近刊検索 デルタ

2014年3月7日発売

現代企画室

出版社名ヨミ:ゲンダイキカクシツ

メキシコ麻薬戦争

アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱
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内容紹介
グローバル化社会の影にひそむ不条理な日常

米国人のあくなき需要を満たすため、米墨国境を越える末端価格300億ドルもの麻薬。幾重にも張りめぐらされた密輸人のネットワーク。警察と癒着したカルテル間の抗争とおびただしい死者。軍隊並みの装備で国家権力に対抗するパラミリタリー。麻薬王たちの豪奢な暮らし。10 代で「殺し屋」となり、たった85ドルで殺人を請け負う少年たち……

メキシコとアメリカの歴史的な関係を背景に、近年のグローバル化と新自由主義の進展のひずみの中で急拡大した「メキシコ麻薬戦争」の内実を、綿密な調査に基づき明らかにするルポルタージュ。米墨国境地帯で麻薬取引と暴力に依存して生きる「ナルコ(麻薬密輸人)」たちに密着し、犯罪者たちの生活や文化、彼らを取り巻く凄惨な暴力の実態を明らかにすると同時に、世界各地で注目されている「麻薬合法化」の議論など、問題解決に向けた方向性も指ししめす。
目次
目次
第1章ゴースト―イントロダクション
PARTⅠ 歴史
第2章ケシ―麻薬生産の黎明期
第3章ヒッピー―第一次麻薬ブーム
第4章カルテル―メキシコ麻薬組織の形成
第5章麻薬王たち―三大カルテルの時代
第6章政権移行―高まる戦争の足音
第7章戦国時代―カルデロンの「麻薬戦争」
PARTⅡ 内臓
第8章運び屋―麻薬戦争とマネー・ロンダリング
第9章殺し屋―殺人という仕事
第10章文化―マフィアの音楽・映画
第11章信仰―ギャングの宗教
第12章犯罪的蜂起―体制に挑む暴力
PARTⅢ 運命
第13章捜査―スパイと裏切り
第14章拡大―国際化する組織犯罪
第15章多様化―犯罪の多角化
第16章平和―麻薬戦争終結への道
謝辞
参照文献
訳者あとがき
著者略歴
ヨアン・グリロ(Grillo,Ioan. Grillo,Ioan.)
2001年より、『タイム』誌、CNN、AP通信、PBS News Hour、『ヒューストン・クロニクル』紙、CBC、『サンディ・テレグラフ』紙など国際メディアに、ラテンアメリカに関する報道を行ってきた。軍事作戦、マフィアによる殺人、コカイン押収などについて報道し、麻薬戦争について2人のメキシコ大統領、3人の司法長官、アメリカ合衆国大使らと議論した。イギリス出身、メキシコシティ在住。本書は彼の最初の著書である。 本書は、オーウェル賞にノミネートされ、ロサンゼルスタイムズ・ブックフェスティバルで最終選考に残り、BBCラジオ4の「今週の本」に選ばれた。
山本 昭代(ヤマモト アキヨ yamamoto akiyo)
兵庫県出身。大学卒業後、出版社勤務、フリー編集者を経て、1994年から3年間メキシコに留学、1997年社会人類学高等調査研究センター(CIESAS、メキシコ市)修士課程修了。2005年東京外国語大学地域文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、慶應義塾大学ほか非常勤講師。 著書に、『メキシコ・ワステカ先住民農村のジェンダーと社会変化―フェミニスト人類学の視座』(明石書店)などがある。
タイトルヨミ
カナ:メキシコマヤクセンソウ
ローマ字:mekishikomayakusensou

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