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2023年6月30日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

知識専門職としての教師

教授学的知識の国際比較研究に向けて
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内容紹介
21世紀の教師は、デジタル技術の専門知識を持ち、多様性や包摂的な教育にも対応できることが求められている。本書は、OECDによる最新の方法論と調査設計を用いて、教師の知識に関する情報を概括し、指導実践を強化するための研究や政策の必要性を明らかにする。
目次
 序文
 頭字語・略語

要旨
 教師の専門職性を支える柱として教授学的知識を研究する
 21世紀の指導に必要な知識は何か
 理論と実践の橋渡し:研究に基づく実践と文脈に適した知識の利用を検証し支援する
 研究と政策課題を推進し知識基盤を強化する

第1章 知識専門職としての教師[ハナー・ウルファーツ]
 第1節 序論
 第2節 教師はすべての職業の母である
 第3節 教師の専門職性の柱としての教授学的知識
 第4節 教授法の学習と職業的な知識交換を支える政策と実践
 第5節 教師の知識の国際的調査
 第6節 本書の概要
 第7節 結論

第2章 教師の知識に関する国際的調査[ハナー・ウルファーツ]
 第1節 序論
 第2節 TALIS調査の教員知識調査(TKS)評価モジュールの概要
 第3節 教師の知識に関する国際的調査の概念的基盤
 第4節 教師の知識と文脈依存性の測定
 第5節 結論

第3章 21世紀の指導のためのテクノロジー関連の知識[サラ・ウィラーマーク]
 第1節 序論
 第2節 テクノロジーを指導に組み込むための知識の概念化
 第3節 教師のテクノロジーに関する知識とスキルを測定するための国際的調査
 第4節 大規模な国際的調査のための指針
 第5節 結論

第4章 多様性を増す教室における批判的指導[ノース・クック/グレース・ミヒョン・キム]
 第1節 序論:文化的多様性を増す教室
 第2節 多文化教育
 第3節 教育における多様性と包摂にかかわる共通問題
 第4節 多様性を増す教室で指導するコンピテンシーの測定
 第5節 結論

第5章 一般的教授知識とスキルの文脈的測定[クリスチャン・ブリューヴィラー/レナ・ホレンスタイン]
 第1節 序論
 第2節 実践に基づく知識と状況特異的なスキルによる効果的な指導
 第3節 実践に基づく知識と状況特異的なスキルの文脈評価
 第4節 大規模な国際的調査における設計アプローチ別の長所と短所
 第5節 結論

第6章 一般的教授知識の学習機会[マリア・テレサ・タトゥー]
 第1節 序論
 第2節 教師の学習機会を検証するための概念と方策
 第3節 一般的教授法の学習機会の全体像の実証的把握
 第4節 結論

第7章 多次元適応型テストによる一般的教授知識の国際的評価[アンドレアス・フレイ/アーロン・フィンク]
 第1節 序論
 第2節 多次元適応型テスト(MAT)とはどのようなものか
 第3節 TKS評価モジュールのための多次元適応型テストの設計
 第4節 テスト設計の実施に必要なソフトウェアと分析スキル
 第5節 結論

第8章 教師の知識に関する研究と政策課題[ハナー・ウルファーツ]
 第1節 序論
 第2節 本書の成果を教師の知識に関する国際的調査に生かす
 第3節 教師の知識に関する国際的知見を教育政策と実践に利用する
 第4節 研究課題を進め、教師の知識に関する理解を拡大する
 第5節 結論

 謝辞
 編著者・編者・著者紹介
 訳者紹介
著者略歴
ハナー・ウルファーツ(ハナー ウルファーツ hanaa urufaatsu)
OECDのCERIのアナリストであり、「教師、指導、多面的な専門職性(Teachers, Teaching and Multidimensional Professionalism)」プロジェクトに携わる。以前は「効果的な学習のためのイノベーティブな教育法(Innovative Teaching for Effective Learning:ITEL)」プロジェクトのアナリストを務め、TKS質問紙の開発とTALIS調査への組み込みに取り組んだ。それ以前は、ベルリン自由大学の幼児教育学部で博士研究員兼講師、およびフンボルト大学とポツダム大学の研究員を務めた。幼児および初等教育に関する欧州の2つのプロジェクトと、ドイツの恵まれない家庭への早期支援プログラムに関する2つの評価研究に携わった。また、初等教育課程の生徒の読書意欲とコンピテンスに関する調査も行った。ベルリン自由大学で心理学の博士号を取得。教師の知識、育児スタイル、仕事上の役割と人格形成、読書意欲とコンピテンス、幼児教育と保育の質、量、効果など、数多くのテーマで論文を発表している。アプローチ方法も多様であり、系統的レビュー、メタ分析、スコーピングレビュー、評価紙や質問紙を利用する国際的、縦断的、横断的調査の(二次)分析などを行っている。
OECD教育研究革新センター(オーイーシーディーキョウイクケンキュウカクシンセンター ooiishiidiikyouikukenkyuukakushinsentaa)
OECD教育研究革新センター(The OECD Centre for Educational Research and Innovation, CERI)は、すべての人の生涯学習を実現するために、研究主導型の活動を行っている。正規の教育システムにとらわれず、教育と学習の未来について考察している。CERIは、特に新しいトレンドや問題に焦点を当てつつ、変化する教育環境のために先を見通した革新的な課題を設定することを目指している。CERIの目標は、実証分析とイノベーション意識を全面的に取り入れた研究成果を生み出すことで、特に、研究活動を強固にするための統計的証拠の蓄積と主要指標の開発に重点を置いている。
西村 美由起(ニシムラ ミユキ nishimura miyuki)
翻訳家。主要訳書:『OECD幸福度白書:より良い暮らし指標:生活向上と社会進歩の国際比較(1~5)』(OECD編著、明石書店、2012年~2021年)、『図表でみる教育OECDインディケータ(2015年版)』(経済協力開発機構(OECD)編著、共訳、明石書店、2015年)、『グローバル化と言語能力:自己と他者、そして世界をどうみるか』(OECD教育研究革新センター編著、共訳、明石書店、2015年)、『世界不平等レポート2018』(ファクンド・アルヴァレド/ルカ・シャンセル/トマ・ピケティ/エマニュエル・サエズ/ガブリエル・ズックマン編、共訳、みすず書房、2018年)、『GDPを超える幸福の経済学:社会の進歩を測る』(ジョセフ・E.スティグリッツ/ジャン=ポール・フィトゥシ/マルティーヌ・デュラン編著、経済協力開発機構(OECD)編、明石書店、2020年)、『教育のデジタルエイジ:子どもの健康とウェルビーイングのために』(トレーシー・バーンズ/フランチェスカ・ゴットシャルク編著、経済協力開発機構(OECD)編、明石書店、2021年)、『感情的ウェルビーイング:21世紀デジタルエイジの子どもたちのために』(トレーシー・バーンズ/フランチェスカ・ゴットシャルク編著、経済協力開発機構(OECD)編、明石書店、2022年)、『創造性と批判的思考:学校で教え学ぶことの意味はなにか』(OECD教育研究革新センター編著、明石書店、2023年)など。
タイトルヨミ
カナ:チシキセンモンショクトシテノキョウシ
ローマ字:chishikisenmonshokutoshitenokyoushi

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