近刊検索 デルタ

2022年5月20日発売

ありな書房

出版社名ヨミ:アリナショボウ

ピクタ・ポエシス

ペトラルカからエンブレムへ
官能の庭──マリオ・プラーツ芸術論
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内容紹介
魔性の女の快楽不退の「アルミーダの庭」を二〇世紀に自らの「綺想の庭」に変容させた稀代の碩学プラーツは、自然が戯れにつくりあげた芸術を、四つの言語──イタリア語、ラテン語、英語、スペイン語──を駆使し、自らの「洞察力と良き趣味」で評した芸術のエッセンスで飾り、レトリカルで豊穣な宇宙に変容させた。そこでは、リナルドはわれわれ読者に姿を変え、プラーツの「綺想の庭」の魔性の芸術的レトリックの虜とされる。ここでわれわれに示されるのは、近代ヨーロッパの文学に大きな影響をおよぼした四つのイタリア古典文学──ダンテ『神曲』、ペトラルカ『カンツォニエーレ』、アリオスト『狂えるオルランド』、タッソ『エルサレム解放』──のイギリスにおける受容の諸相である。ダンテは人気を博し、ペトラルカは礼賛か拒否、アリオストの詩の精神はシェイクスピアの中に分け入り、タッソはスペンサーの『妖精の女王』を通してイギリス文学に侵入した。そして、これらの「綺想の庭」のアレゴリーの林に分け入ると、そこではエンブレムとインプレーサの「ピクタ・ポエシス(描かれた詩)」の世界が、すなわち言葉とイメージの、綺想と機知の、技巧の戯れる豊穣の、咲き誇る花々が語り尽くされる。
目次
プロローグ マリオ・プラーツの庭 伊藤博明
イギリスのバロック
イギリスにおけるペトラルカ
イギリスにおけるアリオスト
イギリスにおけるタッソ
ペトラルカとエンブレム作家たち
イギリスのエンブレム文学
エンブレム、インプレーサ、エピグラム、綺想
エピローグ ピクタ・ポエシス──バロック期のテクストとイメージ  伊藤博明

人名・作品名 索引
著者略歴
マリオ・プラーツ(マリオ プラーツ mario puraatsu)
伊藤 博明(イトウ ヒロアキ itou hiroaki)
専修大学文学部教授/イタリア思想史
若桑 みどり(ワカクワ ミドリ wakakuwa midori)
イタリア美術史
新保 淳乃(シンボ キヨノ shinbo kiyono)
武蔵大学講師/イタリア美術史
伊藤 博明(イトウ ヒロアキ itou hiroaki)
石井 朗(イシイ アキラ ishii akira)
表象芸術論
タイトルヨミ
カナ:ピクタ ポエシス
ローマ字:pikuta poeshisu

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