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2015年5月25日発売

法政大学出版局

出版社名ヨミ:ホウセイダイガクシュッパンキョク

見えないこと

相互主体性理論の諸段階について
叢書・ウニベルシタス
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内容紹介
その人が「見えない」のはいったいなぜなのか。社会的には見えないことになっている人、確かに実在するその人を、われわれが「見て見ぬふりをする」のはなぜか。主体を公的に認められた人とするには、その人を認知するだけでは不十分である。認識から承認へ。そして相互主体性と対象関係におけるアイデンティティの問題へ。〈承認論〉の第一人者による、いま、もっともアクチュアルな問いかけ。
目次
序文

第一章 見えないこと──「承認」の道徳的エピステモロジー

第二章 相互主体性の超越論的必然性──フィヒテの自然法論文における第二定理について

第三章 第三者の破壊的な力について──ガダマーと、ハイデガーの相互主体性理論

第四章 認識と承認──サルトルの相互主体性の理論について

第五章 解釈学とヘーゲリアニズムのあいだ──ジョン・マクダウェルと道徳的実在論の挑戦

第六章 対象関係論とポストモダン・アイデンティティ──精神分析は時代遅れだという思い違いについて

訳者あとがき
初出一覧
人名索引
著者略歴
アクセル・ホネット(ホネット アクセル honetto akuseru)
(Axel Honneth) 1949年ドイツのエッセンで生まれる。1983年にベルリン自由大学で哲学の博士号を取得。現在はゲーテ大学フランクフルト・アム・マイン哲学部・社会哲学講座正教授、フランクフルト社会研究所所長、コロンビア大学人文学部哲学科教授を務める。フランクフルト学派第三世代の代表的存在。邦訳された主な著作に、『権力の批判──批判的社会理論の新たな地平』、『承認をめぐる闘争──社会的コンフリクトの道徳的文法』〔増補版〕、『正義の他者──実践哲学論集』、『物象化──承認論からのアプローチ』、ナンシー・フレイザーとの論争的共著『再配分か承認か?──政治・哲学論争』(以上、法政大学出版局)などがある。
宮本 真也(ミヤモト シンヤ miyamoto shinya)
1968年生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部准教授。社会哲学、社会理論。主な著作に、「こころのエンハンスメントとしての「脳力」論」(『科学化する日常の社会学』(西山哲郎編)、世界思想社、2012 年)、「慈善による寄付か、承認としての再分配か?」(『ドイツ研究』第45号、日本ドイツ学会、2011年)、アクセル・ホネット『物象化──承認論からのアプローチ』(共訳、法政大学出版局、2010年)、シュテファン・ミュラー=ドーム『アドルノ伝』(共訳、作品社、2007 年)、など。
日暮 雅夫(ヒグラシ マサオ higurashi masao)
1958年生まれ。立命館大学産業社会学部教授。社会哲学。主な著作に、『討議と承認の社会理論──ハーバーマスとホネット』(勁草書房、2008年)、『批判的社会理論の現在』(共編、晃洋書房、2003年)、「承認論の現代的座標──ホネット社会理論の展開」(『思想』No.935. 岩波書店、2002年)、ユルゲン・ハーバーマス『自然主義と宗教の間──哲学論集』(共訳、法政大学出版局、2014年)、など。
水上 英徳(ミズカミ ヒデノリ mizukami hidenori)
1967年生まれ。松山大学人文学部教授。社会学。主な著作に、「再分配をめぐる闘争と承認をめぐる闘争──フレイザー/ホネット論争の問題提起」(『社会学研究』第76 号、東北社会学研究会、2004 年)、「アクセル・ホネットによる物象化論の再構成──承認と物象化」(『現代社会学理論研究』第2 号、日本社会学理論学会、2008年)、「アクセル・ホネットにおける承認の行為論──承認論の基礎」(『研究紀要』第46巻、大分県立芸術文化短期大学、2009年)、アクセル・ホネット『正義の他者──実践哲学論集』(共訳、法政大学出版局、2005年)、など。
タイトルヨミ
カナ:ミエナイコト
ローマ字:mienaikoto

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