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定価:6,600円(6,000円+税)
判型:A5
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内容紹介
20世紀の倫理学に根源的な転回をもたらしたレヴィナス。そのいまだ汲み尽くされざる可能性について、東方/東洋の伝統思想やユダヤ思想史からの視点、ケアや医療分野での応用、現代哲学からの新たな解釈という全3部からアプローチした国際シンポジウムの記録。仏、米、墺やイスラエル、韓国など海外の研究者、日本のベテランから若手まで総勢20名による多彩な論考が、これからの倫理の扉をひらく。
目次
序 【渡名喜庸哲】
第一部 レヴィナスと「東方/東洋」
東方イスラエリット師範学校校長としてのレヴィナスと伝統──世界イスラエリット同盟アーカイヴ所蔵文書を読む 【馬場智一】
東西のあいだの現代ユダヤ哲学──マルティン・ブーバーとエマニュエル・レヴィナス 【ハノック・ベン=パジ/小野 和/渡名喜庸哲 訳】
レヴィナスにおける〈東方〉についての極端な思考──ジュディス・バトラーからの批判に対して 【渡名喜庸哲】
孟子と顔の倫理──レヴィナス哲学から孟子の思想を読む 【キム・ヒョンジュン/吉野斉志 訳】
内部性とはなにか──レヴィナスとアジア思想における超越と内的経験 【レア・カルマンソン/石井雅巳 訳】
道徳と宗教をめぐる一考察──レヴィナスと清沢満之 【合田正人】
質料的現象学の限界における「社会存在」の重量──一九三〇年代のレヴィナスと田辺元 【杉村靖彦】
第二部 レヴィナスとケアの倫理
「子どもをもつ」とはいかなることか──反出生主義に抗するレヴィナス 【小手川正二郎】
倫理的ケアの関係はありうるのか──レヴィナスとともにケアを考える 【フローラ・バスティアーニ/村上暁子 訳】
享受と傷──〈同〉の内なる〈他〉としての主体性をめぐって 【平石晃樹】
住処の内破としての児童虐待──レヴィナス、アガンベン、そして民主主義の基盤 【村上靖彦】
母胎の震えのように──拠りどころ、専門能力としての医療 【ジャン=フランソワ・レイ/松葉 類 訳】
第三部 レヴィナスと新たな対話
利己愛から利益へ──レヴィナスとジャンセニスム 【藤岡俊博】
レヴィナスと「記憶不可能な過去」──カントおよびシェリングを経由して 【長坂真澄】
ジャン・ヴァールの下降的超越とレヴィナス 【樋口雄哉】
音と記号──「理性」をめぐるレヴィナスと現象学 【平岡 紘】
〈われわれ〉の存在論──レヴィナスとローゼンツヴァイク 【佐藤香織】
対話的差異の弁証論 【クリスティアン・レスナー/樽田勇樹 訳】
法、愛、現象学──リオタールとマリオンのあいだのレヴィナス 【フランソワ=ダヴィド・セバー/犬飼智仁 訳】
レヴィナスと「非存在論的な突破口」 【ジャン=ミシェル・サランスキ/伊藤潤一郎 訳】
あとがき 【杉村靖彦】
索 引
第一部 レヴィナスと「東方/東洋」
東方イスラエリット師範学校校長としてのレヴィナスと伝統──世界イスラエリット同盟アーカイヴ所蔵文書を読む 【馬場智一】
東西のあいだの現代ユダヤ哲学──マルティン・ブーバーとエマニュエル・レヴィナス 【ハノック・ベン=パジ/小野 和/渡名喜庸哲 訳】
レヴィナスにおける〈東方〉についての極端な思考──ジュディス・バトラーからの批判に対して 【渡名喜庸哲】
孟子と顔の倫理──レヴィナス哲学から孟子の思想を読む 【キム・ヒョンジュン/吉野斉志 訳】
内部性とはなにか──レヴィナスとアジア思想における超越と内的経験 【レア・カルマンソン/石井雅巳 訳】
道徳と宗教をめぐる一考察──レヴィナスと清沢満之 【合田正人】
質料的現象学の限界における「社会存在」の重量──一九三〇年代のレヴィナスと田辺元 【杉村靖彦】
第二部 レヴィナスとケアの倫理
「子どもをもつ」とはいかなることか──反出生主義に抗するレヴィナス 【小手川正二郎】
倫理的ケアの関係はありうるのか──レヴィナスとともにケアを考える 【フローラ・バスティアーニ/村上暁子 訳】
享受と傷──〈同〉の内なる〈他〉としての主体性をめぐって 【平石晃樹】
住処の内破としての児童虐待──レヴィナス、アガンベン、そして民主主義の基盤 【村上靖彦】
母胎の震えのように──拠りどころ、専門能力としての医療 【ジャン=フランソワ・レイ/松葉 類 訳】
第三部 レヴィナスと新たな対話
利己愛から利益へ──レヴィナスとジャンセニスム 【藤岡俊博】
レヴィナスと「記憶不可能な過去」──カントおよびシェリングを経由して 【長坂真澄】
ジャン・ヴァールの下降的超越とレヴィナス 【樋口雄哉】
音と記号──「理性」をめぐるレヴィナスと現象学 【平岡 紘】
〈われわれ〉の存在論──レヴィナスとローゼンツヴァイク 【佐藤香織】
対話的差異の弁証論 【クリスティアン・レスナー/樽田勇樹 訳】
法、愛、現象学──リオタールとマリオンのあいだのレヴィナス 【フランソワ=ダヴィド・セバー/犬飼智仁 訳】
レヴィナスと「非存在論的な突破口」 【ジャン=ミシェル・サランスキ/伊藤潤一郎 訳】
あとがき 【杉村靖彦】
索 引
著者略歴
杉村 靖彦(スギムラ ヤスヒコ sugimura yasuhiko)
1965年生。京都大学大学院文学研究科教授。現代フランス哲学・宗教哲学。著書に『ポール・リクールの思想』(創文社、日本宗教学会賞受賞)、共編著に『渦動する象徴──田辺哲学のダイナミズム』(晃洋書房)、Philosophie japonaise : le néant, le monde et le corps(J. Vrin)、訳書にグロンダン『ポール・リクール』(白水社)、グレーシュ『『存在と時間』講義』(共訳、法政大学出版局)ほか。
渡名喜 庸哲(トナキ ヨウテツ tonaki youtetsu)
1980年生。立教大学准教授。現代哲学・社会思想。著書に『レヴィナスの企て』(勁草書房)、共著にArrachement et évasion : Levinas et Arendt face à l'histoire(J. Vrin)、訳書に『レヴィナス著作集1・2・3』(共訳、法政大学出版局)、ナンシー『フクシマの後で』(以文社)、ベンスーサン『メシア的時間』(共訳、法政大学出版局)、デリダ『最後のユダヤ人』(未來社)ほか。
長坂 真澄(ナガサカ マスミ nagasaka masumi)
1976年生。早稲田大学国際学術院准教授。宗教哲学、独仏現象学。共著にRencontrer l’imprévisible(Le Cercle herméneutique)、『リクール読本』(法政大学出版局)、Bergson Jankélévitch Levinas(Manucius)、『ハイデガー事典』(昭和堂)、共訳書に『マルク・リシール現象学入門』(ナカニシヤ出版)、『ハイデガー──存在の問いと歴史(ジャック・デリダ講義録)』(白水社)ほか。
タイトルヨミ
カナ:コトフヘン
ローマ字:kotofuhen
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