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定価:2,750円(2,500円+税)
判型:四六
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内容紹介
◆第六句集
思えば物心付いて以来、当然のことながらいつも何かを思っていた。
が、思いは、ほぼ何の役にも立たない。
(あとがきより)
◆自選十五句より
人たちよ駅に寒しと相知らず
籠に蜜柑テレビのテロップに「爆破」
年越し蕎麦の蕎麦湯暗渠に合流す
此処あったかいよとコンビニエンスストアの灯
心配をしながらリラを嗅いでいた
夜目遠目染井吉野は花ばかり
アマリリスあしたあたしは雨でも行く
河骨や大人になり老人になり
夕凪や寄港のたびに船古び
わが晩年などと気取りてあぁ暑し
思えば物心付いて以来、当然のことながらいつも何かを思っていた。
が、思いは、ほぼ何の役にも立たない。
(あとがきより)
◆自選十五句より
人たちよ駅に寒しと相知らず
籠に蜜柑テレビのテロップに「爆破」
年越し蕎麦の蕎麦湯暗渠に合流す
此処あったかいよとコンビニエンスストアの灯
心配をしながらリラを嗅いでいた
夜目遠目染井吉野は花ばかり
アマリリスあしたあたしは雨でも行く
河骨や大人になり老人になり
夕凪や寄港のたびに船古び
わが晩年などと気取りてあぁ暑し
目次
思ってます 5
ひとりのとき 31
居る 59
あーだこーだ 85
此処 113
ともしび 139
幸いなれ 169
あとがき
ひとりのとき 31
居る 59
あーだこーだ 85
此処 113
ともしび 139
幸いなれ 169
あとがき
著者略歴
池田 澄子(イケダ スミコ ikeda sumiko)
一九三六年三月二五日、鎌倉に生まれ、新潟で育つ。
三〇歳代の終り近くに俳句に出会う。
一九七五年、「群島」入会のち同人。主宰・堀井鶏逝去により「群島」終刊。
一九八三年頃より三橋敏雄に私淑、のち師事。
句集・『空の庭』『いつしか人に生まれて』『ゆく船』『たましいの話』『拝復』。『現代俳句文庫29・池田澄子句集』。
散文集・『休むに似たり』『あさがや草紙』『シリーズ自句自解Ⅰ・ベスト100』。
対談集・『兜太百句を読む・金子兜太×池田澄子』。
収録・『現代俳句集成』『女流俳句集成』『現代詩歌集』『池田澄子百句』他。
所属・「豈」「船団」「面」。
タイトルヨミ
カナ:オモッテマス
ローマ字:omottemasu
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