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2022年9月2日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

日本の児童相談所

子ども家庭支援の現在・過去・未来
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内容紹介
子どもの発達を促し、子どもの最善の利益をめざす児童相談所。本書には、社会的関心の高い虐待対応にとどまらない、現在の児童相談所を多角的に理解するエッセンスと、今を理解するための歴史と、これからの児童相談所についての多くの知見が盛り込まれている。
目次
 はじめに

プロローグ――児童相談所って?

第1章 子どもの育つ権利を守る
 01 子どもの権利擁護と児童相談所
 02 子どもの育ちを支えるために
 03 子どもにとって児童相談所とは①――子どもの声を聴く
 04 子どもにとって児童相談所とは②――社会的養護経験者による対談
 05 マスコミから見た児童相談所
 06 一時保護所における子どもの権利擁護
 07 社会的養護における子どもの権利擁護と児童相談所
 08 子どもの権利を守るための児童相談所運営
 コラム 児童相談所はどんな仕事をしているところなのか

第2章 児童相談所の相談内容と取り組み
 01 養護相談と養育支援のソーシャルワーク
 02 障害相談における対応と工夫
 03 非行相談における対応と工夫
 04 育成相談における対応と工夫
 05 児童相談所における包括的アセスメント
 06 アセスメントから支援へ
 07 児童相談所内の多職種連携
 08 外国にルーツのある子どもと保護者への支援
 09 無戸籍の子どもへの対応
 10 未成年後見の制度と実務
 11 児童相談所はどのような組織体制で運営されているのか
 コラム 相談種類別割合と職員構成

第3章 子ども虐待への取り組み
 01 子ども虐待に対する介入的対応制度強化の推移
 02 ネグレクト事例への対応
 03 泣き声通告や警察署からの心理的虐待通告への対応
 04 ドメスティック・バイオレンスと虐待
 05 性的虐待を受けた子どもと非加害親への支援
 06 児童相談所における子どもからの被害事実の聴取
 07 多機関協働による性的虐待対応と支援
 08 児童相談所と法医学
 09 子どもの命を救うための虐待医学のすすめ
 10 虐待相談ソーシャルワークのあり方
 コラム 子ども虐待対応は今どうなっているのか

第4章 子ども・保護者・家族を支援する
 01 保護者との協働関係の構築
 02 子どもと家族の参加による取り組み(応援ミーティング)
 03 児童相談所におけるトラウマインフォームドケア
 04 保護者支援プログラムの展開
 05 ライフストーリーワークの取り組み
 06 一時保護所における支援
 07 児童相談所における面接技術の向上に向けた取り組み
 コラム 一時保護について

第5章 地域の支援者と協働する
 01 市区町村と児童相談所との協働と地域ネットワーク
 02 市町村支援コーディネーター
 03 サテライト型児童相談所との連携協働
 04 母子保健と協働した取り組み
 05 児童相談所と学校の連携――荒川区の取り組み
 06 地域の中のもうひとつの家――子どもの居場所との連携
 07 児童家庭支援センターと協働した取り組み
 08 児童相談所の地域と協働した保護者支援の取り組み
 09 子どもシェルターと児童相談所との連携協働

第6章 社会的養護と協働する
 01 親子関係再構築支援における社会的養護との協働
 02 児童相談所と児童福祉施設の協働関係の構築
 03 児童相談所による里親養育支援の展開
 04 里親支援機関と連携した里親養育支援
 05 民間団体による里親養育支援の展開
 06 民間あっせん機関と協働した養子縁組の取り組み

第7章 児童相談所がたどってきた歴史
 01 児童相談所の誕生――草創期の児童相談所および児童福祉司制度
 02 障害相談や不登校相談への対応の歴史
 03 非行問題対応の歴史
 04 家族療法の導入と展開
 05 子ども虐待への対応の歴史
 06 東日本大震災後の児童相談所の取り組み――岩手県宮古児童相談所における対応
 07 沖縄の児童相談所の歴史と現在

第8章 これからの児童相談所を展望する
 01 子ども・子育て支援と児童相談所
 02 子どもの保護から予防的支援へ
 03 当事者を中心にした地域のサポートシステム――ラップアラウンド導入の取り組み
 04 虐待相談のワンストップ対応の取り組み
 05 子ども虐待対応における介入専門機関の設置とワンストップ対応
 06 民間フォスタリング機関との協働
 07 デジタルテクノロジーの活用の仕方
 08 一時保護への司法関与に向けた課題と提言
 09 児童相談所の第三者評価
 10 これからの人材育成をどう進めるのか
 11 これからの児童相談所職員に期待する

 おわりに

 編集後記
 執筆者一覧
 編者一覧
著者略歴
川松 亮(カワマツ アキラ kawamatsu akira)
明星大学人文学部福祉実践学科常勤教授。東京都の福祉職として、児童養護施設等で勤務の後、児童相談所で児童福祉司として勤務。その後、厚生労働省児童福祉専門官、子どもの虹情報研修センター研究部長を経て、現職。社会福祉士。著作として『市区町村子ども家庭相談の挑戦』(編者、明石書店、2019年)、『ジソウのお仕事』(共著、フェミックス、2020年)、『子どものための児童相談所』(共著、自治体研究社、2021年)など。
久保 樹里(クボ ジュリ kubo juri)
花園大学社会福祉学部准教授。社会福祉士、公認心理師。大阪市の児童相談所に長年間勤務した後、スクールソーシャルワーカーを経て、大学教員となる。児童相談所、市町村、施設のアドバイザーや研修講師として活動。著作として『子どもを支える家庭養護のための里親ソーシャルワーク』(共著、ミネルヴァ書房、2020年)、『すき間の子ども、すき間の支援』(共著、明石書店、2021年)など。
菅野 道英(スガノ ミチヒデ sugano michihide)
そだちと臨床研究会。臨床心理士。滋賀県の児童相談所に38年間勤務し、定年退職後、スクールカウンセラー、専門性向上のための研修などに取り組んでいる。著作として『子ども・家族支援に役立つ面接の技とコツ』(明石書店、2012年)、『発達相談と新版K式発達検査』(明石書店、2013年)など。
田﨑 みどり(タサキ ミドリ tasaki midori)
東京都港区児童相談所長。精神科医。横浜市児童相談所に常勤医師として14年間勤務後、現職。専門は子ども虐待医学。著作として「AHT/SBS対応に苦慮している児童相談所の現状について」『子どもの虐待とネグレクト』18巻1号(2016年)など。
田中 哲(タナカ サトシ tanaka satoshi)
子どもと家族のメンタルクリニックやまねこ院長。都立梅ケ丘病院と都立小児総合両センターの副院長を経て現職。児童精神科医。
長田 淳子(チョウダ ジュンコ chouda junko)
社会福祉法人二葉保育園二葉乳児院副施設長。フォスタリングチーム統括責任者。臨床心理士・精神保健福祉士。著作として『ネットワークによるフォスタリング』(シリーズみんなで育てる家庭養護〔里親・ファミリーホーム・養子縁組②〕)(編集、明石書店、2021年)、『それでも児童相談所は前へ』(共著、都政新報社、2021年)など。
中村 みどり(ナカムラ ミドリ nakamura midori)
Children's Views & Voices 副代表。乳児院・児童養護施設を経験、2001年社会的養護経験者の居場所活動CVVの立ち上げに携わり、現在、副代表を務める。
浜田 真樹(ハマダ マサキ hamada masaki)
弁護士(大阪弁護士会)。大阪府内の児童相談所や市町村(子ども家庭相談部門)からの相談対応業務等に従事。日本弁護士連合会子どもの権利委員会副委員長。
タイトルヨミ
カナ:ニホンノジドウソウダンジョ
ローマ字:nihonnojidousoudanjo

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