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2023年11月27日発売

法政大学出版局

出版社名ヨミ:ホウセイダイガクシュッパンキョク

世界の読解可能性〈新装版〉

叢書・ウニベルシタス
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内容紹介
世界を神の偉大な「書物」にたとえ、その読解可能性を模索する歴史を、古典古代から現代の分子生物学に至るまで、著者独自の「メタファー学」の観点から分析する刺激的な試み。人間の自己理解、世界理解にとってのメタファーの機能とその役割を解き明かす。
目次
本書について
1 経験可能な全体のためのメタファー
2 書物世界と世界書物
3 書物としての天上、天上の書物
4 字母の比喩
5 啓示の書物と自然という書物、後者の台頭と遅滞
6 世界という書物の読者としての文盲の俗人
7 神の二つの書物は一致する
8 読解可能性の不均衡
9 人間世界の暗号化と解読
10 世界の年代記、あるいは世界の公式
11 ロビンソン世界対ニュートン世界
12 十九世紀への接近における諸傾向
13 ハンブルクの自然という書物とケーニヒスベルクでのその反映
14 額のしるし、天上のしるし
15 「どのようにして自然という書物が私にとって読解可能になるのか…」
16 「世界はロマン化されなければならない」
17 絶対的書物の理念
18 自然という書物のような自然についての書物
19 空虚な世界書物
20 夢解釈の準備
21 夢を読解可能にする
22 遺伝子コードとその読者

訳者あとがき
原注
人名索引
著者略歴
ハンス・ブルーメンベルク(ブルーメンベルク ハンス buruumenberuku hansu)
ハンス・ブルーメンベルク (Hans Blumenberg) 1920-1996年。ユダヤ人の母のもと、ドイツのリューベックに生まれる。パダボルンとフランクフルトで哲学と神学を学ぶ。1950年キール大学で教授資格を取得。60年ギーセン大学正教授、この頃エーリヒ・ロータッカーの推薦でマインツのアカデミー会員となり、独自の〈メタファー学〉の構想を発表。63年〈詩学と解釈学〉の設立メンバー、65年ボッフム大学に移り、70年から85年に退官するまでミュンスター大学教授を務めた。クーノ・フィッシャー賞やドイツ言語文芸アカデミーのジークムント・フロイト賞を受賞。日本語訳に、『近代の正統性』(全3巻)『コペルニクス的宇宙の生成』(全3巻)『神話の変奏』『われわれが生きている現実』『メタファー学のパラダイム』(以上、法政大学出版局)などがある。
山本 尤(ヤマモト ユウ yamamoto yuu)
山本 尤 1930-2015年。京都府立医科大学名誉教授。専攻:ドイツ現代文学、思想史。著書に『ナチズムと大学』(中公新書)、『近代とドイツ精神』(未知谷)、翻訳書にザフランスキー『ショーペンハウアー』『ハイデガー』『悪』『ニーチェ』『人間はどこまでグローバル化に耐えられるか』、ショーレム編『ベンヤミン─ショーレム往復書簡』、アルトハウス『ヘーゲル伝』、ボルツ『仮象小史』『カオスとシミュレーション』、グロス『カール・シュミットとユダヤ人』、キーゼル編『ユンガー=シュミット往復書簡』(以上単独訳、法政大学出版局)、シャルガフ『過去からの警告』『未来批判』『証人』『懐疑的省察ABC』『自然・人間・科学』、ザフランスキー『人間にはいくつの真理が必要か』、ボルツ『批判理論の系譜学』、アリー『最終解決』、ブルーメンベルク『世界の読解可能性』(以上共訳、法政大学出版局)などがある。
伊藤 秀一(イトウ シュウイチ itou shuuichi)
伊藤 秀一 1955年生まれ。中央大学経済学部教授。専攻:ドイツ文学。翻訳書にメニングハウス『無限の二重化』『ダーウィン以後の美学』(以上、法政大学出版局)、『敷居学』『美の約束』(以上、現代思潮新社)などがある。
タイトルヨミ
カナ:セカイノドッカイカノウセイ
ローマ字:sekainodokkaikanousei

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