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2022年12月19日発売

信山社出版

出版社名ヨミ:シンザンシャシュッパン

考えてみよう 先住民族と法

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内容紹介
◆法学、人類学、政治学、考古学、地域研究等の分野から広く第一線の執筆陣が集い、分かりやすく解説。複雑な先住民族と法の関係を、多様な視点から解きほぐす◆
先住民族と法について広範な視座から考える、分野横断型の総合的テキスト。「第1部 多様なテーマから考える」、「第2部 国や地域の中で考える」として、世界と日本における先住民族をめぐる権利の展開、法的議論・課題を、全16章に整理、わかりやすく伝える。
目次
『考えてみよう 先住民族と法』

小坂田裕子・深山直子・丸山淳子・守谷賢輔 編


  【目 次】

・はしがき

◇序 章 ― なぜ先住民族と法を考えるのか〔小坂田裕子〕

1. 本書の目的および主たる問題意識
2. 訳語と先住民族の定義について
3. 本書の構成と各章の紹介

◆第1部 多様なテーマから考える

◇第1章 国連宣言 ― 先住民族と国際法の関係はどのように変化したのか〔小坂田裕子〕

1. はじめに
2. 近代国際法による先住民族の土地の剥奪
3. 国連宣言の意義と課題
4. 人権条約機関の実行の発展
5. おわりに

◇第2章 開発 ― 国の開発政策において先住民族の権利はどのように守られるか〔桐山孝信〕

1. はじめに
2. 二風谷ダム事件
3. 国際規範の形成
4. 世界銀行と開発
5. おわりに

◇第3章 世界遺産 ― 排除から包摂への転換は実現されたか〔遠井朗子〕

1. はじめに
2. 世界遺産条約―遺産の概念と登録審査
3. 文化的景観の導入と先住民族
4. 世界遺産条約における先住民族の権利の位相
5. 評価と課題

◇第4章 遺骨返還 ― 先祖の帰還のために必要な制度とは何か〔岡田真弓〕

1. はじめに
2. 先住民族の遺骨・副葬品等返還の潮流
3. 国連宣言における遺骨・副葬品等に関する先住民族の権利
4. アメリカにおける先住民族の墓地の保護と遺骨・副葬品等の返還
5. NAGPRAの特徴と課題
6. おわりに

◇第5章 国際投資 ― 国際投資保護と先住民族保護は両立可能か〔坂田雅夫〕

1. はじめに
2. 海外投資保護に関する国際法制度
3. 代表的な事例
4. 海外投資協定仲裁は先住民族にとって使える制度なのか
5. 海外投資保護は先住民族にとって敵なのか
6. おわりに

◇第6章 貿易 ― 先住民族狩猟と動物福祉の調整は可能か〔小林友彦〕

1. はじめに
2. カナダの先住民族による伝統的なアザラシ猟の概要
3. 近年の国際判例
4. 一応の結論と今後の課題

◆第2部 国や地域の中で考える

◇第7章 オーストラリア ― 法は先住民族の権利と国の利益をどのように両立できるか〔友永雄吾〕

1. オーストラリア先住民族とはだれか
2. オーストラリア先住民族の現状
3. オーストラリア先住民族の小史
4. 先住民族が直面する日常の問題
5. 国連宣言とオーストラリア先住民族
6. おわりに

◇第8章 ラテンアメリカ ― 法はなぜ執行されないことがあるのか〔宮地隆廣〕

1. はじめに
2. 先住民族の権利にまつわる主な法制度
3. 法制度と執行の乖離
4. 法が執行されない理由
5. むすびにかえて

◇第9章 北欧 ― 先住民族の復権に国内法と国際法はどのように貢献するのか〔小内 透〕

1. はじめに
2. ノルウェー・サーミの歴史
3. ノルウェー・サーミの現状と基盤
4. ノルウェー・サーミの課題と未来
5. おわりに―先住民族の復権における国内法と国際法の意義

◇第10章 カナダ ― はたして先住民族の権利保障の「先進国」か 〔守谷賢輔〕

1. はじめに
2. 先住民族の法と入植者の法
3. 先住民族の権利の憲法化までの過程
4. 先住民族の権利をめぐる憲法修正と修正案
5. 先住民族の権利に関する判例の展開
6. 国連宣言
7. おわりに

◇第11章 台湾 ― 国連非加盟国において先住民族の権利擁護はいかに展開したのか 〔石垣 直〕

1. はじめに
2. 台湾の歴史と原住民
3. 原住民族運動の軌跡
4. 現行の憲法・法制度と原住民族
5. 台湾における原住民族の諸権利と国家―国連宣言および国際条約との関係性
6. おわりに

◇第12章 ニュージーランド ― どのような法制度が先住民族運動に活用されるのか〔深山直子〕

1. はじめに
2. 先住民族運動の現代的展開
3. イフマータオにおける開発反対運動
4. おわりに

◇第13章 アメリカ合衆国 ― 先住民族にとってインディアン法の利点と欠点とは何か 〔落合研一〕

1. はじめに
2. アメリカ大陸の先住民族
3. ハワイ州の先住民族
4. おわりに

◇第14章 ボツワナ ― アフリカの先住民族とは誰か〔丸山淳子〕

1. はじめに
2. ボツワナにおける先住民族運動の「停滞」?
3. 重層的な移動の歴史
4. 中央カラハリ動物保護区の立ち退き問題と先住民族運動
5. 「ボツワナの先住民族は誰なのか」をめぐる論争
6. 先住民族の範囲の限定がもたらすもの
7. おわりに

◇第15章 日本 ― はたして国内法はアイヌ民族を支えてきたのか 〔上村英明〕

1. アイヌ民族と近代の法的関係
2. 「(北海道)開拓」の始まりと「律令体制」による支配
3. 近代的統治と「北海道旧土人保護法」の制定
4. アイヌ民族の運動―「アイヌ新法」制定運動から国連人権活動へ
5. 「アイヌ文化振興法」と「アイヌ施策推進法」

◇第16章 日本 ― 先住民族の権利運動は、琉球/沖縄に何をもたらしうるのか〔永井文也〕

1. はじめに
2. 植民地主義と琉球/沖縄の人々
3. 先住民族という観点からの展開
4. 近年の動向
5. おわりに
著者略歴
小坂田 裕子(オサカダ ユウコ osakada yuuko)
中央大学大学院法務研究科教授
深山 直子(フカヤマ ナオコ fukayama naoko)
東京都立大学人文社会学部准教授
丸山 淳子(マルヤマ ジュンコ maruyama junko)
津田塾大学学芸学部教授
守谷 賢輔(モリヤ ケンスケ moriya kensuke)
福岡大学法学部准教授
タイトルヨミ
カナ:カンガエテミヨウ センジュウミンゾクトホウ
ローマ字:kangaetemiyou senjuuminzokutohou

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