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内容紹介
1964年、ベトナムの若き詩人思想家の苦悶と覚醒の記録

ヘンリー・ミラー、カフカ、クレマン・ロセ、ジッド、フォークナー、フロム、鈴木大拙、サルトル、ハイデガー、ユグナン、ヘミングウェイ、カザンザキス、トマス・ウルフ、ニーチェ、チャップリン、モーム、サローヤン、イヴォ・アンドリッチ、アポリネール、禅などの思想における新しい意識のあり方を通じて、自身の内なる〈生〉の炎を燃え上がらせ論じる文芸批評をまとめた一冊。ベトナム戦争下の若者たちの共感を呼び、現在も読み継がれる導きの書。
時代や地域を越えていのちの共鳴を呼び起こす。
1967年の思想書『深淵の沈黙』(訳書は東京外国語大学出版会から2018年刊行)に続き初邦訳。
目次
 『新しい意識』各章章題と副題

 序文に代えての手紙(一)
 序文に代えての手紙(二)

 第一部
 はじめに 自問の意識
 新しい意識とはいかなるものか?

 一章 不二の意識
 サローヤンの非芸術的芸術 
  禅仏教の不二の精神とジャン=ポール・サルトル

 二章 解放の意識
 ヘンリー・ミラー作品における現代の青年像

 三章 超脱の意識
 ハイデガー哲学からの推論を通じて、禅仏教の意味について考える

 四章 不滅の意識
 イヴォ・アンドリッチの小説における人生表象

 五章 生存の意識
 夜と昼そしてウィリアム・サローヤンあるいは人生の放浪者

 六章 体現の意識
 サマセット・モーム素描あるいは生活様式を規定する人

 七章 超現実の意識
 アポリネールの詩における恋愛あるいは詩と愛の同一

 八章 受容の意識
 チャールズ・チャップリンと芸術家の魂

 九章 形而上の意識
 フォークナーの魂およびジャン=ポール・サルトルと
  オルダス・ハックスリーの時間の形而上学


 第二部
 はじめに 自滅の意識
 相克の意識とはいかなるものか?

 一章 悲壮の意識
 ニコス・カザンザキスの思想における人と深淵

 二章 絶望の意識
 アーネスト・ヘミングウェイの作品におけるクレマン・ロセの悲劇の哲学

 三章 孤立の意識
 カフカの苦悶

 四章 不安の意識
 ジャン=ルネ・ユグナンの思い出あるいは同時代の青年の孤独

 五章 虚無の意識
 アーネスト・ヘミングウェイと内的独白。死から生へ

 六章 拒絶の意識
 逃走的人間とエーリッヒ・フロムの人間心理学

 七章 離脱の意識
 放蕩息子の帰る日あるいは
  A.F.シュミット、トマス・ウルフ、アンドレ・ジッド


 結論 自決の意識
 ニーチェへの手紙


 附録
 新しい意識の深淵

 第四版序文(1970年)
 私のように聖なる炎を燃やし
 私のように狂った川の流れに育てられ
 私が生きているように生きている見知らぬ読者へ。
 燃え
 流れ
 止むことなく燃え、流れて……

 第五版序文(1983年)
 期待することは何もない
著者略歴
ファム・コン・ティエン(ファム コン ティエン famu kon tien)
1941年、ベトナム南部ミィトー生まれ。詩人、思想家。13歳で正規の教育をドロップアウトし独学を続け、10代半ばより執筆活動を始める。評論集『文芸と哲学における新しい意識』(1964年)、詩集『蛇の生まれ出づる日』(1966年)、思想書『深淵の沈黙』(1967年)、小説『太陽などありはしない』(1967年)といった1960年代半ばより発表された一連の著作によって、ベトナム戦争当時の南ベトナムで話題となり時代の寵児となる。1966年から1970年まで仏教系私立大学万行大学文学・人文科学学部の学部長を務める。1970年に南ベトナムを去るのと同時に断筆。1975年から1983年までフランスのトゥールーズ大学で西洋哲学の助教授を務めた後、アメリカに移住。1987年に執筆活動を再開し、小説『地上における荒廃した一夜の果てへ』(1988年)、詩集『一切頂上には寂静』(2000年)の他、文学・哲学・仏教思想に関する多くの著作を発表。2011年、テキサス州ヒューストンにて没。
野平 宗弘(ノヒラ ムネヒロ nohira munehiro)
1971年生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。専門はベトナムの文学・思想。著書に、『新しい意識 ベトナムの亡命思想家ファム・コン・ティエン』(岩波書店、 2009年)、論文に、「ベトナムにおける鈴木大拙の受容──鈴木大拙とファム・コン・ティエン」(『現代思想』48巻15号、2020年)、翻訳書に、井筒俊彦『禅仏教の哲学に向けて』(ぷねうま舎、2014年)、ヘンリー・ミラー『ヘンリー・ミラー・コレクション15 三島由紀夫の死』(共訳、水声社、 2017年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:アタラシイ イシキ
ローマ字:atarashii ishiki

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