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定価:2,860円(2,600円+税)
判型:四六
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内容紹介
心とは、哲学的にどうみなされ得るものなのでしょうか。本書は内容を三部構成とし、第I部では「還元主義」「観念論」「現象主義」「自然主義」「消去主義」など心身問題をめぐる主要な哲学的立場を解説。第II部では「志向性」「意識」「自己/自我」「人格の同一性」などに関する心の哲学の主張や論争を紹介。第III部では「心の理論」「精神疾患」「社会脳」「EBM」など心の科学の諸説に対し、心の哲学からの批評を試みています。最新のトピックスや研究も収めつつ心の哲学の全貌を簡潔に描き出した本書は、初学者の入門書として最適です。
目次
ワードマップ 心の哲学 目次
第Ⅰ部 心身問題
Ⅰ-1 二元論 現代では何が問われているのか
Ⅰ-2 還元主義 心的性質と物的性質は同一なのか
Ⅰ-3 観念論 物的世界は心と独立に存在するのか
Ⅰ-4 現象主義 われわれは何を知覚するのか
Ⅰ-5 自然主義 自然科学の枠組みに含まれるものとは
Ⅰ-6 行動主義 心は行動のパターンなのか
Ⅰ-7 心脳同一説 心は脳と同一なのか
Ⅰ-8 機能主義 心は因果的機能によって捉えられるか
Ⅰ-9 目的論的機能主義 志向性をもつ心をどう説明するか
Ⅰ-10 非法則的一元論 物の法則性/心の非法則性
Ⅰ-11 解釈主義 合理性の観点から見られた心
Ⅰ-12 消去主義 心的状態はそもそも実在するのか
Ⅰ-13 心的因果をめぐる諸説 心は行為を惹起する因果的効力をもつか
第Ⅱ部 志向性・意識・自我
Ⅱ-1 志向性と表象 志向性は表象的特性と同一なのか
Ⅱ-2 志向的姿勢 志向的な概念はなぜ行動の予測に有用か
Ⅱ-3 心的内容 心の内容は内的状態により決まるのか
Ⅱ-4 生物的意味論 志向性をいかに自然化するか
Ⅱ-5 命題的態度 命題的態度をめぐるさまざまな論争
Ⅱ-6 意識とクオリア 意識的経験の何が特別なのか
Ⅱ-7 意識のハードプロブレム 意識の自然化はなぜ困難なのか
Ⅱ-8 意識の表象説 意識の自然化の鍵は表象にある
Ⅱ-9 意識の高階説 意識と無意識はどのように区別されるのか
Ⅱ-10 一人称的視点 三人称的に理解できるだろうか
Ⅱ-11 説明ギャップ 物理主義は意識を説明しきれるか
Ⅱ-12 現象的概念 意識の特殊性を説明しさる
Ⅱ-13 自己/自我 私は通時的・持続的に実在するのか
Ⅱ-14 意識の統一性 私の心はいかにして一つにまとまるのか
Ⅱ-15 人格の同一性 「同じ人」であるとはどういうことか
Ⅱ-16 美的経験と情動 情動は美的評価をもたらすのか
Ⅱ-17 意識と倫理 意識の有無が生み出す道徳的な差異
Ⅱ-18 倫理的徳と認識的徳 性格によるのか、それとも状況か
Ⅱ-19 知覚経験の内容 経験の存否と種類をめぐる論争
Ⅱ-20 認知的侵入(不)可能性 認知は知覚に影響しうるか
Ⅱ-21 集団心 集団が心をもつことはありえるか
第Ⅲ部 心の科学と哲学
Ⅲ-1 他者理解 他者の心はどのように理解されるか
Ⅲ-2 自己知 自分の心は特別な仕方で知られるのか
Ⅲ-3 心の理論と自閉症 心の理論は自閉症を説明できるのか
Ⅲ-4 社会性と社会脳 社会脳研究の広がりとその可能性
Ⅲ-5 自己制御と意志 情動はどう関わるのだろうか
Ⅲ-6 フレーム問題と情動 どうすれば関連性を瞬時に把握できるか
Ⅲ-7 アフォーダンスとオシツオサレツ表象 知覚と行動をどうつなぐのか
Ⅲ-8 古典的計算主義 心はコンピュータだ
Ⅲ-9 コネクショニズム 心はニューラルネットワークだ
Ⅲ-10 力学系理論 認知は表象の操作ではない
Ⅲ-11 拡張された心 心と世界の境界はどこか
Ⅲ-12 予測誤差最小化理論 ベイズ推論としての心
Ⅲ-13 精神疾患 正常と異常の境界は科学的に画定できるか
Ⅲ-14 精神療法の哲学的基礎 心の治療は身体の治療とどう異なるか
Ⅲ-15 精神障害(精神疾患)の分類問題 精神障害は自然種か
Ⅲ-16 EBM/VBM/NBM 証拠・価値・物語は精神医療にどう関わるか
Ⅲ-17 妄 想 どのようにして成立するのか
Ⅲ-18 自己欺瞞 自らを欺くことは可能か
Ⅲ-19 依存症 病的な依存は心をどう変質させるか
人名索引
事項索引
■装幀=加藤光太郎
第Ⅰ部 心身問題
Ⅰ-1 二元論 現代では何が問われているのか
Ⅰ-2 還元主義 心的性質と物的性質は同一なのか
Ⅰ-3 観念論 物的世界は心と独立に存在するのか
Ⅰ-4 現象主義 われわれは何を知覚するのか
Ⅰ-5 自然主義 自然科学の枠組みに含まれるものとは
Ⅰ-6 行動主義 心は行動のパターンなのか
Ⅰ-7 心脳同一説 心は脳と同一なのか
Ⅰ-8 機能主義 心は因果的機能によって捉えられるか
Ⅰ-9 目的論的機能主義 志向性をもつ心をどう説明するか
Ⅰ-10 非法則的一元論 物の法則性/心の非法則性
Ⅰ-11 解釈主義 合理性の観点から見られた心
Ⅰ-12 消去主義 心的状態はそもそも実在するのか
Ⅰ-13 心的因果をめぐる諸説 心は行為を惹起する因果的効力をもつか
第Ⅱ部 志向性・意識・自我
Ⅱ-1 志向性と表象 志向性は表象的特性と同一なのか
Ⅱ-2 志向的姿勢 志向的な概念はなぜ行動の予測に有用か
Ⅱ-3 心的内容 心の内容は内的状態により決まるのか
Ⅱ-4 生物的意味論 志向性をいかに自然化するか
Ⅱ-5 命題的態度 命題的態度をめぐるさまざまな論争
Ⅱ-6 意識とクオリア 意識的経験の何が特別なのか
Ⅱ-7 意識のハードプロブレム 意識の自然化はなぜ困難なのか
Ⅱ-8 意識の表象説 意識の自然化の鍵は表象にある
Ⅱ-9 意識の高階説 意識と無意識はどのように区別されるのか
Ⅱ-10 一人称的視点 三人称的に理解できるだろうか
Ⅱ-11 説明ギャップ 物理主義は意識を説明しきれるか
Ⅱ-12 現象的概念 意識の特殊性を説明しさる
Ⅱ-13 自己/自我 私は通時的・持続的に実在するのか
Ⅱ-14 意識の統一性 私の心はいかにして一つにまとまるのか
Ⅱ-15 人格の同一性 「同じ人」であるとはどういうことか
Ⅱ-16 美的経験と情動 情動は美的評価をもたらすのか
Ⅱ-17 意識と倫理 意識の有無が生み出す道徳的な差異
Ⅱ-18 倫理的徳と認識的徳 性格によるのか、それとも状況か
Ⅱ-19 知覚経験の内容 経験の存否と種類をめぐる論争
Ⅱ-20 認知的侵入(不)可能性 認知は知覚に影響しうるか
Ⅱ-21 集団心 集団が心をもつことはありえるか
第Ⅲ部 心の科学と哲学
Ⅲ-1 他者理解 他者の心はどのように理解されるか
Ⅲ-2 自己知 自分の心は特別な仕方で知られるのか
Ⅲ-3 心の理論と自閉症 心の理論は自閉症を説明できるのか
Ⅲ-4 社会性と社会脳 社会脳研究の広がりとその可能性
Ⅲ-5 自己制御と意志 情動はどう関わるのだろうか
Ⅲ-6 フレーム問題と情動 どうすれば関連性を瞬時に把握できるか
Ⅲ-7 アフォーダンスとオシツオサレツ表象 知覚と行動をどうつなぐのか
Ⅲ-8 古典的計算主義 心はコンピュータだ
Ⅲ-9 コネクショニズム 心はニューラルネットワークだ
Ⅲ-10 力学系理論 認知は表象の操作ではない
Ⅲ-11 拡張された心 心と世界の境界はどこか
Ⅲ-12 予測誤差最小化理論 ベイズ推論としての心
Ⅲ-13 精神疾患 正常と異常の境界は科学的に画定できるか
Ⅲ-14 精神療法の哲学的基礎 心の治療は身体の治療とどう異なるか
Ⅲ-15 精神障害(精神疾患)の分類問題 精神障害は自然種か
Ⅲ-16 EBM/VBM/NBM 証拠・価値・物語は精神医療にどう関わるか
Ⅲ-17 妄 想 どのようにして成立するのか
Ⅲ-18 自己欺瞞 自らを欺くことは可能か
Ⅲ-19 依存症 病的な依存は心をどう変質させるか
人名索引
事項索引
■装幀=加藤光太郎
著者略歴
信原 幸弘(ノブハラ ユキヒロ nobuhara yukihiro)
タイトルヨミ
カナ:ココロノテツガク
ローマ字:kokoronotetsugaku
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