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定価:3,520円(3,200円+税)
判型:A5
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内容紹介
世界の中できわめて深刻な日本のジェンダー・ギャップ。開拓以来の歴史が短く、広大な地域をもち、経済的に豊かとは言えない北海道という地域に焦点を当て、女性研究者たちがこの地域の女性たちの生を掘り下げ、それぞれの専門的立場から分析していく。
目次
はじめに[岡田久美子]
第Ⅰ部 北海道から男女平等を求めて
第1章 北海道の民俗としてのジェンダー関係における「姉の力」考[林美枝子]
1 「妹の力」と民俗としてのジェンダー
2 北海道における四つの民俗事例の概要
3 「姉の力」の考察
4 妻・母たちによる「姉の力」
5 擬制的男女関係のジェンダーについて
6 おわりに
第Ⅱ部 北海道に生きる女性のライフヒストリー
第2章 地域に暮らした女性たち――定山渓温泉と芸者文化[妙木忍]
1 団体旅行の成立と芸者文化の隆盛
2 定山渓温泉における芸者文化
3 置屋「清元」と「一平会館」
4 芸者さんのライフヒストリー
5 コミュニティにおける芸者さん
6 暮らしを歴史に位置づけるという営み
コラム1 「芸妓連名簿」を読む
コラム2 勤続した場合の表彰制度
コラム3 ホテル従業員さんと芸者さんの協働
第3章 女性教員のキャリアと性別職務分離のメカニズム――北海道の小学校に勤務する女性教員へのインタビューから[高島裕美]
1 学校教育における「女性活躍」を阻むものとはなにか
2 北海道の女性教員をとりまく学校教育の概況
3 北海道の女性教員へのインタビューの分析
4 女性教員のライフコースからみた性別職務分離構造のメカニズム――キャリアにおける「配慮」と「難しい仕事」へのチャレンジが意味するもの
5 学校教育における女性活躍への課題
第4章 ある母と娘の就業経歴にみる女性モデル――職業移動と適応のプロセス[加藤喜久子]
1 職業経歴をめぐる女性モデルと男性モデル
2 調査対象
3 R子の就業経歴を辿る
4 R子の職業への適応プロセス
5 M子の就業経歴を辿る
6 M子の職業への適応プロセス
7 働き方の女性モデル
8 ディーセント・ワークを求めて
第Ⅲ部 北海道における女性支援体制
第5章 北海道の都市部における少子化・子育て問題と地域子育て支援の取り組み――札幌市と千歳市の事例にみる現状と課題[工藤遥]
1 目的
2 北海道における少子化・人口減少とその地域差
3 北海道における家族構造と子育て問題
4 すべての子ども・子育て家庭を対象とした地域子育て支援
5 札幌市――官民による地域子育て支援の取り組み
6 千歳市――「日本版ネウボラ」の先行導入事例
7 北海道の都市部における子育て支援の現状と課題
コラム4 フィンランドのネウボラと日本の子育て世代包括支援センター
第6章 母子生活支援施設の役割と課題――北海道の母子生活支援施設における調査より[吉中季子]
1 母子生活支援施設の変遷と背景
2 女性の貧困・住居喪失と母子生活支援施設
3 北海道内の施設の実態と利用者のニーズ
4 利用者のニーズから見えてきたこと
5 今日的意義と今後の課題
第Ⅳ部 北海道から旧弊を打ち破る
第7章 堕胎の刑事規制と優生思想[岡田久美子]
1 問題の所在
2 優生保護法
3 北海道における法の運用
4 人工妊娠中絶と堕胎罪をめぐる議論
5 北海道からの問いかけ
コラム5 リプロダクティブ・ライツ
第8章 当事者参画によるGBV(ジェンダーベイスト・バイオレンス)根絶施策の展開――北海道モデル[近藤恵子]
1 痛みを力に――当事者が切り拓いた暴力根絶の道筋
2 官民・地域・国境を越えてつながる暴力根絶の支援ネットワーク
3 北海道の先駆的取り組み
4 女性が直面する困難と暴力根絶への課題
5 新たな女性支援の枠組み、法整備に向けて
コラム6 ジェンダーベイスト・バイオレンス
索引
おわりに[加藤喜久子]
執筆者紹介
第Ⅰ部 北海道から男女平等を求めて
第1章 北海道の民俗としてのジェンダー関係における「姉の力」考[林美枝子]
1 「妹の力」と民俗としてのジェンダー
2 北海道における四つの民俗事例の概要
3 「姉の力」の考察
4 妻・母たちによる「姉の力」
5 擬制的男女関係のジェンダーについて
6 おわりに
第Ⅱ部 北海道に生きる女性のライフヒストリー
第2章 地域に暮らした女性たち――定山渓温泉と芸者文化[妙木忍]
1 団体旅行の成立と芸者文化の隆盛
2 定山渓温泉における芸者文化
3 置屋「清元」と「一平会館」
4 芸者さんのライフヒストリー
5 コミュニティにおける芸者さん
6 暮らしを歴史に位置づけるという営み
コラム1 「芸妓連名簿」を読む
コラム2 勤続した場合の表彰制度
コラム3 ホテル従業員さんと芸者さんの協働
第3章 女性教員のキャリアと性別職務分離のメカニズム――北海道の小学校に勤務する女性教員へのインタビューから[高島裕美]
1 学校教育における「女性活躍」を阻むものとはなにか
2 北海道の女性教員をとりまく学校教育の概況
3 北海道の女性教員へのインタビューの分析
4 女性教員のライフコースからみた性別職務分離構造のメカニズム――キャリアにおける「配慮」と「難しい仕事」へのチャレンジが意味するもの
5 学校教育における女性活躍への課題
第4章 ある母と娘の就業経歴にみる女性モデル――職業移動と適応のプロセス[加藤喜久子]
1 職業経歴をめぐる女性モデルと男性モデル
2 調査対象
3 R子の就業経歴を辿る
4 R子の職業への適応プロセス
5 M子の就業経歴を辿る
6 M子の職業への適応プロセス
7 働き方の女性モデル
8 ディーセント・ワークを求めて
第Ⅲ部 北海道における女性支援体制
第5章 北海道の都市部における少子化・子育て問題と地域子育て支援の取り組み――札幌市と千歳市の事例にみる現状と課題[工藤遥]
1 目的
2 北海道における少子化・人口減少とその地域差
3 北海道における家族構造と子育て問題
4 すべての子ども・子育て家庭を対象とした地域子育て支援
5 札幌市――官民による地域子育て支援の取り組み
6 千歳市――「日本版ネウボラ」の先行導入事例
7 北海道の都市部における子育て支援の現状と課題
コラム4 フィンランドのネウボラと日本の子育て世代包括支援センター
第6章 母子生活支援施設の役割と課題――北海道の母子生活支援施設における調査より[吉中季子]
1 母子生活支援施設の変遷と背景
2 女性の貧困・住居喪失と母子生活支援施設
3 北海道内の施設の実態と利用者のニーズ
4 利用者のニーズから見えてきたこと
5 今日的意義と今後の課題
第Ⅳ部 北海道から旧弊を打ち破る
第7章 堕胎の刑事規制と優生思想[岡田久美子]
1 問題の所在
2 優生保護法
3 北海道における法の運用
4 人工妊娠中絶と堕胎罪をめぐる議論
5 北海道からの問いかけ
コラム5 リプロダクティブ・ライツ
第8章 当事者参画によるGBV(ジェンダーベイスト・バイオレンス)根絶施策の展開――北海道モデル[近藤恵子]
1 痛みを力に――当事者が切り拓いた暴力根絶の道筋
2 官民・地域・国境を越えてつながる暴力根絶の支援ネットワーク
3 北海道の先駆的取り組み
4 女性が直面する困難と暴力根絶への課題
5 新たな女性支援の枠組み、法整備に向けて
コラム6 ジェンダーベイスト・バイオレンス
索引
おわりに[加藤喜久子]
執筆者紹介
著者略歴
タイトルヨミ
カナ:ジェンダーデヨミトクホッカイドウシャカイ
ローマ字:jendaadeyomitokuhokkaidoushakai
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