脱原発しかない

脱原発しかない

西尾漠／著 橋本勝／絵

978-4-8074-8805-6

1988年12月

出版社による内容紹介：
原発がどうして推進されたのか、あるいはなぜ反対する人たちがいるのか？　素朴なギモンを簡明な文章とイラストで現した「原発の基本図書」。東西冷戦下に書かれたにも関わらず、内容がまさに今日的なのは、この問題について何も解決がなされていないからかも知れない。

目次：
Ⅰ　原発はなぜ受け入れられたか
　１　ヒロシマ・ナガサキの死者の霊のために
　２　核兵器をもちたい
　３　原発は安い－－はずだった
　４　何かいいことありそうだ
　５　アメリカさんの都合
　
Ⅱ　いま原発を推進するための５つの理由
　１　停電はゴメン
　２　石油にかわるエネルギー
　３　原発こそクリーン
　４　やっぱり原発は安い
　５　高速増殖炉は魔法のカマド
　
Ⅲ　原発がきらわれる９つの理由
　１　原発は巨大な放射能災害をもたらす
　２　原発は日常的に環境を汚染する
　３　原発は労働者の被曝なしに動かない
　４　原発はすてられないゴミを子孫に残す
　５　原発は地域社会を破壊する
　６　原発は電力危機を招き寄せる
　７　原発は電気料金を引き上げる
　８　原発は核兵器の拡散につながる
　９　原発は社会を息苦しいものにする
　
Ⅳ　原発をやめられない事情
　１　責任をとらされたくない官僚主義
　２　電力会社の士気の維持
　３　原発がダメなら何があるか
　４　原子力産業の刹那主義的な利害
　５　交付金を組み込んでしまった自治体
　６　核へのフリーハンド
　７　「好きだから好き」の世界
　８　それでもやめられない最後の理由
原発推進派語録
Ⅴ　原発をどうとめるか
　いま脱原発法を
　脱原発の戦いは楽しい
　脱原発各国事情
原発年表