近刊検索 デルタ

2014年1月29日発売

ありな書房

出版社名ヨミ:アリナショボウ

触覚のイコノグラフィア

ダフネ・蜥蜴・洗礼者聖ヨハネの舌
感覚のラビュリントゥス
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内容紹介
本書で巡る、フィレンツェはメディチ家の宮殿に愛蔵された《アポロとダフネ》の小板絵に表現された男女が触れあう脚、マントヴァのパラッツォ・ドゥカーレはストゥディオーロに掲げられたカンヴァス画中に重ねられたマルスとウェヌスの足、ローマで制作されたカラヴァッジョの作品が伝える「痛み」に震える指、トリノで生みだされた絵画作品中にうごめく妖しい女性像が私たちに問う対象に「触れえぬ」手、そしてマントヴァの離宮の壁画に赤い薔薇の由縁を訊ねて女神の傷ついた足を求めるこの旅は、多くの発見に満ちている。この旅はまた、絵画作品を介して、ルネサンスからバロックにかけてのイタリア文化の深層に流れるきわめて複雑な意味の連なりを、「触覚」という感覚を通して探る行路をたどることともなるだろう。
目次
第1章 甘美な恋の触感──アントニオ・ポッライウォーロ《アポロとダフネ》 出佳奈子
第2章 愛と戦いの正当なる和合──マンテーニャ《マルスとウェヌス(パルナッソス)》 神谷玖方子
第3章 痛みのフィギュール──カラヴァッジョ《蜥蜴に咬まれる少年》 吉住磨子
第4章 さまよえる「手」──フランチェスコ・カイロ《洗礼者聖ヨハネの首の前のヘロディアス》 大野陽子
解 説 ウェヌスの深紅の薔薇──あとがきにかえて  上村清雄

人名索引
著者略歴
上村清雄(ウエムラキヨオ uemurakiyoo)
イタリア・ルネサンス美術 ラファエッロとジュリオ・ロマーノ研究の第一人者 千葉大学教授
出佳奈子(イデカナコ idekanako)
初期イタリア・ルネサンス美術 ピエロ・ディ・コジモ研究 弘前大学講師
神谷玖方子(カミタニクミコ kamitanikumiko)
イタリア・ルネサンス美術 マンテーニャ研究 慶應義塾大学文学部講師
吉住磨子(ヨシズミマコ yoshizumimako)
イタリア・バロック美術 カラヴァッジョ研究 佐賀大学教授
大野陽子(オオノヨウコ oonoyouko)
後期イタリア・バロック美術 イタリア北部ロンヴァルディア地方 群馬県立女子大学准教授
石井朗(イシイアキラ ishiiakira)
表象芸術論
タイトルヨミ
カナ:ショッカクノイコノグラフィア
ローマ字:shokkakunoikonogurafia

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