近刊検索 デルタ

2012年11月30日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

子ども・家族支援に役立つ面接の技とコツ

〈仕掛ける・さぐる・引き出す・支える・紡ぐ〉児童福祉臨床
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内容紹介
発達相談や非行・虐待相談で「来てよかった」と思ってもらえる効果的な面接を行うにはどうすればよいか。子ども・家族支援の現場に長年携わってきた著者たちが「仕掛ける・さぐる・引き出す・支える・紡ぐ」の5つのキーワードと豊富な事例を元にわかりやすく伝授する。
目次
 刊行にあたって


Part Ⅰ 面接の基本

ジョイニングに始まりジョイニングに終わる(川畑隆)
 1 心理面接から日常の援助的対応まで
 2 ジョイニングの出発点
 3 ジョイニングの展開
 4 生身の面接者の心理


Part II 目的に応じた面接

Chapter1 仕掛ける面接Ⅰ(衣斐哲臣)
 はじめに――仕掛ける面接、仕切る面接
 1 ある勉強会での事例
 2 「変化への抵抗」の見立てと基本的対応
 3 仕掛ける面接――非行事例
 おわりに

Chapter2 仕掛ける面接Ⅱ(菅野道英)
 1 “仕掛ける面接”が必要なわけ
 2 対立の構図
 3 面接のための準備
 4 “仕掛ける”面接の留意点
 5 “仕掛ける”面接の過程
 おわりに

Chapter3 さぐる面接Ⅰ(笹川宏樹)
 1 人への興味・関心があってこそ
 2 聴取ではなく、お話ができれば
 3 面接終了後の立ち話で
 4 原因を探るより、続けさせているのは何?
 5 喜びや悲しみが刻み込まれた家族の歴史
 6 家族が醸し出すリズムや波長に馴染むこと
 7 子どもへの質問は丁寧さと慎重さをもって
 8 子どもの安全と福祉を最優先すること

Chapter4 さぐる面接Ⅱ(梁川惠)
 はじめに
 1 保健センター(保健所)での相談
 2 保育園や幼稚園での相談
 3 児童相談所や発達相談の専門部門での相談

Chapter5 引き出す面接(宮井研治)
 はじめに
 1 どういう点で私はこの家族をやりづらいと思い込んでいたか?
 2 どういう所から、私はこのケースとの関わり方を変えようと思ったのか?
 3 具体的な対応はどう変えたのか?
 4 「引き出す面接」の効能
 5 偶然を味方につける
 6 質問することを止めないで

Chapter6 支える面接(伏見真里子)
 1 面接の信条、意図、技術
 2 事例1 障害そのものを悲嘆する母
 3 事例2 電話相談の女性
 4 事例3 引きこもりの青年と祖父

Chapter7 物語を紡ぐ面接(大島剛)
 1 「発達相談」という立場から
 2 「子育ち」ということ
 3 家庭の生育歴
 4 発達段階に即したポイント
 5 面接に際して
 6 ここで「事例」を
 7 最後に

付録併行する2視点による対人援助面接(岡田隆介)
 はじめに
 1 併行2視点面接ステップ(1)――援助対象者の「問題の解釈」
 2 併行2視点面接ステップ(2)――情報収集とアセスメント
 3 並行2視点面接ステップ(3)――「問題の解釈」と「問題の仮説」
 おわりに

 あとがき
 参考文献
著者略歴
宮井 研治(ミヤイ ケンジ miyai kenji)
1982年、大阪市に臨床心理職員として採用。知的障害児通園施設、大阪市中央児童相談所(現大阪市こども相談センター)、大阪市更生相談所一時保護所、情緒障害児短期治療施設大阪市立児童院に勤務し、再び大阪市こども相談センターに舞い戻る。臨床心理士。10年ぶりの児童相談所の変貌にびっくりしながらも踏ん張っています。最初に心理療法に出会ったのはゲシュタルト・セラピーからで、家族療法、ソリューション・フォーカスト・セラピーに傾倒し、現在仕事ではサインズ・オブ・セイフティー・アプローチを活用しています。座右の銘は「果報は寝て待て」。 本書の著者(川畑・菅野・大島・笹川・梁川・伏見・衣斐)との共著に、『発達相談と援助――新版K式発達検査2001を用いた心理臨床』(ミネルヴァ書房、2005年)がある。
川畑 隆(カワバタ タカシ kawabata takashi)
京都学園大学人間文化学部教授。児童福祉や教育分野などの対人援助が専門です。2005年度まで28年間、京都府の児童相談所に勤務。著書『教師・保育士・保健師・相談支援員に役立つ子どもと家族の援助法――よりよい展開へのヒント』(明石書店、2009年)に書いたようなことを大切にしています。
衣斐 哲臣(イビ テツオミ ibi tetsuomi)
和歌山県子ども・女性・障害者相談センター所属。国保日高総合病院精神科(臨床心理士)に15年間勤務後、1995年以降、現所属にて児童相談業務に携わっています。主著書:『子ども相談・資源活用のワザ――児童福祉と家族支援のための心理臨床』(金剛出版、2008年)、『心理臨床を見直す“介在”療法――対人援助の新しい視点』(編著、明石書店、2012年)。
菅野 道英(スガノ ミチヒデ sugano michihide)
1979年、滋賀県に心理判定員として採用され、県内の児童相談所(中央・彦根)で児童心理司・児童福祉司として勤務。現在、滋賀県中央子ども家庭相談センター参事(児童福祉司)。臨床心理士。家族療法をベースに子どもの発達上のニーズを安全に保障する仕事を続けています。主著書(分担執筆):津崎哲郎・橋本和明編『児童虐待はいま――連携システムの構築に向けて』(ミネルヴァ書房、2008年)、井上直美・井上薫編『子ども虐待防止のための家族支援ガイド――サインズ・オブ・セイフティ・アプローチ入門』(明石書店、2008年)
笹川 宏樹(ササカワ ヒロキ sasakawa hiroki)
1984年、奈良県に心理判定員として採用。児童相談所、県庁児童福祉課、知的障害者更生相談所やリハビリテーションセンターなどで勤務し、再度の児童相談所では児童虐待相談を7年間担当。現在、奈良県立登美学園(福祉型障害児入所施設)施設長として、スタッフと共に子どもを迎えています。臨床心理士、社会福祉士。著書に『P-Fスタディ解説 2006年版』(共著)(三京房、2007年)。
梁川 惠(ヤナガワ メグム yanagawa megumu)
京都市第二児童福祉センター相談判定係長。同志社大学卒業後、1979年に京都市に心理職員で採用され、情緒障害児短期治療施設セラピストや児童相談所心理判定員等を経て現職。臨床心理士(滋賀県臨床心理士会理事)。著書:高石浩一・川畑隆・大島剛『心理学実習 応用編1』(分担執筆)(培風館、2011年)
伏見 真里子(フシミ マリコ fushimi mariko)
岡山県倉敷児童相談所副参事。児童心理司。1987年、岡山県庁入庁後、津山児童相談所、県立総合社会福祉センター、県立内尾センター(精神科デイケア施設)、精神保健福祉センター、県立岡山病院、倉敷児童相談所、備中保健所を出入りしてきました。児童相談所の児童心理司歴12年。臨床心理士。著書(分担執筆)に『児童思春期精神医療・保健・福祉の介入対象としての素行障害の診断及び治療援助に関するガイドブック(仮題)』(2012年刊行予定)
大島 剛(オオシマ ツヨシ ooshima tsuyoshi)
神戸親和女子大学発達教育学部教授。1984年から17年間神戸市児童相談所心理判定員を務め、2001年から大学で教鞭をとっています。子ども臨床がわかる臨床心理士の養成、児童相談所の児童心理司の役割について調査研究などを行なってきましたが、現在はK式発達検査の臨床を検討してそれを全国的に広めていくことに力点を置いています。著書に『事例でわかる心理検査の伝え方・活かし方』(共著)(金剛出版、2009年)、『心理学実習 応用編1』(共編著)(培風館、2011年)
タイトルヨミ
カナ:コドモカゾクシエンニヤクダツメンセツノワザトコツ
ローマ字:kodomokazokushienniyakudatsumensetsunowazatokotsu

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