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定価:2,200円(2,000円+税)
判型:四六変形
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内容紹介
死へと限りなく近づきながら生にとどまった歌人は、短歌によって世界の痛みに寄り添い、触れようとする。第一歌集『汀の時』から6年、2017年から2023年までの367首を収録した第二歌集。
こんな時代ではあるけれど、もう一度、想像してごらんと、この歌集は静かに示唆してくれている。こんなはずではなかったけれど、まだ、手遅れではないはずだ――藤原龍一郎・歌人
どの歌からも深い孤独が感じられ、さらにはその孤独を抱きしめ、添い遂げようとしているかのようにも見える――松野志保・歌人
「Sad Song」まさにこれこそが自分の葬儀で流して欲しい曲を並べたプレイリストではないか――田中知之・音楽家(FPM)
【本文より】
オーロラを一度は見んと死の淵へ降りてゆきたる花冷えの夜
死者たちが沈んで来そうな六月の雲見上げおりあの海は遠い
あの人はぼくかもしれずぼくはまたガス室に立つ志願兵かも
遠吠えを聴かなくなりし冬空の月きわまるとはいつの言葉か
シクラメン売れ残りたる店先の雪ふらずともほのかに明かし
羊水に抱かれしのちの日々を終えしずかに崩る水の柩に
こんな時代ではあるけれど、もう一度、想像してごらんと、この歌集は静かに示唆してくれている。こんなはずではなかったけれど、まだ、手遅れではないはずだ――藤原龍一郎・歌人
どの歌からも深い孤独が感じられ、さらにはその孤独を抱きしめ、添い遂げようとしているかのようにも見える――松野志保・歌人
「Sad Song」まさにこれこそが自分の葬儀で流して欲しい曲を並べたプレイリストではないか――田中知之・音楽家(FPM)
【本文より】
オーロラを一度は見んと死の淵へ降りてゆきたる花冷えの夜
死者たちが沈んで来そうな六月の雲見上げおりあの海は遠い
あの人はぼくかもしれずぼくはまたガス室に立つ志願兵かも
遠吠えを聴かなくなりし冬空の月きわまるとはいつの言葉か
シクラメン売れ残りたる店先の雪ふらずともほのかに明かし
羊水に抱かれしのちの日々を終えしずかに崩る水の柩に
目次
I
濡れた朝刊
手はどこで
アンネの薔薇
インナ ーマッスル
II
Sad Song
III
暗い日曜日
公 園のブックエンド
落寞の
IV
千の習作
ポーチュラカはふかい息する
八月の臓器とサーカス
ピンクとミドリ
V
たれも憎まず
水無月の小舟
すべては水に還る
Sad Song 曲のことの次第
あとがき
濡れた朝刊
手はどこで
アンネの薔薇
インナ ーマッスル
II
Sad Song
III
暗い日曜日
公 園のブックエンド
落寞の
IV
千の習作
ポーチュラカはふかい息する
八月の臓器とサーカス
ピンクとミドリ
V
たれも憎まず
水無月の小舟
すべては水に還る
Sad Song 曲のことの次第
あとがき
著者略歴
窪田政男(クボタマサオ kubotamasao)
1955年生まれ
2006年 短歌を作りはじめる
2008年 「月光の会」(福島泰樹主宰)に入会
2015年 第三回黒田和美賞受賞
2017年 第一歌集『汀の時』刊行
2018年 第十一回日本一行詩大賞・新人賞受賞
タイトルヨミ
カナ:サッドソング
ローマ字:saddosongu
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。
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