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2023年9月26日発売

信山社出版

出版社名ヨミ:シンザンシャシュッパン

表現の自由と知的財産権

学術選書
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内容紹介
◆知的財産権の憲法化を目指して―著作権の位置づけを再考し、表現の自由論のなかで知的財産権を法認する国家行為の憲法適合性を検証・考究◆
今日、知的財産権の法理により憲法上の価値(表現の自由)が制約されすぎていないか? 著作権の位置づけを再考し、表現の自由論のなかで知的財産権を法認する国家行為の憲法適合性を検証・考究する。まさに憲法学でも定見を見ない論点・解明へのステップでもある。
目次
『表現の自由と知的財産権(学術選書165)』
 大日方信春(熊本大学法学部教授) 著

【目  次】

はしがき

第1章 表現の自由と知的財産権―総説
 第1節 緒  言―問題の所在
  第1項 定義と論拠
  第2項 表現の自由との関係
 第2節 著作者の権利―総説として
  第1項 憲法上の問題なのか
  第2項 著作権と表現の自由は法律により調整済ではないのか
  第3項 著作者人格権と表現の自由の法理
 第3節 特許権、商標権、その他の知的財産権
  第1項 特許権
  第2項 商標権
  第3項 パブリシティ権と営業秘密
 第4節 差止め
 第5節 結  語

第2章 著作物のパロディと表現の自由
 第1節 緒  言
  第1項 パロディの発祥と意味
  第2項 本章の見取図
 第2節 著作権法のパラダイムで
  第1項 昭和55年最3判(パロディ=モンタージュ事件)を契機として
  第2項 平成13年東京地決(「チーズはどこへ消えた?」事件)を受けて
  第3項 著作権法学説の概要
 第3節 パロディと憲法学
  第1項 著作権を見る憲法学の視点
  第2項 パロディとは
  第3項 パロディ規制へのあてはめ
 第4節 結  語
  第1項 著作権の相対性
  第2項 先例へのあてはめ
  第3項 跋文―パロディの効用

第3章 特許権と表現の自由
 第1節 緒  言
  第1項 intellectual propertyと技術的思想
  第2項 アメリカにおける特許制度の推移
  第3項 本書のねらい
 第2節 アメリカの特許法制度
  第1項 アメリカ連邦憲法1条8節8項「知的財産権条項」
  第2項 アメリカ特許法の発祥
  第3項 特許権を得られる憲法上の規準
  第4項 小  括 
 第3節 憲法のステージへ 
  第1項 従来の思考枠組―中絶規制の場面で
  第2項 New York Times Co. v. Sullivanの法理論
  第3項 特許権を憲法のステージへ
 第4節 特許と表現の自由
  第1項 特許と著作権の異同
  第2項 特許による言論規制
  第3項 Moleculon Research Corp. v. CBS, Inc.
 第5節 特許の制限
  第1項 試験使用例外の法理
  第2項 特許権とフェア・ユース
  第3項 小括にかえて 
 第6節 ある差止申立て訴訟におけるアミカス・ブリーフ
  第1項 eBay & Half.Com v. MercExchange, L.L.C.
  第2項 Electronic Frontier Foundationによるアミカス・ブリーフ
 第7節 結  語 

第4章 商標権と表現の自由
 第1節 緒  言
 第2節 商標論総説―憲法学の視点から
  第1項 合衆国憲法上の基礎づけ
  第2項 前史、そして、ランハム法の制定
  第3項 連邦商標稀釈化法(FTDA)と商標稀釈化法改正法(TDRA)
  第4項 小  括
 第3節 商標と自由な言論
  第1項 ステイト・アクション
  第2項 商標権による表現規制の類型
  第3項 言語としての商標
  第4項 小  括
 第4節 商標登録拒絶事由による表現規制
  第1項 本節のねらい
  第2項 Matal v. Tam
  第3項 Iancu v. Brunetti
  第4項 小  括
 第5節 商標稀釈化法制と連邦最高裁の判例法理
  第1項 本節のねらい
  第2項 Louis Vuitton Malletier, S.A. v. Hyundai Motor Am.
  第3項 小  括
 第6節 結  語
 【補遺】氏名商標と人格権

第5章 パブリシティ権と表現の自由
 第1節 緒  言
 第2節 パブリシティ権の発祥
  第1項 本節のねらい
  第2項 fame, famous
  第3項 プライヴァシー権
  第4項 有名人(セレブリティ)
  第5項 パブリシティ権
  第6項 パブリシティ権の主体
 第3節 M・ニマー、W・プロッサー、そして、リステイトメント
  第1項 本節のはじめに
  第2項 M・ニマー
  第3項 W・プロッサー
  第4項 不法行為(第2次)リステイトメント
  第5項 不正競争(第3次)リステイトメント
 第4節 侵害要件と損害
  第1項 パブリシティ権の侵害要件
  第2項 損害の内容
 第5節 表現の自由との調整理論
  第1項 本節のねらい
  第2項 報道、ニュース価値、論評
  第3項 フェア・ユース
  第4項 トランスフォーマティブ・ユース
  第5項 小  括
 第6節 結  語

第6章 著作者の権利に基づく差止めと表現の自由
 第1節 緒  言
 第2節 著作権との関係
  第1項 インジャンクション
  第2項 簡略な判断過程
  第3項 慎重に判断する傾向
  第4項 小  括
 第3節 著作者人格権との関係
  第1項 総  説
  第2項 Garcia v. Google, Inc.
  第3項 若干の考察
 第4節 結  語

おわりに

事項・人名索引
法令・判例索引
あとがき
著者略歴
大日方 信春(オビナタ ノブハル obinata nobuharu)
熊本大学法学部教授
タイトルヨミ
カナ:ヒョウゲンノジユウトチテキザイサンケン
ローマ字:hyougennojiyuutochitekizaisanken

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