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定価:4,620円(4,200円+税)
判型:A5
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内容紹介
「Philosophy for Children(P4C/子どもの哲学)」が掲げる「民主的な社会の実現」は教育とのいかなる調和の下で可能になるのか。特に教育の現場で得られた知見に基づきながら、P4Cが重視する「対話」が教育実践においていかにあるべきかを探る。
目次
巻頭言(小玉重夫)
はじめに(田中 伸)
第Ⅰ部 教育を通じたP4C理念の再検討
1 哲学は教育のための道具か?――ラディカルに問い合う哲学の実践としてのP4C(土屋陽介)
はじめに
1.リップマンにおけるP4Cの目標
2.P4Cにおける哲学の「道具化」
3.哲学の「道具化」は何が問題なのか?
4.哲学の「道具化」に抗う
2 子どもの哲学と「包摂的転回」――民主的な社会の実現のために(豊田光世)
はじめに
1.民主主義教育としての子どもの哲学
2.子どもの哲学に潜む排除のリスク
3.「包摂」から多面的な「熟議」へつなげる
4.インクルーシブな世界の実現へとつながる子どもの哲学の実践
3 哲学対話を通した道徳教育――いじめを抑止するP4Cの実践(上村 崇)
1.いじめと道徳教育
2.道徳教育をP4Cに拓く
4 プラグマティズムとコレクティフ
――哲学対話の「ままならなさ」がもたらす哲学的フィードバック(阿部ふく子)
はじめに
1.哲学探究の共同体と可謬主義
2.「制度を使う精神療法」と対話
おわりに
5 人の相互作用と経験により創られる対話――p4c Hawai'iにおける理論の検討(渡邉 文)
はじめに
1.リップマンのP4Cの派生としてのジャクソンのp4cHI
2.人と人の協働によって成り立つp4cHI
3.p4cHIの理論の内面化と実践への過程
4.p4cHIファシリテーションの実践に関する考察
おわりに
第Ⅱ部 教育実践とP4Cの対話
6 探究の共同体における認識的不正義とファシリテーション(西山 渓)
はじめに
1.中立的ではない教室での対話と認識的不正義
2.哲学対話の「ルール」とその課題
3.認識的不正義と対話のファシリテーション
おわりに
7 学びの「機能」から「作用」へ――学びの構造を転換するための探究カリキュラム(田中 伸)
1.教師と子どもの間に起きる「理解」の不一致
2.学びの構造転換
3.“現象” からはじめるカリキュラム研究
4.探究カリキュラムの創り方
おわりに
8 学校と社会との協働における対話空間の創出――「立ち去る人」としての学芸員(中山智貴)
1.教科へのP4C導入と対話空間における教師の権力性
2.学校と社会との協働による対話空間の創出
3.西田哲学館からみた学校と社会との協働による対話空間の創出過程
4.「問い直す可能性」を持つものとしての「立ち去る人」
5.対話空間の創出と開放
9 P4Cは学校カリキュラムに何をもたらすか――IAPCプログラムの再検討(福井 駿)
1.P4Cの有機的な教え方と学校カリキュラム
2.主体的な思考を育成するカリキュラムとしてのIAPCプログラム
3.自分たちの意味づけに問いを立てるカリキュラム
4.多様な思考のあり方を発見していくカリキュラム
5.思考の自己修正を習慣化するカリキュラム
6.カリキュラムに「溜め」を作るP4C
10 「良い社会科」を追究する教師をいかに育てるか
――社会科教員養成のペダゴジーとしてのP4Cの可能性と課題(川口広美・田中崚斗・福井 駿)
1.研究の目的
2.社会科観の省察とP4Cの関係性
3.P4Cを用いた社会科教員養成の授業デザインの実際
4.P4Cをペダゴジーとして用いた社会科教員養成授業における学びの実際
5.社会科教員養成のペダゴジーとしてのP4Cの可能性と課題
おわりに(豊田光世)
はじめに(田中 伸)
第Ⅰ部 教育を通じたP4C理念の再検討
1 哲学は教育のための道具か?――ラディカルに問い合う哲学の実践としてのP4C(土屋陽介)
はじめに
1.リップマンにおけるP4Cの目標
2.P4Cにおける哲学の「道具化」
3.哲学の「道具化」は何が問題なのか?
4.哲学の「道具化」に抗う
2 子どもの哲学と「包摂的転回」――民主的な社会の実現のために(豊田光世)
はじめに
1.民主主義教育としての子どもの哲学
2.子どもの哲学に潜む排除のリスク
3.「包摂」から多面的な「熟議」へつなげる
4.インクルーシブな世界の実現へとつながる子どもの哲学の実践
3 哲学対話を通した道徳教育――いじめを抑止するP4Cの実践(上村 崇)
1.いじめと道徳教育
2.道徳教育をP4Cに拓く
4 プラグマティズムとコレクティフ
――哲学対話の「ままならなさ」がもたらす哲学的フィードバック(阿部ふく子)
はじめに
1.哲学探究の共同体と可謬主義
2.「制度を使う精神療法」と対話
おわりに
5 人の相互作用と経験により創られる対話――p4c Hawai'iにおける理論の検討(渡邉 文)
はじめに
1.リップマンのP4Cの派生としてのジャクソンのp4cHI
2.人と人の協働によって成り立つp4cHI
3.p4cHIの理論の内面化と実践への過程
4.p4cHIファシリテーションの実践に関する考察
おわりに
第Ⅱ部 教育実践とP4Cの対話
6 探究の共同体における認識的不正義とファシリテーション(西山 渓)
はじめに
1.中立的ではない教室での対話と認識的不正義
2.哲学対話の「ルール」とその課題
3.認識的不正義と対話のファシリテーション
おわりに
7 学びの「機能」から「作用」へ――学びの構造を転換するための探究カリキュラム(田中 伸)
1.教師と子どもの間に起きる「理解」の不一致
2.学びの構造転換
3.“現象” からはじめるカリキュラム研究
4.探究カリキュラムの創り方
おわりに
8 学校と社会との協働における対話空間の創出――「立ち去る人」としての学芸員(中山智貴)
1.教科へのP4C導入と対話空間における教師の権力性
2.学校と社会との協働による対話空間の創出
3.西田哲学館からみた学校と社会との協働による対話空間の創出過程
4.「問い直す可能性」を持つものとしての「立ち去る人」
5.対話空間の創出と開放
9 P4Cは学校カリキュラムに何をもたらすか――IAPCプログラムの再検討(福井 駿)
1.P4Cの有機的な教え方と学校カリキュラム
2.主体的な思考を育成するカリキュラムとしてのIAPCプログラム
3.自分たちの意味づけに問いを立てるカリキュラム
4.多様な思考のあり方を発見していくカリキュラム
5.思考の自己修正を習慣化するカリキュラム
6.カリキュラムに「溜め」を作るP4C
10 「良い社会科」を追究する教師をいかに育てるか
――社会科教員養成のペダゴジーとしてのP4Cの可能性と課題(川口広美・田中崚斗・福井 駿)
1.研究の目的
2.社会科観の省察とP4Cの関係性
3.P4Cを用いた社会科教員養成の授業デザインの実際
4.P4Cをペダゴジーとして用いた社会科教員養成授業における学びの実際
5.社会科教員養成のペダゴジーとしてのP4Cの可能性と課題
おわりに(豊田光世)
著者略歴
小玉 重夫(コダマ シゲオ kodama shigeo)
東京大学大学院教育学研究科教授
田中 伸(タナカ ノボル tanaka noboru)
岐阜大学教育学部准教授
豊田 光世(トヨダ ミツヨ toyoda mitsuyo)
新潟大学佐渡自然共生科学センター准教授
タイトルヨミ
カナ:タイワテキキョウイクロンノタンキュウ
ローマ字:taiwatekikyouikuronnotankyuu
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