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定価:1,980円(1,800円+税)
判型:A5
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内容紹介
私たちはいま、ヘイトの時代を生きている。外国人・移民に対するレイシズム、歴史の改竄、性差別、障害者・生活保護受給者・非正規労働者への差別などが複雑に絡み合い、すべてが「自己責任」で揉み消されてゆく殺伐たる社会で、私たちはどうすれば隣人への優しさや知性を取り戻せるのか。分断統治をこえて、一人ひとりが自己解放の言葉をつむぐ努力の一歩として、この雑誌は始まる。年1号刊行予定。
目次
〈座談会〉日本のヘイト社会にいかに対抗しうるのか 【中沢けい+川村湊+杉田俊介+櫻井信栄】
《特集①》日本のマジョリティはいかにしてヘイトに向き合えるのか
〈われわれ〉のハザードマップを更新する──誰が「誰がネットで排外主義者になるのか」と問うのか 【倉橋耕平】
あらゆる表現はプロパガンダなのか?──汎プロパガンダ的認識の世界のなかで 【藤田直哉】
〈小説〉二〇一三年 【櫻井信栄】
分断統治に「加担しない」ために──星野智幸氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
被差別者の自己テロル──檀廬影『僕という容れ物』論 【赤井浩太】
「ネオリベ国家ニッポン」に抗して──テロ・ヘイト・ポピュリズムの現在 【浜崎洋介】
差別の哲学について 【堀田義太郎】
〈紀行文〉アジアの細道──バンコク、チェンマイ、ハノイ、ホーチミン市 【藤原侑貴】
《特集②》歴史認識とヘイト────排外主義なき日本は可能か
歪んだ眼鏡を取り換えろ──「嫌韓」の歴史的起源を考える 【加藤直樹】
戦後史の中の「押しつけ憲法論」──そこに見られる民主主義の危うさ 【賀茂道子】
朝鮮人から見える沖縄の加害とその克服の歴史 【呉世宗】
われわれの憎悪とは──「一四〇字の世界」によるカタストロフィと沈黙のパンデミック 【石原真衣】
アイヌのこと、人間のこと、ほんの少しだけ 【川口好美】
ヘイト・スピーチの論理構造──真珠湾とヒロシマ、加害者と被害者のあいだで 【秋葉忠利】
「だったらあんたが書いてくれ」と言わないために 【康潤伊】
《特集③》移民・難民/女性/LGBT────共にあることの可能性
不寛容の泥沼から解放されるために──雨宮処凜氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
フェミニズムと「ヘイト男性」を結ぶ──「生きづらさを生き延びるための思想」に向けて 【貴戸理恵】
黄色いベスト運動──あるいは二一世紀における多数派の民衆と政治 【大中一彌】
収容所なき社会と移民・難民の主体性 【高橋若木】
やわらかな「棘」と、「正しさ」の震え 【温又柔】
LGBTと日本のマジョリティ──遠藤まめた氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
NOT ALONE CAFE TOKYOの実践から──ヘイトでなく安全な場を 【生島嗣+植田祐介+潟見陽+ルーアン】
反ヘイトを考えるためのブックリスト42 【本誌編集委員&スタッフ+ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会】
執筆者紹介/クラウドファンディングの御礼とご報告
《特集①》日本のマジョリティはいかにしてヘイトに向き合えるのか
〈われわれ〉のハザードマップを更新する──誰が「誰がネットで排外主義者になるのか」と問うのか 【倉橋耕平】
あらゆる表現はプロパガンダなのか?──汎プロパガンダ的認識の世界のなかで 【藤田直哉】
〈小説〉二〇一三年 【櫻井信栄】
分断統治に「加担しない」ために──星野智幸氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
被差別者の自己テロル──檀廬影『僕という容れ物』論 【赤井浩太】
「ネオリベ国家ニッポン」に抗して──テロ・ヘイト・ポピュリズムの現在 【浜崎洋介】
差別の哲学について 【堀田義太郎】
〈紀行文〉アジアの細道──バンコク、チェンマイ、ハノイ、ホーチミン市 【藤原侑貴】
《特集②》歴史認識とヘイト────排外主義なき日本は可能か
歪んだ眼鏡を取り換えろ──「嫌韓」の歴史的起源を考える 【加藤直樹】
戦後史の中の「押しつけ憲法論」──そこに見られる民主主義の危うさ 【賀茂道子】
朝鮮人から見える沖縄の加害とその克服の歴史 【呉世宗】
われわれの憎悪とは──「一四〇字の世界」によるカタストロフィと沈黙のパンデミック 【石原真衣】
アイヌのこと、人間のこと、ほんの少しだけ 【川口好美】
ヘイト・スピーチの論理構造──真珠湾とヒロシマ、加害者と被害者のあいだで 【秋葉忠利】
「だったらあんたが書いてくれ」と言わないために 【康潤伊】
《特集③》移民・難民/女性/LGBT────共にあることの可能性
不寛容の泥沼から解放されるために──雨宮処凜氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
フェミニズムと「ヘイト男性」を結ぶ──「生きづらさを生き延びるための思想」に向けて 【貴戸理恵】
黄色いベスト運動──あるいは二一世紀における多数派の民衆と政治 【大中一彌】
収容所なき社会と移民・難民の主体性 【高橋若木】
やわらかな「棘」と、「正しさ」の震え 【温又柔】
LGBTと日本のマジョリティ──遠藤まめた氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
NOT ALONE CAFE TOKYOの実践から──ヘイトでなく安全な場を 【生島嗣+植田祐介+潟見陽+ルーアン】
反ヘイトを考えるためのブックリスト42 【本誌編集委員&スタッフ+ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会】
執筆者紹介/クラウドファンディングの御礼とご報告
著者略歴
杉田 俊介(スギタ シュンスケ sugita shunsuke)
一九七五年神奈川生。批評家。『宮崎駿論』(NHKブックス)、『ジョジョ論』『戦争と虚構』(作品社)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『無能力批評』(大月書店)、『非モテの品格』(集英社新書)、『安彦良和の戦争と平和』(中公新書ラクレ)ほか。
櫻井 信栄(サクライ ノブヒデ sakurai nobuhide)
一九七四年神奈川生。日本文学研究者、日本語教師、韓国語翻訳者。小説「吃音小説」(『三田文学』一九九九年冬季号)、共著『在日コリアン文学と祖国』(建国大学校アジア・ディアスポラ研究所)、論文「金鶴泳文学と民族差別について」(『日本文化学報』64)ほか。
川村 湊(カワムラ ミナト kawamura minato)
一九五一年、北海道生。文芸批評家。法政大学名誉教授。著書『異郷の昭和文学』(岩波新書)、『戦争の谺』(白水社)、『韓国・朝鮮・在日を読む』『震災・原発文学論』『ハポネス移民村物語』(インパクト出版会)、『川村湊自撰集』全五巻(作品社)ほか。
タイトルヨミ
カナ:テイコウゲンロンハンヘイトノタメノコウサロイチゴウ
ローマ字:teikougenronhanheitonotamenokousaroichigou
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