近刊検索 デルタ

2022年12月28日発売

信山社出版

出版社名ヨミ:シンザンシャシュッパン

ジェンダー法研究 第9号

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内容紹介
◆特集1「『結婚の自由をすべての人に』訴訟を考える」と特集2「ハラスメントのセカンドステージ」を掲載―実務と研究を架橋し、新たな共生社会を拓く【ジェンダー法学】の専門誌◆
第9号は、特集1「『結婚の自由をすべての人に』訴訟を考える」は、原告当事者を含む6本(国見・たかし、中谷、中川、西山、二宮、鈴木)、特集2「ハラスメントのセカンドステージ」は5本(三浦、三成、浅倉、中野、菅野)。家族やジェンダーの動向として2本(田中、ヨ)、「立法・司法の動向」は、夫婦別姓訴訟のその後(寺原)、アメリカの中絶の権利裁判についての翻訳(マッケナ/立石〔訳〕)を掲載。
目次
『ジェンダー法研究第9号』
 浅倉むつ子・二宮周平 責任編集

【目  次】

はしがき(浅倉むつ子・二宮周平)

◇特集1:「結婚の自由をすべての人に」訴訟を考える◇
◆1◆ 原告当事者の思い(1)〔国見亮佑・たかし〕
 Ⅰ はじめに(たかし)
 Ⅱ パレードと人権と「いま」(たかし)
 Ⅲ 原告になることを決めた日(国見亮佑)
 Ⅳ 20210317札幌地裁判決(国見亮佑)
 Ⅴ 20220620大阪地裁判決(たかし)
 Ⅵ 札幌違憲判決は何だったのか(たかし)
 Ⅶ おわりに(国見亮佑)

◆2◆ 原告当事者の思い(2)〔中谷衣里〕
 Ⅰ 自己紹介
 Ⅱ レズビアンとしての生い立ち
 Ⅲ 「結婚が出来ない関係「であることで困ったこと
 Ⅳ 札幌地方裁判所の判決について
 Ⅴ おわりに

◆3◆ 婚姻の自由と平等,人としての尊厳を求めて―札幌地裁判決と大阪地裁判決の検討〔中川重徳〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 原告らはなぜ裁判を起こしたのか
 Ⅲ 原告ら主張の骨子
 Ⅳ 異性愛規範の正当性・合理性が失われている事実
 Ⅴ 被告主張
 Ⅵ 二つの裁判所の判断
 Ⅶ さいごに―両判決の分岐点と課題

◆4◆ 婚姻の自由の拡張か人的結合への自由か―婚姻を求める同性カップルをめぐる2つの地裁判決から考える〔西山千絵〕
 Ⅰ 現在の「婚姻」に異を唱える
 Ⅱ 地裁2判決による問題提起
 Ⅲ 地裁2判決が示した可能性をもとに検討する
 Ⅳ 「婚姻」の未来を模索する

◆5◆ 札幌地裁判決と大阪地裁判決の検討―民法から〔二宮周平〕
 はじめに
 Ⅰ 性的指向・同性愛に対する認識
 Ⅱ 同性カップルの生活に対する現状認識
 Ⅲ 婚姻制度の目的ないし趣旨
 Ⅳ おわりに

◆6◆ 婚姻平等を達成した台湾の経験が示唆すること〔鈴木 賢〕
 はじめに
 Ⅰ 「婚姻平権」というフレーミング
 Ⅱ 国際連帯するアンチ同性婚運動
 Ⅲ 第748号解釈少数意見と大阪地判の共通点
 Ⅳ 裁判によるさらなる平等化
 Ⅴ 同性婚法施行後の台湾で起きていること
 おわりに

◇特集2:ハラスメントのセカンドステージ◇

◆7◆ 政治分野におけるハラスメント防止体制をどう構築するか―条例を手がかりに〔三浦まり
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 地方議会のハラスメント
 Ⅲ これまでのハラスメント防止条例
 Ⅳ 福岡県のハラスメント根絶条例
 Ⅴ おわりに

◆8◆ 大学におけるハラスメント防止体制の現状と課題〔三成美保〕
 Ⅰ ハラスメント防止法制と問題点
 Ⅱ 大学におけるハラスメント防止の現状―アンケート調査から
 Ⅲ 大学におけるハラスメント防止の課題

◆9◆ ハラスメント根絶と学術の発展―改めて京大・矢野事件を考える〔浅倉むつ子〕
 はじめに
 Ⅰ 京大・矢野事件とは
 Ⅱ 大学組織とハラスメント
 Ⅲ 学術の質を高めるために

◆10◆ 記者に対する性暴力の告発―ジェンダーと報道の自由〔中野麻美〕
 Ⅰ 「長崎市事件」とは何か
 Ⅱ 主な争点と長崎地裁判決の内容
 Ⅲ 告発が問うもの
 Ⅳ 権利の回復とは何か

◆11◆ フリーランスに対するハラスメントの現状と法的課題―アムール事件(東京地判令和4年5月25日労判1269号15頁)を素材に〔菅野淑子〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 事実の概要
 Ⅲ 判   旨
 Ⅳ 本判決の位置付け
 Ⅴ むすびにかえて

【家族・セクシュアリティ・ジェンダーの動向】
◆12◆ 今なお続く婚外子差別―戸籍と窓口対応〔田中須美子〕
 はじめに
 Ⅰ 日本における婚外子差別法制度の現状
 Ⅱ 世田谷区役所婚外子差別事件,5年半かかってとうとう解決へ

◆13◆ DSDs:体の性の様々な発達―課題と展望〔ヨ・ヘイル〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 新型出生前検査(NIPT)の問題
 Ⅲ 性別欄・出生届の現在的な課題
 Ⅳ おわりに

【立法・司法の動向】
◆14◆ 第2次夫婦別姓訴訟その後―第3次訴訟へ向けて〔寺原真希子〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 2021年最大決を踏まえた憲法上の視点
 Ⅲ 憲法学者の論考
 Ⅳ 弁護団の検討状況と訴訟外の動きとの連携の必要性
 Ⅴ 海外別氏婚にかかる裁判の位置付け
 Ⅵ 最 後 に

◆15◆ Dobbs事件とアメリカにおける中絶の権利―何が起き,次に何が起こるのか?〔サブリナ・シズエ・マッケナ/立石直子(訳)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ Dobbs事件の概要
 Ⅲ Dobbs判決の影響
 Ⅳ コメント
著者略歴
浅倉 むつ子(アサクラ ムツコ asakura mutsuko)
早稲田大学名誉教授
二宮 周平(ニノミヤ シュウヘイ ninomiya shuuhei)
立命館大学名誉教授
国見 亮佑(クニミ リョウスケ kunimi ryousuke)
「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟控訴人、にじいろほっかいどう理事長、公立学校教諭
たかし(タカシ takashi)
「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟控訴人、画家
中谷 衣里(ナカヤ エリ nakaya eri)
「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟控訴人、NPO 法人北海道レインボー・リソースセンターL-Port代表理事
中川 重徳(ナカガワ シゲノリ nakagawa shigenori)
弁護士
西山 千絵(ニシヤマ チエ nishiyama chie)
琉球大学大学院法務研究科准教授
鈴木 賢(スズキ ケン suzuki ken)
明治大学法学部教授、北海道大学名誉教授
三浦 まり(ミウラ マリ miura mari)
上智大学法学部教授
三成 美保(ミツナリ ミホ mitsunari miho)
追手門学院大学教授、奈良女子大学名誉教授
中野 麻美(ナカノ マミ nakano mami)
弁護士(弁護士法人りべるて、えがりて法律事務所、東京弁護士会)
菅野 淑子(カンノ トシコ kanno toshiko)
厚生労働省労働保険審査会・常勤委員
田中 須美子(タナカ スミコ tanaka sumiko)
なくそう戸籍と婚外子差別・交流会、住民票続柄裁判元原告・戸籍続柄裁判元原告
ヨ・ヘイル(ヨ ヘイル yo heiru)
ネクスDSD ジャパン主宰、日本性分化疾患患者家族会連絡会代表、臨床心理士/公認心理師、北里大学医学部非常勤講師
寺原 真希子(テラハラ マキコ terahara makiko)
弁護士法人東京表参道法律会計事務所共同代表
サブリナ・シズエ・マッケナ(サブリナ シズエ マッケナ saburina shizue makkena)
アメリカ合衆国ハワイ州最高裁判所判事
立石 直子(タテイシ ナオコ tateishi naoko)
岐阜大学地域科学部教授
タイトルヨミ
カナ:ジェンダーホウケンキュウダイキュウゴウ
ローマ字:jendaahoukenkyuudaikyuugou

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