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定価:2,640円(2,400円+税)
判型:四六変形
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内容紹介
★人気書の最新改訂版が待望の登場!!★
[社会学者の数だけ社会学がある」のではなく、社会学理論の発想はマルクス+ヴェーバー・デュルケム・ジンメルの1+3人に尽きているのだ。社会学者を学説史的に位置づけ、現代までの理論展開を、歴史的背景を含めて学べる入門書。社会学初心者が、研究者や学説の学習地図をつくるために最適。[社会学っておもしろいんだけどよくわからない」から、[社会学とはこういうものだ」に変化するための必携テキスト。第7章を新たに追加した第2版。
★執筆者紹介~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
〔担当章 と メッセージ〕
小宮友根 (こみや・ともね)
1977 年生まれ。2008 年,東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。社会学博士。現在,東北学院大学准教授。主要著作・論文に「『法廷の秩序』研究の意義について」法社会学66 号(2007 年),共訳書にヴァレリー・ブライソン著,江原由美子監訳『争点・フェミニズム』(2004 年・勁草書房)など。
メッセージ
社会学を作り上げてきた人びとは,社会学と他の社会諸科学との違いを,その対象にではなく,対象を眺める視点に求めてきました。このことは社会学に独特の難しさがある理由ですが,逆にその視点を身につけることができれば,他では得られない面白さを社会学は与えてくれるはずです。
(執筆担当)8,9 章・コラム⑦,⑧
鈴木弘輝 (すずき・ひろき)
1970 年生まれ。2006 年,東京都立大学大学院博士課程修了。社会学博士。現在,都留文科大学ほか非常勤講師。主要著作に,『悪という希望』(共著,2016 年・教育評論社),『つながりを探る社会学』(2013 年・NTT 出版),『生きる希望を忘れた若者たち』(2012 年・講談社現代新書),『憲法教育と社会理論─立憲主義は現代教育に通用するか』(2009 年・勁草書房)など。
メッセージ
社会学をより深く学ぶためには,私たちの生きる「現代社会」についても学んだ方がよい。それも,政治・経済・倫理(哲学や思想)など,必要な知識は多岐に渡る。そして,その学習に最適なのが,高等学校で使う(はずの)現代社会・政治経済・倫理といった科目の教科書や資料集などである。不明なことが出てきたら,それらをすぐに参照してほしい。
(執筆担当)10,12 章・コラム⑨,⑪
玉野和志 (たまの・かずし)編者
1960 年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。社会学博士。現在,首都大学東京人文科学研究科社会行動学専攻社会学分野教授。著書に『東京のローカル・コミュニティ』(2005 年・東京大学出版会),『実践社会調査入門』(2008年・世界思想社)など。
メッセージ
大学で最初に社会学に接したとき,「社会学者の数だけ社会学はある」と言われたことをよく覚えている。それ以来,社会学とは本来どのような学問であるのかが気にかかってきた。本書はそれに関する筆者なりの結論である。それが正しいかどうかは問題ではない。読者には余計な回り道はしてほしくないのである。引き継ぐべきものが何もないのが自由ではない。何を引き継ぐべきかを自分で選ぶのが自由なのである。ゆえに先達はうそでもこうだというべきなのである。
(執筆担当)1,2,3,4,5,6,15 章・コラム①,②,③,④,⑤,⑭
堀内進之介 (ほりうち・しんのすけ)
1977 年生まれ。2005 年,青山学院大学大学院非常勤講師,現代位相研究所・首席研究員ほか。単著に,『知と情意の政治学』(2016 年・教育評論社),共著に,『悪という希望─「生そのもの」のための政治社会学』(2016 年・教育評論社),『統治・自立・民主主義─パターナリズムの政治社会学』(2012 年・NTT 出版),『政治の発見⑥伝える─コミュニケーションと伝統の政治学』(2012 年・風行社),などがある。
メッセージ
「美しく生きる」,この決意が私の学問的関心の中核であり動機です。この近代社会の中での自分の位置価を定めるのに懸命になるのではなく,自分の中にある近代社会がどのようなものなのかを見定め,対峙するという姿勢だといってもいい。学問は単なる知の集積ではなく,自分の生き方とどう向き合うかを自身に問う,そうした実践でもあるのです。
(執筆担当)11,14 章・コラム⑩,⑬
山根清宏 (やまね・きよひろ)
1971 年生まれ。2011 年,東京都立大学大学院博士課程修了。社会学博士。現在,琉球大学准教授。主要著作・論文に「『引越屋』の労働世界─非正規雇用で働く若者の自己規定」日本労働社会学会年報15 号(2005 年),「若者が埋め込まれる労働のかたち─『生活者』としてのアイデンティティ獲得とその困難」中西新太郎・高山智樹編『ノンエリート青年の社会空間』(2009 年・大月書店),「曖昧化する労働と排除─生活世界としてのローカルな空間」町村敬志編『差別と排除の「いま」②都市空間に潜む排除と反抗の力』(2013 年・明石書店)など。
メッセージ
学卒後,アルバイト生活を送るなかで立ち現れた問題意識を言葉にしたいという思いが,社会学を学ぼうと思ったきっかけです。事象への「何で?」という不断の問い,議論できる場・関係の構築が研究を深めていくうえで大切だと思います。
(執筆担当)13 章・コラム⑫
吉田耕平 (よしだ・こうへい)
1983 年生まれ。2013 年,首都大学東京 人文科学研究科博士後期課程修了。社会学博士。現在,関西大学社会安全学部ほか非常勤講師。主要著作・論文に「アメリカにおける自由主義の伝統と社会学の成立─Bramson と宇賀の学史研究の再検討から」社会学論考30 巻(2009 年),『「原発避難」論─避難の実像からセカンドタウン,故郷再生まで』(共著,明石書店・2012 年)など。
メッセージ
理学部を卒業した私は,当初,美しい理論から導かれた予想が,味気ないデータから浮かび上がる現実に裏切られていくダイナミズムに憧れていました。しかし社会学の途へ進んでみて,マルクスやヴェーバーの冷徹な見通しの検証は,歴史と思想にかかっているのかもしれないと思うようになりました。本書の読者にも,歴史と思想への問いを抱いていただければ幸いです。
(執筆担当)7 章・コラム⑥
[社会学者の数だけ社会学がある」のではなく、社会学理論の発想はマルクス+ヴェーバー・デュルケム・ジンメルの1+3人に尽きているのだ。社会学者を学説史的に位置づけ、現代までの理論展開を、歴史的背景を含めて学べる入門書。社会学初心者が、研究者や学説の学習地図をつくるために最適。[社会学っておもしろいんだけどよくわからない」から、[社会学とはこういうものだ」に変化するための必携テキスト。第7章を新たに追加した第2版。
★執筆者紹介~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
〔担当章 と メッセージ〕
小宮友根 (こみや・ともね)
1977 年生まれ。2008 年,東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。社会学博士。現在,東北学院大学准教授。主要著作・論文に「『法廷の秩序』研究の意義について」法社会学66 号(2007 年),共訳書にヴァレリー・ブライソン著,江原由美子監訳『争点・フェミニズム』(2004 年・勁草書房)など。
メッセージ
社会学を作り上げてきた人びとは,社会学と他の社会諸科学との違いを,その対象にではなく,対象を眺める視点に求めてきました。このことは社会学に独特の難しさがある理由ですが,逆にその視点を身につけることができれば,他では得られない面白さを社会学は与えてくれるはずです。
(執筆担当)8,9 章・コラム⑦,⑧
鈴木弘輝 (すずき・ひろき)
1970 年生まれ。2006 年,東京都立大学大学院博士課程修了。社会学博士。現在,都留文科大学ほか非常勤講師。主要著作に,『悪という希望』(共著,2016 年・教育評論社),『つながりを探る社会学』(2013 年・NTT 出版),『生きる希望を忘れた若者たち』(2012 年・講談社現代新書),『憲法教育と社会理論─立憲主義は現代教育に通用するか』(2009 年・勁草書房)など。
メッセージ
社会学をより深く学ぶためには,私たちの生きる「現代社会」についても学んだ方がよい。それも,政治・経済・倫理(哲学や思想)など,必要な知識は多岐に渡る。そして,その学習に最適なのが,高等学校で使う(はずの)現代社会・政治経済・倫理といった科目の教科書や資料集などである。不明なことが出てきたら,それらをすぐに参照してほしい。
(執筆担当)10,12 章・コラム⑨,⑪
玉野和志 (たまの・かずし)編者
1960 年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。社会学博士。現在,首都大学東京人文科学研究科社会行動学専攻社会学分野教授。著書に『東京のローカル・コミュニティ』(2005 年・東京大学出版会),『実践社会調査入門』(2008年・世界思想社)など。
メッセージ
大学で最初に社会学に接したとき,「社会学者の数だけ社会学はある」と言われたことをよく覚えている。それ以来,社会学とは本来どのような学問であるのかが気にかかってきた。本書はそれに関する筆者なりの結論である。それが正しいかどうかは問題ではない。読者には余計な回り道はしてほしくないのである。引き継ぐべきものが何もないのが自由ではない。何を引き継ぐべきかを自分で選ぶのが自由なのである。ゆえに先達はうそでもこうだというべきなのである。
(執筆担当)1,2,3,4,5,6,15 章・コラム①,②,③,④,⑤,⑭
堀内進之介 (ほりうち・しんのすけ)
1977 年生まれ。2005 年,青山学院大学大学院非常勤講師,現代位相研究所・首席研究員ほか。単著に,『知と情意の政治学』(2016 年・教育評論社),共著に,『悪という希望─「生そのもの」のための政治社会学』(2016 年・教育評論社),『統治・自立・民主主義─パターナリズムの政治社会学』(2012 年・NTT 出版),『政治の発見⑥伝える─コミュニケーションと伝統の政治学』(2012 年・風行社),などがある。
メッセージ
「美しく生きる」,この決意が私の学問的関心の中核であり動機です。この近代社会の中での自分の位置価を定めるのに懸命になるのではなく,自分の中にある近代社会がどのようなものなのかを見定め,対峙するという姿勢だといってもいい。学問は単なる知の集積ではなく,自分の生き方とどう向き合うかを自身に問う,そうした実践でもあるのです。
(執筆担当)11,14 章・コラム⑩,⑬
山根清宏 (やまね・きよひろ)
1971 年生まれ。2011 年,東京都立大学大学院博士課程修了。社会学博士。現在,琉球大学准教授。主要著作・論文に「『引越屋』の労働世界─非正規雇用で働く若者の自己規定」日本労働社会学会年報15 号(2005 年),「若者が埋め込まれる労働のかたち─『生活者』としてのアイデンティティ獲得とその困難」中西新太郎・高山智樹編『ノンエリート青年の社会空間』(2009 年・大月書店),「曖昧化する労働と排除─生活世界としてのローカルな空間」町村敬志編『差別と排除の「いま」②都市空間に潜む排除と反抗の力』(2013 年・明石書店)など。
メッセージ
学卒後,アルバイト生活を送るなかで立ち現れた問題意識を言葉にしたいという思いが,社会学を学ぼうと思ったきっかけです。事象への「何で?」という不断の問い,議論できる場・関係の構築が研究を深めていくうえで大切だと思います。
(執筆担当)13 章・コラム⑫
吉田耕平 (よしだ・こうへい)
1983 年生まれ。2013 年,首都大学東京 人文科学研究科博士後期課程修了。社会学博士。現在,関西大学社会安全学部ほか非常勤講師。主要著作・論文に「アメリカにおける自由主義の伝統と社会学の成立─Bramson と宇賀の学史研究の再検討から」社会学論考30 巻(2009 年),『「原発避難」論─避難の実像からセカンドタウン,故郷再生まで』(共著,明石書店・2012 年)など。
メッセージ
理学部を卒業した私は,当初,美しい理論から導かれた予想が,味気ないデータから浮かび上がる現実に裏切られていくダイナミズムに憧れていました。しかし社会学の途へ進んでみて,マルクスやヴェーバーの冷徹な見通しの検証は,歴史と思想にかかっているのかもしれないと思うようになりました。本書の読者にも,歴史と思想への問いを抱いていただければ幸いです。
(執筆担当)7 章・コラム⑥
目次
『ブリッジブック社会学(第2版)』
玉野和志(首都大学東京人文科学研究科社会行動学専攻社会学分野教授) 編
【目 次】
◆ 第1章 社会学とはこういうものだ─はじめに
社会学はおもしろい,けどよくわからない/「社会学者の数だけ社会学がある」というウソ/
マルクスと政治経済学という壁/社会学の基本的な原理/ヴェーバー,デュルケム,ジンメルに尽きる社会学の発想/
社会学の目的はただひとつ/最近における社会学の困難/それでも私たちは1人では生きていけない/本書の成り立ち
◆ 第2章 近代の成立と社会学の誕生─マルクスによる資本主義社会の解明
1 社会学はいかなる状況から生まれたか
社会学誕生の歴史的背景/前提としての近代社会と経済学の成立/マルクスの挑戦
2 マルクスが明らかにした近代社会の原理
資本主義社会としての近代/資本主義の至上命令
3 マルクスにおける経済学と社会学
経済学批判の根拠としてのマルクスの社会学/革命による社会主義社会へと一挙に飛躍したマルクス/
もうひとつのマルクスを継承していった社会学の発展
コラム① マルクス,マルクス主義,社会学
◆ 第3章 意味に依拠し,法制度に対置される社会─ヴェーバーの社会学
1 マルクスとヴェーバー
マルクスを認め,マルクスを越えようとしたヴェーバー/ヴェーバーにおける経済と社会,そして政治と行政/
ヴェーバーにおける社会学─政策科学の原点
2 資本制と官僚制─近代の宿命
ストイックで,ペシミスティックなヴェーバー/資本主義の至上命令と官僚制の鉄則
3 ヴェーバーの理解社会学
社会的行為の特質/主観的な意味づけへの着目/カリスマ,宗教,政治の位置づけ
4 ヴェーバーとビスマルク,そしてニーチェとヒトラー
ビスマルクの遺産との対決/行動する議会/ヴェーバー亡き後のドイツの悲劇
コラム② 日本における資本主義の精神
◆ 第4章 社会的な共同性は実在する─デュルケムの社会学
1 デュルケム社会学の位置
意外にマルクスと似ているデュルケム/社会の実在を信じたデュルケムの客観主義と集合主義
2 デュルケム社会学の原点─『宗教生活の原初形態』
人類学者としてのデュルケム/「未開社会」の法と集合表象への着目
3 デュルケム社会学の展開─『自殺論』と『社会学的方法の規準』
近代化とアノミー/デュルケムの方法論─計量分析とモノグラフの原点
4 デュルケム社会学の展望
新しい社会のあり方─有機的連帯/教育と職業集団への期待
コラム③ 日本におけるデュルケム評価の変遷
◆ 第5章 人びとの相互作用から見えてくる社会─ジンメルの社会学
1 異彩を放つジンメル
哲学者としてのジンメル/心的相互作用への着目/ジンメルの形式社会学
2 社会は構造ではなく過程だ
人びとの相互作用によって再生産される構造/社会の実在ではなく,形式を問題にしたジンメル
3 形式とは何か
内容と形式/ドイツ形式社会学としての展開/記号としての形式/ミードへの展開
コラム④ ジンメル社会学の展開
◆ 第6章 シカゴとコロンビアの結婚──実証主義の社会学
1 アメリカにおける社会学の展開
シカゴ学派からコロンビアへ/アメリカン・サイエンスとしての展開
2 シカゴ学派の社会学
タマス,パーク,バージェス/シカゴ・モノグラフの蓄積
3 ラザースフェルドとコロンビア大学の社会学
ラジオ聴取者,大統領選挙,アメリカ兵/マートンとサーベイ調査/科学としての社会学と社会調査の確立
コラム⑤ 質的調査と量的調査
◆ 第7章 モダンの集大成─パーソンズの社会学
1 パーソンズの位置─モダンからポストモダンへ
異色の社会学者/相互行為への注目/個人と社会の総合/最後のモダニスト
2 行為とは何か─主意主義的理論と規範的秩序
万人の万人に対する闘争/ホッブズ的秩序問題/行為理論による解決
3 社会とは何か─システム理論と均衡過程
共通価値の限界と相互不信/二重の条件依存性/社会システム理論
4 共同体とは何か─AGIL 図式とシンボリック・メディア
役割構造の限界/社会システムの機能分化/シンボリック・メディア
5 パーソンズへの批判と可能性─行為とシステムの統合
パーソンズの解体と忘却/パーソンズの再評価と再統合
コラム⑥ 行為理論と社会理論
◆ 第8章 「社会構造」はどこにあるのか─現象学的社会学の挑戦
1 パーソンズの「社会構造」
「パーソンズ以後」の現在/「モノ」とは違う「社会」/「モノ」のようでもある「社会」/
「万人の万人に対する闘争」/「共通の価値体系」にもとづく秩序/あらゆる「社会構造」を扱える一般理論の完成
2 パーソンズへの批判
シュッツの現象学的社会学/シュッツからパーソンズへの手紙/研究者から見た「行為者の主観的観点」/機械のような人間/
なぜ「主観的観点」が問題になるのか/行為の動機を反省的に明らかにする必要性/「すれ違い」のインパクト/
「社会構造」と現実との関係/「難解さ」への疑問─ラディカル社会学/無駄な難解さ/何のための抽象化なのか/
シンボルを介した解釈─象徴的相互行為論/「要約」だけでは意味がない/「社会構造」の一般理論の衰退
3 「批判」の先に何があるのか
残された問題/ふたたび「社会」のほうへ
コラム⑦ 現象学と社会学
◆ 第9章 日常的な世界の成り立ちをとらえる視座─意味学派の可能性
1 さまざまな「意味」学派(125)
相互行為という社会秩序/共在の技法/儀礼としての相互行為─デュルケムからゴフマンへ/
エスノメソドロジー─社会を織りなす技法/「会話をする」ための方法論─会話分析/構築主義の挑戦/
社会問題の定義から人びとの活動の研究へ
2 人びとが具体的に社会を織りなす技法への着目
いま,ここで,生かされる社会学理論
3 「社会」に対する態度
社会を知ることと変えること
コラム⑧ 意味学派への誤解と批判
◆ 第10章 社会システム論のゆらぎ─パーソンズからルーマンへ
1 デュルケムの社会学と機能主義の人類学
「機能」概念のルーツ/「機能主義人類学」の発展
2 パーソンズの「機能主義社会学」
パーソンズの研究歴/機能主義の時代背景/アメリカン・デモクラシーと「機能主義」
3 ルーマンによる批判と革新
ルーマンの「機能主義」/パーソンズとの相違点/ルーマンから見たパーソンズ/ルーマンの「価値多元主義」
コラム⑨ アメリカの世界支配とパーソンズの社会学
◆ 第11章 マルクスを越えて─ハーバーマスの苦悩
1 ドイツの知識人としてのハーバーマス
ドイツ的思考伝統の歴史的背景/官僚の台頭とその顚末/フランクフルト学派第一世代の批判理論への挑戦/
ハーバーマスの改革─第二世代へ
2 ハーバーマスの諸見解
“公共圏”という空間の消失─公共性の構造転換/公共圏の正常なはたらき─福祉国家と正統性の危機/
公共圏への処方せん/生活世界の植民地化への警告/コミュニケーションの回路/「変換器」としての法
コラム⑩ 秋のドイツ
◆ 第12章 集合表象から「ハビトゥス」へ─ブルデューの試み
1 変化するブルデュー─代表的なブルデュー理解
ブルデューの再生産論/ブルデューの「ハビトゥス」論
2 デュルケムからブルデューへ
集合表象から象徴的支配へ/象徴的支配とハビトゥス/「資本主義のハビトゥス」
3 怒れるブルデュー
グローバリゼーションとブルデューの立場/ブルデューが「実践」する理由
コラム⑪ 教育社会学のブルデュー
◆ 第13章 人びとの社会的結びつきを取り戻す─コミュニティからネットワークへ
1 古典的な社会学の対概念
近代社会の基本認識/コミュニティの定式化
2 コミュニティ研究の展開
シカゴ学派とコミュニティ/日本のコミュニティ研究
3 単純な二項対立を超えて
コミュニティからネットワークへ/コミュニティの解放か,拡散か
4 社会関係資本への着目
コールマンの社会関係資本/バットナムの社会関係資本
コラム⑫ 市民・行政の協働と社会関係資本の蓄積
◆ 第14章 社会に対する国家の関与──フーコーとギデンズ
1 〈現在〉への問い
〈現在〉への問いから出発する2人の理論
2 フーコーのリアリズム
考古学から系譜学へ/権力概念の刷新/生と権力
3 ギデンズのアクティヴィズム
人びとの社会への解釈を再解釈する─二重の解釈学/再構成しつづけていく社会─構造化理論/
再帰的近代と「生きることの政治」/「第三の道」─国家・経済・市民社会の新たな同盟
コラム⑬ 社会を越え出る社会学
◆ 第15章 社会と国家の距離感─日本における社会学の位置
1 日本における社会と国家
市民社会の未成熟?/日本における社会学の位置─「社会」は危険思想/戸田貞三の悲哀/
古来ただ国家があるのみで,社会なぞない/ヨーロッパでは革新でも,日本では復古になってしまうこと
2 社会の学としての社会学と国家の学
国家の学としての政治・経済・法学/社会が崩れたときにどうなるか/社会的なつながりを嫌う人びと
3 社会はそこにあるのではなく,つくるものであること
それでも,人は1人では生きていけない/だから,自分で決めなければならないこと/社会学の効用
コラム⑭ 今は昔となった戦後民主化の時代
事項索引・人名索引
玉野和志(首都大学東京人文科学研究科社会行動学専攻社会学分野教授) 編
【目 次】
◆ 第1章 社会学とはこういうものだ─はじめに
社会学はおもしろい,けどよくわからない/「社会学者の数だけ社会学がある」というウソ/
マルクスと政治経済学という壁/社会学の基本的な原理/ヴェーバー,デュルケム,ジンメルに尽きる社会学の発想/
社会学の目的はただひとつ/最近における社会学の困難/それでも私たちは1人では生きていけない/本書の成り立ち
◆ 第2章 近代の成立と社会学の誕生─マルクスによる資本主義社会の解明
1 社会学はいかなる状況から生まれたか
社会学誕生の歴史的背景/前提としての近代社会と経済学の成立/マルクスの挑戦
2 マルクスが明らかにした近代社会の原理
資本主義社会としての近代/資本主義の至上命令
3 マルクスにおける経済学と社会学
経済学批判の根拠としてのマルクスの社会学/革命による社会主義社会へと一挙に飛躍したマルクス/
もうひとつのマルクスを継承していった社会学の発展
コラム① マルクス,マルクス主義,社会学
◆ 第3章 意味に依拠し,法制度に対置される社会─ヴェーバーの社会学
1 マルクスとヴェーバー
マルクスを認め,マルクスを越えようとしたヴェーバー/ヴェーバーにおける経済と社会,そして政治と行政/
ヴェーバーにおける社会学─政策科学の原点
2 資本制と官僚制─近代の宿命
ストイックで,ペシミスティックなヴェーバー/資本主義の至上命令と官僚制の鉄則
3 ヴェーバーの理解社会学
社会的行為の特質/主観的な意味づけへの着目/カリスマ,宗教,政治の位置づけ
4 ヴェーバーとビスマルク,そしてニーチェとヒトラー
ビスマルクの遺産との対決/行動する議会/ヴェーバー亡き後のドイツの悲劇
コラム② 日本における資本主義の精神
◆ 第4章 社会的な共同性は実在する─デュルケムの社会学
1 デュルケム社会学の位置
意外にマルクスと似ているデュルケム/社会の実在を信じたデュルケムの客観主義と集合主義
2 デュルケム社会学の原点─『宗教生活の原初形態』
人類学者としてのデュルケム/「未開社会」の法と集合表象への着目
3 デュルケム社会学の展開─『自殺論』と『社会学的方法の規準』
近代化とアノミー/デュルケムの方法論─計量分析とモノグラフの原点
4 デュルケム社会学の展望
新しい社会のあり方─有機的連帯/教育と職業集団への期待
コラム③ 日本におけるデュルケム評価の変遷
◆ 第5章 人びとの相互作用から見えてくる社会─ジンメルの社会学
1 異彩を放つジンメル
哲学者としてのジンメル/心的相互作用への着目/ジンメルの形式社会学
2 社会は構造ではなく過程だ
人びとの相互作用によって再生産される構造/社会の実在ではなく,形式を問題にしたジンメル
3 形式とは何か
内容と形式/ドイツ形式社会学としての展開/記号としての形式/ミードへの展開
コラム④ ジンメル社会学の展開
◆ 第6章 シカゴとコロンビアの結婚──実証主義の社会学
1 アメリカにおける社会学の展開
シカゴ学派からコロンビアへ/アメリカン・サイエンスとしての展開
2 シカゴ学派の社会学
タマス,パーク,バージェス/シカゴ・モノグラフの蓄積
3 ラザースフェルドとコロンビア大学の社会学
ラジオ聴取者,大統領選挙,アメリカ兵/マートンとサーベイ調査/科学としての社会学と社会調査の確立
コラム⑤ 質的調査と量的調査
◆ 第7章 モダンの集大成─パーソンズの社会学
1 パーソンズの位置─モダンからポストモダンへ
異色の社会学者/相互行為への注目/個人と社会の総合/最後のモダニスト
2 行為とは何か─主意主義的理論と規範的秩序
万人の万人に対する闘争/ホッブズ的秩序問題/行為理論による解決
3 社会とは何か─システム理論と均衡過程
共通価値の限界と相互不信/二重の条件依存性/社会システム理論
4 共同体とは何か─AGIL 図式とシンボリック・メディア
役割構造の限界/社会システムの機能分化/シンボリック・メディア
5 パーソンズへの批判と可能性─行為とシステムの統合
パーソンズの解体と忘却/パーソンズの再評価と再統合
コラム⑥ 行為理論と社会理論
◆ 第8章 「社会構造」はどこにあるのか─現象学的社会学の挑戦
1 パーソンズの「社会構造」
「パーソンズ以後」の現在/「モノ」とは違う「社会」/「モノ」のようでもある「社会」/
「万人の万人に対する闘争」/「共通の価値体系」にもとづく秩序/あらゆる「社会構造」を扱える一般理論の完成
2 パーソンズへの批判
シュッツの現象学的社会学/シュッツからパーソンズへの手紙/研究者から見た「行為者の主観的観点」/機械のような人間/
なぜ「主観的観点」が問題になるのか/行為の動機を反省的に明らかにする必要性/「すれ違い」のインパクト/
「社会構造」と現実との関係/「難解さ」への疑問─ラディカル社会学/無駄な難解さ/何のための抽象化なのか/
シンボルを介した解釈─象徴的相互行為論/「要約」だけでは意味がない/「社会構造」の一般理論の衰退
3 「批判」の先に何があるのか
残された問題/ふたたび「社会」のほうへ
コラム⑦ 現象学と社会学
◆ 第9章 日常的な世界の成り立ちをとらえる視座─意味学派の可能性
1 さまざまな「意味」学派(125)
相互行為という社会秩序/共在の技法/儀礼としての相互行為─デュルケムからゴフマンへ/
エスノメソドロジー─社会を織りなす技法/「会話をする」ための方法論─会話分析/構築主義の挑戦/
社会問題の定義から人びとの活動の研究へ
2 人びとが具体的に社会を織りなす技法への着目
いま,ここで,生かされる社会学理論
3 「社会」に対する態度
社会を知ることと変えること
コラム⑧ 意味学派への誤解と批判
◆ 第10章 社会システム論のゆらぎ─パーソンズからルーマンへ
1 デュルケムの社会学と機能主義の人類学
「機能」概念のルーツ/「機能主義人類学」の発展
2 パーソンズの「機能主義社会学」
パーソンズの研究歴/機能主義の時代背景/アメリカン・デモクラシーと「機能主義」
3 ルーマンによる批判と革新
ルーマンの「機能主義」/パーソンズとの相違点/ルーマンから見たパーソンズ/ルーマンの「価値多元主義」
コラム⑨ アメリカの世界支配とパーソンズの社会学
◆ 第11章 マルクスを越えて─ハーバーマスの苦悩
1 ドイツの知識人としてのハーバーマス
ドイツ的思考伝統の歴史的背景/官僚の台頭とその顚末/フランクフルト学派第一世代の批判理論への挑戦/
ハーバーマスの改革─第二世代へ
2 ハーバーマスの諸見解
“公共圏”という空間の消失─公共性の構造転換/公共圏の正常なはたらき─福祉国家と正統性の危機/
公共圏への処方せん/生活世界の植民地化への警告/コミュニケーションの回路/「変換器」としての法
コラム⑩ 秋のドイツ
◆ 第12章 集合表象から「ハビトゥス」へ─ブルデューの試み
1 変化するブルデュー─代表的なブルデュー理解
ブルデューの再生産論/ブルデューの「ハビトゥス」論
2 デュルケムからブルデューへ
集合表象から象徴的支配へ/象徴的支配とハビトゥス/「資本主義のハビトゥス」
3 怒れるブルデュー
グローバリゼーションとブルデューの立場/ブルデューが「実践」する理由
コラム⑪ 教育社会学のブルデュー
◆ 第13章 人びとの社会的結びつきを取り戻す─コミュニティからネットワークへ
1 古典的な社会学の対概念
近代社会の基本認識/コミュニティの定式化
2 コミュニティ研究の展開
シカゴ学派とコミュニティ/日本のコミュニティ研究
3 単純な二項対立を超えて
コミュニティからネットワークへ/コミュニティの解放か,拡散か
4 社会関係資本への着目
コールマンの社会関係資本/バットナムの社会関係資本
コラム⑫ 市民・行政の協働と社会関係資本の蓄積
◆ 第14章 社会に対する国家の関与──フーコーとギデンズ
1 〈現在〉への問い
〈現在〉への問いから出発する2人の理論
2 フーコーのリアリズム
考古学から系譜学へ/権力概念の刷新/生と権力
3 ギデンズのアクティヴィズム
人びとの社会への解釈を再解釈する─二重の解釈学/再構成しつづけていく社会─構造化理論/
再帰的近代と「生きることの政治」/「第三の道」─国家・経済・市民社会の新たな同盟
コラム⑬ 社会を越え出る社会学
◆ 第15章 社会と国家の距離感─日本における社会学の位置
1 日本における社会と国家
市民社会の未成熟?/日本における社会学の位置─「社会」は危険思想/戸田貞三の悲哀/
古来ただ国家があるのみで,社会なぞない/ヨーロッパでは革新でも,日本では復古になってしまうこと
2 社会の学としての社会学と国家の学
国家の学としての政治・経済・法学/社会が崩れたときにどうなるか/社会的なつながりを嫌う人びと
3 社会はそこにあるのではなく,つくるものであること
それでも,人は1人では生きていけない/だから,自分で決めなければならないこと/社会学の効用
コラム⑭ 今は昔となった戦後民主化の時代
事項索引・人名索引
著者略歴
玉野 和志(タマノ カズシ tamano kazushi)
タイトルヨミ
カナ:ブリッジブックシャカイガク ダイニハン
ローマ字:burijjibukkushakaigaku dainihan
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