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2021年12月16日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

盲ろう児コミュニケーション教育・支援ガイド

豊かな「会話」の力を育むために
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内容紹介
盲ろう児・青少年のコミュニケーションの力を育成するための包括的なテキスト。パーキンス盲学校の盲ろうプログラムを用い、乳児の初期の意思疎通のやり取りから、上級の学習者の高度なニーズまでのコミュニケーションのすべての面に対し対応している。
目次
 謝辞
 序文
 序文(日本語訳の出版に際して)[星祐子]
 概要

第1章 コミュニケーションとは
 1-1 つながりとしてのコミュニケーション
 1-2 言語の獲得以前のコミュニケーション
 1-3 言語によるコミュニケーション
 1-4 盲ろうの人のコミュニケーションの重要さ

第2章 盲ろうを理解する
 2-1 盲ろうの人々の多様性
 2-2 集団を定める
 2-3 変わりつつある子どもの集団
 2-4 なぜカテゴリーを定めるのか
 2-5 盲ろうの人々に共通する困難さ
 2-6 アセスメントの大切さ
 2-7 感覚障害の、愛着、コミュニケーション、概念発達への影響
 2-8 診断とアセスメントの大切さ
 2-9 盲ろうに対する文化的態度

第3章 家族との協力関係を築く
 3-1 家族との協力関係
 3-2 盲ろう児の家族から学ぶ
 3-3 家族の重要性:変わらぬ絆
 3-4 考え方、役割、ニーズの変化
 3-5 教育者にとっての課題
 3-6 親:最も持続的なチームメンバー
 3-7 大人への困難の多い移行
 3-8 継続的な家族支援と研修のシステム
 3-9 家族間のネットワークの構築

第4章 会話:コミュニケーションで最も大切なこと
 4-1 豊かな言語環境
 4-2 良い会話の要素
 4-3 平等な参加

第5章 コミュニケーションを促進する環境
 5-1 会話や言語の中に自然に置かれる機会
 5-2 コミュニケーションについての幅広い視野
 5-3 コミュニケーションを促す環境の特徴

第6章 コミュニケーションのアセスメント
 6-1 アセスメントの必要性
 6-2 アセスメントの方法
 6-3 何を評価するのか?
 6-4 先生による学校でのアセスメント:生徒ファティマ
 6-5 ファティマについての提案
 6-6 アセスメント活動
 6-7 乳幼児のアセスメント
 6-8 コミュニケーションの臨床アセスメント:これらは適切か?
 6-9 アセスメント:継続的なプロセス

第7章 コミュニケーションの方法を選ぶ
 7-1 盲ろう児の自然な表現手段
 7-2 自然なコミュニケーション方法と実用的な方法の選択
 7-3 最も流暢になることを目指して
 7-4 非言語的コミュニケーション方法
 7-5 言語的コミュニケーション方法
 7-6 ケーススタディ
 7-7 誰がコミュニケーション方法を選ぶのか?

第8章 初期のコミュニケーションと言語を作り出す
 8-1 障害の無い子どものコミュニケーション能力発達の初期段階
 8-2 やり取りを促すためのガイドライン
 8-3 低学年時の経験
 8-4 非言語、ジェスチャーコミュニケーションを発達させる方策
 8-5 子どもが言葉に触れる機会を増やす方策
 8-6 音声言語を発達させる方策

第9章 基礎的な言語の発達
 9-1 盲ろう児の言語の獲得
 9-2 盲ろうの生徒の言語発達での特別な配慮
 9-3 学習するのに子どもには何が必要か
 9-4 語彙を増やす
 9-5 言語活動
 9-6 言語学習を他の主な領域に組み込む
 9-7 特定の言語レッスン
 9-8 言語学習の一部としてのリテラシー
 9-9 書くことと言語学習(視力のある学習者のための)
 9-10 点字の学習
 9-11 ヴィヴィアン

第10章 複雑な言語の発達
 10-1 言語と概念の発達
 10-2 英語の言語構造の発達
 10-3 言語発達の推奨プロセス
 10-4 言語変形をどう教えたらよいか?
 10-5 概念分類の利用
 10-6 全盲の子どもへの特別な配慮
 10-7 ジュリアの話

第11章 他の障害も重複する青少年
 11-1 他の障害も重複する青少年の概要
 11-2 教育者が直面する課題
 11-3 コミュニケーションの課題
 11-4 課題に対応する:良いコミュニケーションを育てる
 11-5 良いコミュニケーションを構築するための支援の追加
 11-6 ペーパーワークの課題
 11-7 革新的な暮らしと労働環境への挑戦

第12章 大人の生活への期待
 12-1 大人に向う支援
 12-2 コミュニケーション:大人への移行計画の中心として
 12-3 コミュニケーション:個人としての存在への準備の中心として
 12-4 コミュニケーション:社会的関係への配慮
 12-5 より大きな未来を見る

第13章 子ども一人ひとりのニーズへの対応
 13-1 盲ろう児のニーズを満たす計画
 13-2 学ぶべきレガシー
 13-3 教育チーム
 13-4 適切なアセスメントを受ける
 13-5 プログラムの策定
 13-6 教育プログラムスタッフ
 13-7 適切な専門的資源を探す
 13-8 先生への支援
 13-9 家族の大切さを忘れない

第14章 質の高いサービスの構想を作る
 14-1 すべての子どもたちのための質の高い教育
 14-2 盲ろう児への質の高いサービスシステムに必須の要素
 14-3 対応力のあるシステムを作成する方法

 終わりにあたって
 訳者あとがき[岡本明]
 索引
 編著者・共同執筆者・訳者略歴
著者略歴
バーバラ・マイルズ(バーバラ マイルズ baabara mairuzu)
 バーバラ・マイルズは、ボストン・カレッジで盲ろう者教育の修士号を取得。盲ろう児や盲ろうの大人の教育者のための独立コンサルタント。パーキンス盲学校の盲人プログラムに、クラス担任および言語専門家として参画。ニューイングランド盲ろう者支援センターのコンサルタントとして、メイン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、コネチカット州の学校や家族のための業務に従事。  1990年にバーモント州に移住後は、ニューイングランドの多くの学区でコンサルティングとして、全国的な先生の訓練に従事。また、ヒルトン/パーキンスプログラムのために、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジアを歴訪し、先生の現職研修を行った。盲ろう者に関する情報を集めたナショナル・クリアリングハウスであるDB-LINKのファクトシートなど、数多くの論文を発表。盲ろう児・者との相互の会話によるコミュニケーションの重要性についての認識を高めることを主な専門領域としている。ガーデニング、詩作、陶芸、ダンス、愛犬ロージーとの散歩が趣味。 (訳者追記 現在(2021年)は既にリタイアされている。)
マリアンヌ・リジオ(マリアンヌ リジオ mariannu rijio)
 マリアンヌ・リジオは、ボストン・カレッジで盲ろう者教育の修士号を取得。パーキンス盲学校のヒルトン/パーキンス・プログラムの教育コンサルタントとして、乳幼児や就学前の子どもを対象とした米国内のプロジェクトのプログラム策定と技術支援のコーディネーター。また、盲ろうの分野で全国的な技術支援を行い、盲ろうを含む視覚障害や重複障害のある子どもたちの教材を開発。アジアの視覚障害や重複障害のある子どもたちのプロジェクトをコーディネート。アフリカの盲ろうプロジェクトのコンサルタント。  1993年から1996年、パーキンス全国盲ろう者トレーニングプロジェクトのプロジェクトディレクターとして、全米各地で盲ろう者トレーニングを実施。  ヒルトン/パーキンズ・プログラム以前は、ニューイングランド盲ろう者サービスセンターに勤務。ニューハンプシャー州視覚障害者教育サービスの重複障害および盲ろう者サービスのティーチング・コーディネーター。 (訳者追記 現在(2021年)は、パーキンス盲学校のパーキンス・インターナショナルでエデュケイショナル・リーダーシップ・プログラムのディレクタとして活躍されている。)
岡本 明(オカモト アキラ okamoto akira)
1967年 慶応義塾大学工学部卒業、(株)リコー入社。ヒューマンインタフェース、障害支援機器の研究開発等に従事。情報通信研究所副所長ほかを歴任。 2001年 筑波技術短期大学(現 筑波技術大学)教授。 2010年 筑波技術大学 名誉教授。公立はこだて未来大学客員教授、芝浦工業大学非常勤講師ほかを歴任。 ヒューマンインタフェース学会名誉会員、電子情報通信学会会員、全国盲ろう教育研究会会員、(社会福祉法人)全国盲ろう者協会評議員、(NPO法人)全国盲ろう児教育・支援協会監事ほか。 訳・著書にD・ノーマン著『誰のためのデザイン 増補改訂版』新曜社(共訳)、L・スキャッデン著『期待を超えた人生』慶應大学出版会、『音声コミュニケーションと障害がい者』コロナ社(共著)ほか。博士(工学)、社会福祉士。
山下 志保(ヤマシタ シホ yamashita shiho)
2021年 東京学芸大学教育学部C類特別支援教育教員養成課程卒業。特別支援学校教諭一種免許、小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許取得。同年、(社会福祉法人)全国盲ろう者協会職員、(NPO法人)全国盲ろう児教育・支援協会職員(兼務)。委託事業「特別支援教育に関する実践研究充実事業」ほかに従事。 2019年~2020年 同大学在学中にスウェーデンのヨーテボリ大学へ交換留学。課外活動として盲ろうに関係のある施設で、スウェーデンの盲ろう児や盲ろう者への福祉的サービス、教育的サービスなどを学ぶ。
亀井 笑(カメイ エミ kamei emi)
2009年 東京女子大学文理学部数理学科卒業。同年、東京都立中央ろう学校教諭。 2015年 東京都立久我山青光学園視覚障害教育部門教諭。 2017年 (社会福祉法人)全国盲ろう者協会にて盲ろう児支援に従事。パーキンス盲学校 へ留学、Educational Leadership Programにて盲ろう教育における理論と実践を学ぶ。 2020年 オランダのフローニンゲン大学行動・社会科学部教育科学学科修士課程Communication and Deafblindness修了、教育科学修士号取得。 2021年 王立オランダ・ケンタリス、小学校でケアワーカーとして盲ろう児、聴覚重複障害児、医療的ケア児の支援に従事。同年、筑波大学附属視覚特別支援学校教諭。
タイトルヨミ
カナ:モウロウジコミュニケーションキョウイクシエンガイド
ローマ字:mouroujikomyunikeeshonkyouikushiengaido

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