( )
定価:2,200円(2,000円+税)
判型:四六
書店在庫をチェック
内容紹介
フィリピンにとって2016年は、独立70周年にあたり、また日本との国交樹立60周年に当たる記念すべき年である。本書は21世紀に入り、フィリピンを理解できるだけでなく、複眼的な視座から新世紀にふさわしい「新しいフィリピン像」を紹介する。
目次
はじめに――21世紀フィリピンへの招待
フィリピン全図
Ⅰ 暮らしを映す人間模様
第1章 島国の自然と地理――豊かさを育む
第2章 人の一生と儀礼――洗礼・成人・結婚・葬式
第3章 都市生活者――「豊かさ」を追い求めて
第4章 地方生活者――しなやかな資源利用
第5章 海外就労――国民の1割が国外に
第6章 祈りと信心――暮らしの構えとしてのキリスト教
第7章 イスラーム教徒――マイノリティとして生きる
第8章 華僑・華人――中国にルーツを持つ
第9章 山岳の少数民族――伝統医療と現代医療が交錯する世界
第10章 女性たち――優しさと逞しさをあわせ持つ
第11章 若者たち――不安と希望の狭間で「待つ」こと
第12章 性的マイノリティ――新しいアイデンティティ
【コラム1】人びとはどこから来たのか
【コラム2】富裕層の子たちの葛藤
【コラム3】イスラーム教徒とキリスト教徒の共存
Ⅱ 未来を照らす歴史
第13章 ナショナリズム――新たな自画像を描く
第14章 マレー世界――ナマコを求めたスペイン
第15章 スペイン植民地期――キリストが生きる精神世界の受容
第16章 フィリピン革命――国民国家の創出と挫折
第17章 アメリカ植民地期――作られた「恩恵」の物語
第18章 日本占領期――今も残る深い爪痕
第19章 戦争の記憶と忘却――「過去」を共有し「質の高い和解」を
第20章 独立後の歩み――「自立」への模索が続く
第21章 「英雄」たち――ラプラプ・リサール・ボニファシオ・アキノ
【コラム4】戦争をめぐる「裁き」と「赦し」
Ⅲ 変容する社会と文化
第22章 料理――味の秘密を探る
第23章 映画――インディーズの黄金時代へ
第24章 美術――植民地文化を超えて
第25章 スポーツ――ボクシングが切り拓く社会象徴的時空
第26章 家族――グローバルに広がるネットワーク
第27章 言語と教育――国民統合と自己実現の手段
第28章 メディア――参加型のラジオ・SNSが花盛り
第29章 ショービジネス――フィリピン社会を映す縮図
第30章 消費生活――ショッピングモールの楽しみ方
第31章 アウトローの世界――曖昧な法の境界に生きる
【コラム5】日常の暮らしに溶け込むギャンブル
Ⅳ 多元化する政治
第32章 大統領――民主化後の歴代政権
第33章 中央政治――大統領・議会・最高裁の関係
第34章 地方政治――地域の鍵を握る多様なキーマン
第35章 市民社会――NGOの活発な政治参加
第36章 カトリック教会――世俗化の中で揺らぐ影響力
第37章 国軍――新たな役割の模索
第38章 ピープル・パワー――超法規のデモから改革の象徴へ
第39章 選挙――「祝祭」に込める変革への希望
第40章 富の分配――公正な社会を目指して
第41章 ミンダナオ紛争――和平への道のり
第42章 対米関係――アジアに埋め込まれた「特別な関係」
第43章 アジア外交――安全保障と経済連携
第44章 南シナ海紛争――地域の安全保障を脅かす火種
第45章 ドゥテルテ大統領の横顔――「世直し義賊」の光と影
Ⅴ 躍動する経済
第46章 人口ボーナス――増加する生産労働力
第47章 経済発展――高い成長率と偏った構造
第48章 民衆経済――あるスラムの30年
第49章 貿易――輸出性向の低下とサービス輸出の増加
第50章 投資――消費市場のビジネスチャンス
第51章 ビジネスエリート――規制緩和と新興財閥の台頭
第52章 成長企業――目覚ましい海外進出
第53章 環境――森林再生をめざした植林
第54章 農業――コメ自給への挑戦と課題
第55章 世界遺産と観光――地域開発の新たな可能性
【コラム6】加熱する不動産ビジネス
【コラム7】現地従業員の労務管理はなぜ難しい?
【コラム8】ビジネスモデルとしての「フェアトレード」
Ⅵ 絡み合う日比関係
第56章 戦前の人流――通商・キリシタン・独立運動
第57章 戦後の人流――出稼ぎ先から観光地になったニッポン
第58章 開発援助――巨大インフラ・プロジェクトの功罪
第59章 災害支援ネットワーク――火山・地震・台風に立ち向かう
第60章 文化交流――次世代につなぐカタリスト(触媒)たち
第61章 看護師・介護士――日比間の思惑と期待のズレ
第62章 日比二世10万人時代――二つのルーツを活かす
第63章 在比日本人――「夢」を追う人びと
第64章 英語留学――親密なマンツーマン教育
【コラム9】スタディーツアー――多様な価値観との遭遇
【コラム10】日本で生きるフィリピン系の子どもと教育
フィリピン全図
Ⅰ 暮らしを映す人間模様
第1章 島国の自然と地理――豊かさを育む
第2章 人の一生と儀礼――洗礼・成人・結婚・葬式
第3章 都市生活者――「豊かさ」を追い求めて
第4章 地方生活者――しなやかな資源利用
第5章 海外就労――国民の1割が国外に
第6章 祈りと信心――暮らしの構えとしてのキリスト教
第7章 イスラーム教徒――マイノリティとして生きる
第8章 華僑・華人――中国にルーツを持つ
第9章 山岳の少数民族――伝統医療と現代医療が交錯する世界
第10章 女性たち――優しさと逞しさをあわせ持つ
第11章 若者たち――不安と希望の狭間で「待つ」こと
第12章 性的マイノリティ――新しいアイデンティティ
【コラム1】人びとはどこから来たのか
【コラム2】富裕層の子たちの葛藤
【コラム3】イスラーム教徒とキリスト教徒の共存
Ⅱ 未来を照らす歴史
第13章 ナショナリズム――新たな自画像を描く
第14章 マレー世界――ナマコを求めたスペイン
第15章 スペイン植民地期――キリストが生きる精神世界の受容
第16章 フィリピン革命――国民国家の創出と挫折
第17章 アメリカ植民地期――作られた「恩恵」の物語
第18章 日本占領期――今も残る深い爪痕
第19章 戦争の記憶と忘却――「過去」を共有し「質の高い和解」を
第20章 独立後の歩み――「自立」への模索が続く
第21章 「英雄」たち――ラプラプ・リサール・ボニファシオ・アキノ
【コラム4】戦争をめぐる「裁き」と「赦し」
Ⅲ 変容する社会と文化
第22章 料理――味の秘密を探る
第23章 映画――インディーズの黄金時代へ
第24章 美術――植民地文化を超えて
第25章 スポーツ――ボクシングが切り拓く社会象徴的時空
第26章 家族――グローバルに広がるネットワーク
第27章 言語と教育――国民統合と自己実現の手段
第28章 メディア――参加型のラジオ・SNSが花盛り
第29章 ショービジネス――フィリピン社会を映す縮図
第30章 消費生活――ショッピングモールの楽しみ方
第31章 アウトローの世界――曖昧な法の境界に生きる
【コラム5】日常の暮らしに溶け込むギャンブル
Ⅳ 多元化する政治
第32章 大統領――民主化後の歴代政権
第33章 中央政治――大統領・議会・最高裁の関係
第34章 地方政治――地域の鍵を握る多様なキーマン
第35章 市民社会――NGOの活発な政治参加
第36章 カトリック教会――世俗化の中で揺らぐ影響力
第37章 国軍――新たな役割の模索
第38章 ピープル・パワー――超法規のデモから改革の象徴へ
第39章 選挙――「祝祭」に込める変革への希望
第40章 富の分配――公正な社会を目指して
第41章 ミンダナオ紛争――和平への道のり
第42章 対米関係――アジアに埋め込まれた「特別な関係」
第43章 アジア外交――安全保障と経済連携
第44章 南シナ海紛争――地域の安全保障を脅かす火種
第45章 ドゥテルテ大統領の横顔――「世直し義賊」の光と影
Ⅴ 躍動する経済
第46章 人口ボーナス――増加する生産労働力
第47章 経済発展――高い成長率と偏った構造
第48章 民衆経済――あるスラムの30年
第49章 貿易――輸出性向の低下とサービス輸出の増加
第50章 投資――消費市場のビジネスチャンス
第51章 ビジネスエリート――規制緩和と新興財閥の台頭
第52章 成長企業――目覚ましい海外進出
第53章 環境――森林再生をめざした植林
第54章 農業――コメ自給への挑戦と課題
第55章 世界遺産と観光――地域開発の新たな可能性
【コラム6】加熱する不動産ビジネス
【コラム7】現地従業員の労務管理はなぜ難しい?
【コラム8】ビジネスモデルとしての「フェアトレード」
Ⅵ 絡み合う日比関係
第56章 戦前の人流――通商・キリシタン・独立運動
第57章 戦後の人流――出稼ぎ先から観光地になったニッポン
第58章 開発援助――巨大インフラ・プロジェクトの功罪
第59章 災害支援ネットワーク――火山・地震・台風に立ち向かう
第60章 文化交流――次世代につなぐカタリスト(触媒)たち
第61章 看護師・介護士――日比間の思惑と期待のズレ
第62章 日比二世10万人時代――二つのルーツを活かす
第63章 在比日本人――「夢」を追う人びと
第64章 英語留学――親密なマンツーマン教育
【コラム9】スタディーツアー――多様な価値観との遭遇
【コラム10】日本で生きるフィリピン系の子どもと教育
著者略歴
大野 拓司(オオノ タクシ oono takushi)
ジャーナリスト、中央大学非常勤講師、沖縄大学地域研究所特別研究員
アジア・アフリカ・オセアニア地域研究
【主要著書】『新版 入門東南アジア研究』(共著、めこん、1999年)、『鶯と龍――アメリカの中国人、中国のアメリカ人』(共著、平凡社、2002年)、『現代アジアの統治と共生』(共著、慶応義塾大学出版会、2002年)、『新聞と戦争』(共著、朝日新聞出版、2008年)
鈴木 伸隆(スズキ ノブタカ suzuki nobutaka)
筑波大学人文社会系准教授
文化人類学、フィリピン地域研究
【主要著書】『東南アジアのイスラーム』(共著、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2012年)、Junctions between Filipinos & Japanese: Transborder Insights and Reminiscences (共著、Kultura't Wika, 2007年)、Islam and Cultural Diversity in Southeast Asia (共著、ILCAA Tokyo University of Foreign Studies, 2015年)
日下 渉(クサカ ワタル kusaka wataru)
名古屋大学大学院国際開発研究科准教授
政治学、フィリピン研究
【主要著書】『東南アジア現代政治入門』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)、『反市民の政治学――フィリピンの民主主義と道徳』(法政大学出版局、2013年、大平正芳記念賞、発展途上国研究奨励賞)、『承認欲望の社会変革――ワークキャンプにみる若者の連帯技法』(共編著、京都大学学術出版会、2015年)、『人種神話を解体する2――科学と社会の知』(共著、東京大学出版会、2016年)
タイトルヨミ
カナ:フィリピンヲシルタメノロクジュウヨンショウ
ローマ字:firipinoshirutamenorokujuuyonshou
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。
もうすぐ発売(1週間以内)
近刊:ランダム
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。