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2022年10月8日発売

株式会社音楽之友社

出版社名ヨミ:オンガクノトモシャ

実践的和声学習の手引

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内容紹介
1866年にモスクワ音楽院が開校されて以降、「基礎理論(楽典)」「和声法」「管弦楽法(自由作曲)」の授業を受け持ち、12年間にわたって音楽理論の教授として教鞭をとったチャイコフスキー。原書はこの間、学生たちに授業するために著されたもので、ロシア最初の和声の教科書である。在職中の12年間は、交響曲、《白鳥の湖》等のバレエ、オペラ、幻想序曲《ロメオとジュリエット》等の管弦楽曲、『ピアノ協奏曲第1番』『ロココ風の主題による変奏曲』など、幅広いジャンルの作品を数多く作曲した時期とも重なっており、彼の作品の魅力を創り出している音楽技術の一部分を、この一冊から読み取ることができるだろう。
また、和声の習得を目指す教科書としての利用も効果的である一方で、チャイコフスキーや同年代の作曲家たちが和声の各要素についてどのように学び、考え、作曲し、そして後進の指導にあたっていたのかをうかがうことができる歴史的・資料的価値も含む貴重な一冊である。
目次
序文
 音程の学習

和声の学習
第1部
 第1編 協和音、三和音
  第1章 長音階上の三和音
  第2章 長調の三和音の連結
  第3章 外的関係のない三和音同士の連結
  第4章 つながりのある和音連結の規則からの逸脱
  第5章 和声的ゼクエンツ
  第6章 短調の和声
  第7章 和声の開離配置
  第8章 三和音の転回
  第9章 減三和音と増三和音の転回

 第2編 不協和音:七の和音と九の和音
  第10章 ドミナント和音
  第11章 自由な声部進行
  第12章 九の和音
  第13章 七の和音
  第14章 トニック三和音に解決する不協和な和声同士の連結
  第15章 ゼクエンツ和音
  第16章 短調でのゼクエンツ和音
  第17章 与えられた旋律の和声付け

 第3編 転調
  第18章 直接的転調
  第19章 経過的転調
  第20章 転調を含む旋律への和声付け
  第21章 減七の和音の異名同音
  第22章 ペダル(持続低音)

第2部 偶発的な和声の諸形式
 第1編
  第23章 掛留
  第24章 先取音
  第25章 経過音
  第26章 増5度を含む和音
  第27章 増6度を含む和音
  第28章 刺繍音

 第2編 声部の旋律的展開
  第29章 和声の厳格様式
  第30章 声部進行のさらなる発展
  第31章 和声的装飾
  第32章 自由前奏曲
  第33章 和声の規則からの逸脱
  第34章 終止
著者略歴
P.I.チャイコフスキー(チャイコフスキー ピョートル イリイチ chaikofusukii pyootoru iriichi)
帝政ロシアの作曲家、教育者、指揮者。1866年にペテルブルク音楽院を卒業し、同年から1878年までモスクワ音楽院で教職に就く。彼の音楽は、時の皇帝アレクサンドル3世からも称賛を得た。1891年のカーネギー・ホールこけら落とし公演に招待され、ブラームス、サン=サーンスとともに「存命の偉大な作曲家」として評価されるなど、名声はロシア国内に留まらなかった。露暦1893年10月25日(西暦11月6日)、コレラにより急死。
山本 明尚(ヤマモト アキヒサ yamamoto akihisa)
1991年、東京生まれ。専門領域は19世紀後半~20世紀初頭のロシア芸術音楽。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。在学中に安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞受賞。同大学院音楽研究科修士課程修了、大学院アカンサス賞受賞。2016年モスクワ音楽院ロシア音楽史学科研究実習修了。現在、東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程およびロシア国立芸術学研究所音楽史専攻在籍。
森垣 桂一(モリガキ ケイイチ morigaki keiichi)
東京藝術大学作曲科卒業。池内友次郎、矢代秋雄、三善晃、尾高惇忠各氏に師事。1975年よりパリ国立高等音楽院にて、和声法をアンリ・シャラン、ジャン・クロード・レノー、対位法をジャン・クロード・アンリー各氏に師事。1998年サンクトペテルブルク音楽院オペラ・シンフォニー指揮科卒業。国立音楽大学及び大学院教授、東京学芸大学特任教授、東京藝術大学、桐朋学園大学、東京音楽大学各講師を歴任。
タイトルヨミ
カナ:ジッセンテキワセイガクシュウノテビキ
ローマ字:jissentekiwaseigakushuunotebiki

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