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定価:2,640円(2,400円+税)
判型:A5
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内容紹介
稀代の碩学マリオ・プラーツは、一九三一年の三月から四月にかけて、遙かなるギリシアを旅した。イタリア半島南端のレッチェから蒸気船ロイド・トリエスティーノ号に乗ったプラーツは、アドリア海からイオニア海へと南下し、ペロポネソス半島のパトラス湾からコリントス湾を経て、アテネの外港ピレウスで停泊したのち、クレタ島のイラクリオンをめざした。彼はたいへん精力的にギリシアの重要な遺跡を訪ねた。彼にファイストスとアギア・トリアダは「素晴らしい印象」を与え、デルフォイは「真に驚嘆すべき」ところで、アルゴリスは「輝かしかった」、と回想している。帰途はパトラスから飛行艇に三時間空中を揺られてローマ街道の終着地ブリンディジに着いた。彼は、この「忘れることのできない旅」を数々のエッセイとして書いている。永遠の都ローマを知り尽くしたこの碩学が、西欧文芸のアルカディア的幻想に誘われて、遙かなるギリシアを旅し、白い大理石の半神たちのイメージに秘められた、時空を超えた深い歴史的意味と、栄枯盛衰への哀悼と芸術的精華を探る、珠玉のエッセイ集!
目次
プロローグ マリオ・プラーツのギリシア──一九三一年春 伊藤博明
ギリシアへの序曲 伊藤博明
ギリシアへの到着 伊藤博明
イラクリオンでの下船 伊藤博明
クノッソスとファイストス 新保淳乃
アテネ 新保淳乃
スニオン岬とデルフォイ 新保淳乃
アルゴリス地方 金山弘昌
オリンピア 金山弘昌
イオニア海の上空にて 金山弘昌
エピローグ ギリシアを旅するプラーツのまなざしと悲劇の予感 金山弘昌
人名・作品名 索引
ギリシアへの序曲 伊藤博明
ギリシアへの到着 伊藤博明
イラクリオンでの下船 伊藤博明
クノッソスとファイストス 新保淳乃
アテネ 新保淳乃
スニオン岬とデルフォイ 新保淳乃
アルゴリス地方 金山弘昌
オリンピア 金山弘昌
イオニア海の上空にて 金山弘昌
エピローグ ギリシアを旅するプラーツのまなざしと悲劇の予感 金山弘昌
人名・作品名 索引
著者略歴
マリオ・プラーツ( )
伊藤博明( )
専修大学文学部教授/イタリア思想史
金山弘昌( )
慶應義塾大学文学部教授/イタリア美術史
新保淳乃( )
武蔵大学文学部講師/イタリア美術史
タイトルヨミ
カナ:ギリシアヘノタビ
ローマ字:girishiahenotabi
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