複数言語使用 阿部賢一
ラテンアメリカ文学 『歌、燃えあがる炎のために』を読んで、 翻訳をして、
本ができあがっていくまでのあいだに考えてきたこと 久野量一
ブラジル文学 翻訳の力、 文学の力
──人生観を変えた一冊『ブラス・クーバスの死後の回想』 武田千香
日本語文学 大移動時代の日本語文学の再編成 邵丹
アフリカ発/系文学 たったひとりでことばの荒野に立ち、
たったひとりでことばの泉を飲む
──アフリカ発/アフリカ系の文学を訳して くぼたのぞみ
Ⅱ〈モダニズム〉の肖像
ポーランド語文学 シマノフスキの《神話》、
イヴァシュキェーヴィチの『ザルーヂェ』 関口時正
アメリカ文学 ウィリアム・フォークナーと現代
──神話的アメリカ南部の周縁性と普遍性 加藤雄二
ラテンアメリカ文学 旅する驚異 アレホ・カルペンティエール 柳原孝敦
タイ語文学 「Y小説」の誕生
──タイにおける性的多様性受容への転換点 コースィット・ティップティエンポン
Ⅲ〈詩〉のアクチュアリティ
ロシア語文学 ロシア詩の地層──アレクサンドル・プーシキンをめぐって 前田和泉
ベンガル文学 同じであって同じでない──ベンガル文学の場合 丹羽京子
サンスクリット文学 知的快感を楽しむ──カーヴィヤ文学の世界 水野善文
ペルシア古典文学 ルーミー著『精神的マスナヴィー』より「葦の嘆き」 佐々木あや乃
カンボジア文学 カンボジアはメコン川の賜物――水とともに紡がれる物語 岡田知子
Ⅳ〈政治〉の力学のなかで
ロシア語文学 初期ソ連の「映画的」偽翻訳文学
──マリエッタ・シャギニャン『メス・メンド』を中心に 古宮路子
アラブ文学 ナギーブ・マフフーズ、 アラブ近代小説の成熟 八木久美子
中国語文学 〈文の学〉は異人の声のほうへ
──中国大陸の言語作品が地球の生命を聴く 橋本雄一
韓国・朝鮮文学 韓国社会と文学の距離
──記憶の忘却に抗うナラティブ 吉良佳奈江
チベット語文学 危機を乗り越える文学
──チベット語現代文学の創成とその背景 星 泉
Ⅴ〈歴史〉のなかでの受容と変容
イタリア語文学 変化する心
──イタリアと日本におけるデ・アミーチス 小久保真理江
バスク語文学 バスク語文学の挑戦
──少数言語で書くことが当たり前になるまで 金子奈美
アラブ文学 アラブ文学とは何か 山本 薫
ベトナム文学 『翹伝』とその心 野平宗弘
ドイツ語文学 主観性の表現をめぐって 山口裕之
サバルタン文学 ガルシア=ロルカの群島
──スペイン、アイルランド、琉球におけるサバルタンな声の響鳴体 今福龍太
フランス語圏文学 『失われた時を求めて』の「壁」
──プルーストの翻訳から日本文学へ 荒原邦博
チェコ語文学 チャペック『ロボット』における複数言語使用 阿部賢一
ラテンアメリカ文学 『歌、燃えあがる炎のために』を読んで、 翻訳をして、
本ができあがっていくまでのあいだに考えてきたこと 久野量一
ブラジル文学 翻訳の力、 文学の力
──人生観を変えた一冊『ブラス・クーバスの死後の回想』 武田千香
日本語文学 大移動時代の日本語文学の再編成 邵丹
アフリカ発/系文学 たったひとりでことばの荒野に立ち、
たったひとりでことばの泉を飲む
──アフリカ発/アフリカ系の文学を訳して くぼたのぞみ
Ⅱ〈モダニズム〉の肖像
ポーランド語文学 シマノフスキの《神話》、
イヴァシュキェーヴィチの『ザルーヂェ』 関口時正
アメリカ文学 ウィリアム・フォークナーと現代
──神話的アメリカ南部の周縁性と普遍性 加藤雄二
ラテンアメリカ文学 旅する驚異 アレホ・カルペンティエール 柳原孝敦
タイ語文学 「Y小説」の誕生
──タイにおける性的多様性受容への転換点 コースィット・ティップティエンポン
Ⅲ〈詩〉のアクチュアリティ
ロシア語文学 ロシア詩の地層──アレクサンドル・プーシキンをめぐって 前田和泉
ベンガル文学 同じであって同じでない──ベンガル文学の場合 丹羽京子
サンスクリット文学 知的快感を楽しむ──カーヴィヤ文学の世界 水野善文
ペルシア古典文学 ルーミー著『精神的マスナヴィー』より「葦の嘆き」 佐々木あや乃
カンボジア文学 カンボジアはメコン川の賜物――水とともに紡がれる物語 岡田知子
Ⅳ〈政治〉の力学のなかで
ロシア語文学 初期ソ連の「映画的」偽翻訳文学
──マリエッタ・シャギニャン『メス・メンド』を中心に 古宮路子
アラブ文学 ナギーブ・マフフーズ、 アラブ近代小説の成熟 八木久美子
中国語文学 〈文の学〉は異人の声のほうへ
──中国大陸の言語作品が地球の生命を聴く 橋本雄一
韓国・朝鮮文学 韓国社会と文学の距離
──記憶の忘却に抗うナラティブ 吉良佳奈江
チベット語文学 危機を乗り越える文学
──チベット語現代文学の創成とその背景 星 泉
Ⅴ〈歴史〉のなかでの受容と変容
イタリア語文学 変化する心
──イタリアと日本におけるデ・アミーチス 小久保真理江
バスク語文学 バスク語文学の挑戦
──少数言語で書くことが当たり前になるまで 金子奈美
アラブ文学 アラブ文学とは何か 山本 薫
ベトナム文学 『翹伝』とその心 野平宗弘
ドイツ語文学 主観性の表現をめぐって 山口裕之
サバルタン文学 ガルシア=ロルカの群島
──スペイン、アイルランド、琉球におけるサバルタンな声の響鳴体 今福龍太
著者略歴
山口 裕之(ヤマグチ ヒロユキ yamaguchi hiroyuki)
東京外国語大学教授。専門はドイツ文学・思想、表象文化論、メディア理論、翻訳理論。著書に『現代メディア哲学』(講談社、2022年)、『映画を見る歴史の天使』(岩波書店、2020年)他、翻訳にクライスト『ミヒャエル・コールハース チリの地震 他一篇』(岩波文庫、2024年)、イルマ・ラクーザ『ラングザマー 世界文学でたどる旅』(共和国、2016年)他、編著書に『多和田葉子/ハイナー・ミュラー 演劇表象の現場』、(東京外国語大学出版会、2020年)、『地球の音楽』(同、2022年)他がある。
タイトルヨミ
カナ:チキュウ ノ ブンガク
ローマ字:chikyuu no bungaku
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。
山口 裕之 最近の著作
もうすぐ発売(1週間以内)
近刊:ランダム
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。