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2023年1月23日発売

法政大学出版局

出版社名ヨミ:ホウセイダイガクシュッパンキョク

対抗言論 反ヘイトのための交差路 3号

差別と暴力の批評
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内容紹介
感染症と戦争の危機、蔓延する暴力、宗教とジェンダーの抑圧構造、主権者無視の政治……。社会と文化のますますの貧困化のなかで誰もが疲弊し、傷つき、無力感を強いられる世界。この時代の根本問題を撃ち、私たちの明日を祝福できるための言葉はいま、どこにあるのか? 元首相銃撃事件論からハラスメント問題まで、第一線の書き手たちが批評と文学の対抗力を蘇らせる、充実の第3号!
目次
〖連詩〗 キミが産れるのはつい明日だったか? 【奥間埜乃・川口好美・ 杉田俊介・田中さとみ】

特集1 文学/批評に何ができるか?

〖勉強会〗 川村湊の批評地図を描く──『架橋としての文学』刊行を機に 【康潤伊・櫻井信栄・杉田俊介】

〖インタビュー〗 東アジアと文学の未来のために──川村湊氏に聞く 【聞き手 康潤伊・櫻井信栄】

無力な目撃者──柳美里『8月の果て』における〈恨〉 【康潤伊】

差別への問い (二) 中野重治について 【川口好美】

〖勉強会〗 山城むつみを読む──文芸批評の革命的潜勢力のゆくえ 【川口好美・奥間埜乃・杉田俊介】

〖小説〗 相方になる 【櫻井信栄】

特集2 暴力・宗教・革命をめぐって

噴出する暴力 2019〜2022

感染・暴力・銃──安倍元首相暗殺事件についてのノート 【高原 到】

生き始めるために──隣人、信仰、映画のあいだで 【木村文洋】

まつろわぬ被差別民──『もののけ姫』は神殺しをいかに描いたか 【冨田涼介】

山上徹也の革命……だが…… 【杉田俊介】

〖エッセイ〗 竹中労と沖縄のふたりの唄者 【木村紅美】

特集3 男性支配の重力に抗う

〖インタビュー〗 言葉を取り戻すために──加害と被害、ハラスメント裁判、そして連帯をめぐって 【深沢レナ・安西彩乃・関優花 聞き手 川口好美】

渡部直己の「弟子」としての体験を書き記す 【韻踏み夫】

一元的差別批判への諦め、 あるいは批評のはしたなさについて 【矢野利裕】

渡部直己『子規的病牀批評序説』書評 【杉田俊介】

〖座談会〗 ジェンダー/男性性/文化をめぐって──『新しい声を聞くぼくたち』と新たな批評の可能性 【河野真太郎・ハーン小路恭子・杉田俊介】

〖小説〗 祭りの後 【藤原侑貴】

特集4 フェミニズムと社会批評のいま

トランスジェンダー/フェミニズム/メンズリブ──笙野頼子『発禁小説集』に寄せて 【杉田俊介】

それはフェミニズムのせいではない──バックラッシュに抗う韓国社会 【趙慶喜】

マジョリティーのために 【西村紗知】

ステレオタイプと新聞広告──第三回日経ウーマンエンパワーメント広告賞の一日も早い開催を求む 【蔓葉信博】

〖小説〗 『エセ物語』未発表の遺稿より 《丙申》苦手 【室井光広/解説 川口好美】
著者略歴
杉田 俊介(スギタ シュンスケ sugita shunsuke)
杉田 俊介 1975年神奈川生。批評家。『宮崎駿論』(NHKブックス)、『ジョジョ論』『戦争と虚構』(作品社)、『無能力批評』『ジャパニメーションの成熟と喪失』(大月書店)、『橋川文三とその浪曼』(河出書房新社)、『神と革命の文芸批評』(法政大学出版局)ほか。
櫻井 信栄(サクライ ノブヒデ sakurai nobuhide)
櫻井 信栄 1974年神奈川生。日本文学研究者、日本語教師、韓国語翻訳者。小説「吃音小説」(『三田文学』1999年冬季号)、共著『在日コリアン文学と祖国』(建国大学校アジア・ディアスポラ研究所)、論文「金鶴泳文学と民族差別について」(『日本文化学報』64)ほか。
川口 好美(カワグチ ヨシミ kawaguchi yoshimi)
川口 好美 1987年大阪生。文芸批評。作品「不幸と共存──シモーヌ・ヴェイユ試論」(『群像』2016年12月号、第60回群像新人評論賞優秀作)、「〈内部の人間〉の革命──中野重治再考」(『てんでんこ』第10・11号)ほか。
藤原 侑貴(フジワラ ユウキ fujiwara yuuki)
藤原 侑貴 1989年東京生。作家。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。小説「通りゃんせ」(第30回織田作之助青春賞)、「帰郷」(第32回日大文芸賞佳作受賞)、「ビザラン挽歌」(『対抗言論』2号)ほか。
タイトルヨミ
カナ:タイコウゲンロン ハンヘイトノタメノコウサロ サンゴウ
ローマ字:taikougenron hanheitonotamenokousaro sangou

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