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定価:3,300円(3,000円+税)
判型:四六
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内容紹介
アメリカの音が響く、音楽が響く、そして、声が響くーー。
「外傷、身体、音声、音楽、記憶」を通して聞き取った
アメリカン・マインドの多声学的な音響風景
「この本に寄せられた10の論考は、アメリカ、音声、音楽、記憶といった
テーマを共有する中で私に語りかけられた声だと思っている。」(監修/下河辺美知子)
「外傷、身体、音声、音楽、記憶」を通して聞き取った
アメリカン・マインドの多声学的な音響風景
「この本に寄せられた10の論考は、アメリカ、音声、音楽、記憶といった
テーマを共有する中で私に語りかけられた声だと思っている。」(監修/下河辺美知子)
目次
【主な目次】
◎序文=セオリー狂騒曲――極東における受容と変容(巽孝之)
●第一部 音が響く
◎第一章=恐怖の音がこだまする――「アッシャー家の崩壊」に見るテロの構図(髙瀬祐子)
◎第二章=音とオカルト――ハーマン・メルヴィルとラフカディオ・ハーンのコスモポリタニズム(佐久間みかよ)
◎第三章=恥、あるいは人格の臨界――ヘンリー・ジェイムズの知の体質について(新田啓子)
●第二部 音楽が響く
◎第四章=現実(フェイス・ザ・ミュージック)に立ち向かえ――『気まま時代』(一九三八)における精神分析(日比野 啓)
◎第五章=場違いな音楽――ポール・ボウルズ『シェルタリング・スカイ』における異国の響き(大串尚代)
◎第六章=「ジャズが感じられる瞬間」――ラルフ・エリソンの合衆国憲法とジャズ(権田建二)
◎第七章=ニューディールの残響――『欲望という名の電車』と一九三〇年代(舌津智之)
●第三部 声が響く
◎第八章=声を書くということ――『ビリー・バッド』の草稿とビリーの吃音(板垣真任)
◎第九章=オバマのヒロシマ・スピーチを聴く--ナショナルナラティヴから千羽鶴の物語へ(伊藤詔子)
◎第十章=声なき絶叫――「税関」を通って『白鯨』へ(巽 孝之)
●言葉を届ける(下河辺美知子)
(書評、エッセイなどを収録)
書評『アセンブリ』(ジュディス・バトラー)
書評『盗まれた廃墟』(巽孝之)
書評『批評的差異』(バーバラ・ジョンソン)
書評『日本語がほろびるとき』(水村美苗)
書評『マニエリスムのアメリカ』(八木敏雄)
劇評『風とともに去りぬ』
劇評『ダディ・ロング・レッグズ』
映画評『戦場でワルツを』「トラウマの記憶から届いてくる声」
村山敏勝さんを偲んで
「ショートターム的思考の呪詛に抗って― 今届けたい言葉」
◎序文=セオリー狂騒曲――極東における受容と変容(巽孝之)
●第一部 音が響く
◎第一章=恐怖の音がこだまする――「アッシャー家の崩壊」に見るテロの構図(髙瀬祐子)
◎第二章=音とオカルト――ハーマン・メルヴィルとラフカディオ・ハーンのコスモポリタニズム(佐久間みかよ)
◎第三章=恥、あるいは人格の臨界――ヘンリー・ジェイムズの知の体質について(新田啓子)
●第二部 音楽が響く
◎第四章=現実(フェイス・ザ・ミュージック)に立ち向かえ――『気まま時代』(一九三八)における精神分析(日比野 啓)
◎第五章=場違いな音楽――ポール・ボウルズ『シェルタリング・スカイ』における異国の響き(大串尚代)
◎第六章=「ジャズが感じられる瞬間」――ラルフ・エリソンの合衆国憲法とジャズ(権田建二)
◎第七章=ニューディールの残響――『欲望という名の電車』と一九三〇年代(舌津智之)
●第三部 声が響く
◎第八章=声を書くということ――『ビリー・バッド』の草稿とビリーの吃音(板垣真任)
◎第九章=オバマのヒロシマ・スピーチを聴く--ナショナルナラティヴから千羽鶴の物語へ(伊藤詔子)
◎第十章=声なき絶叫――「税関」を通って『白鯨』へ(巽 孝之)
●言葉を届ける(下河辺美知子)
(書評、エッセイなどを収録)
書評『アセンブリ』(ジュディス・バトラー)
書評『盗まれた廃墟』(巽孝之)
書評『批評的差異』(バーバラ・ジョンソン)
書評『日本語がほろびるとき』(水村美苗)
書評『マニエリスムのアメリカ』(八木敏雄)
劇評『風とともに去りぬ』
劇評『ダディ・ロング・レッグズ』
映画評『戦場でワルツを』「トラウマの記憶から届いてくる声」
村山敏勝さんを偲んで
「ショートターム的思考の呪詛に抗って― 今届けたい言葉」
著者略歴
下河辺美知子(シモコウベミチコ shimokoubemichiko)
アメリカ文学・文化および精神分析批評/成蹊大学教授(在職1994-2019)/単著に『グローバリゼーションと惑星的想像力──恐怖と癒しの修辞学』(みすず書房、2015年)、『トラウマの声を聞く──共同体の記憶と歴史の未来』(みすず書房、2006年)、『歴史とトラウマ──記憶と忘却のメカニズム』(作品社、2000年)、編著に『 アメリカン・テロル──内なる敵と恐怖の連鎖』(彩流社、2009年)、『モンロー・ドクトリンの半球分割—トランスナショナル時代の地政学』(彩流社、2016年)、訳書に『トラウマ・歴史・物語──持ち主なき出来事』(キャシー・カルース)(みすず書房、2005年)、共訳書に『 トラウマへの探求──証言の不可能性と可能性』(作品社、 2009年)他。
髙瀬祐子(タカセユウコ takaseyuuko)
アメリカ文学/沼津高等専門学校教養科助教/成蹊大学大学院博士課程修了/「遺された家と消える家――「アッシャー家の崩壊」にみるネイティブアメリカン」『ポー研究』第7号(日本ポー学会、2015年)、「「バートルビー」におけるサブタイトルの謎――なぜウォール街の物語なのか」『静岡大学教育研究』第10号(2014年)、「母の息子から国家の父へ――A Romance of the Republicにおけるキングの変貌」『成蹊人文研究』第21号(2013年)他。
日比野啓(ヒビノケイ hibinokei)
アメリカ演劇/成蹊大学文学部教授/『戦後ミュージカルの展開』(編著、森話社、2017年)、「報われない「労働」——『マイ・フェア・レディ』における二種類の情動」『アメリカン・レイバー——合衆国における労働の文化表象』(編著、彩流社、2017年)、「象徴交換と死——『南太平洋』(一九四九)における恋愛の不可能性」『文化現象としての恋愛とイデオロギー』(風間書房、2017年)他。
舌津智之(ゼッツトモユキ zettsutomoyuki)
アメリカ文学、日米大衆文化/立教大学文学部教授/テキサス大学オースティン校大学院博士課程修了(Ph.D.)/著書に『どうにもとまらない歌謡曲──七〇年代のジェンダー』(晶文社、2002年)、『抒情するアメリカ──モダニズム文学の明滅』(研究社、2009年)、「「長崎の鐘」と(ラテン)アメリカ──モンロー・ドクトリンの音楽的地政学」『モンロー・ドクトリンの半球分割──トランスナショナル時代の地政学』(彩流社、2016年)、「性の目覚めと抒情──コールドウェルの短編にみる女性像」『フォークナー文学の水脈』(彩流社、2018年)他。
巽孝之(タツミタカユキ tatsumitakayuki)
アメリカ文学思想史/慶應義塾大学教授/コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D., 1987)/単著に『ニュー・アメリカニズム──米文学思想史の物語学』(青土社、1995年度福沢賞)、『リンカーンの世紀──アメリカ大統領たちの文学思想史』(青土社、2002年/増補新版、 2013年)、『モダニズムの惑星──英米文学思想史の修辞学』(岩波書店、2013年)、『盗まれた廃墟──ポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社、2016年)、Full Metal Apache(Duke UP, 2006年)、 Young Americans in Literature (Sairyusha, 2018)。編訳にラリイ・マキャフリイ『アヴァン・ポップ』(筑摩書房、1995年/北星堂、2007年)、共編に The Routledge Companion to Transnational American Studies (Routledge, 2019)他。
タイトルヨミ
カナ:アメリカンマインドノオンセイ
ローマ字:amerikanmaindonoonsei
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