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2022年4月27日発売

信山社出版

出版社名ヨミ:シンザンシャシュッパン

核兵器禁止条約は日本を守れるか

「新しい現実」への正念場
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内容紹介
◆出口戦略としての軍縮―軍縮の現場を知り尽くした外交官の視点から語られる、信頼の醸成と現実的な措置を積み上げる漸進的アプローチとは◆

軍縮の現場を知り尽くした外交官の視点から、出口戦略としての軍縮を探る。信頼の醸成と現実的な措置を積み上げる「漸進的アプローチ」を擁護。核危機の今こそ必読の書。

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 ★推薦の辞:佐々江賢一郎氏

「本書は、核兵器禁止派、核抑止力低減反対派或いは中間派のいずれの立場の人々にとっても、互いの立場を理解し、今一度その妥当性を検証してみる良い材料を提供している。」
目次
『核兵器禁止条約は日本を守れるか』
 佐野利男(原子力委員会委員) 著

【目  次】

はしがき

第一章 核兵器禁止条約と核抑止
 はじめに
 1 核兵器禁止条約とは何か
  (1) 核兵器禁止条約成立への経緯/(2) 禁止条約交渉の特色
 2 核兵器禁止条約の問題点
  (1) 核抑止の否定/(2) 禁止条約かNPTか/(3)  核の廃棄を検証できるか
 3 禁止条約推進派の核抑止観―ベアトリス・フィン事務局長への反論
  (1) 北朝鮮問題と核抑止/(2) 核兵器の終わりか人類の終わりか
 4 禁止条約が提起した論点
  (1) 禁止条約が提起した論点/(2) 今後の核軍縮を考える上で留意すべき点
 5 「新しい現実」への正念場

第二章 漸進的アプローチの擁護
 はじめに
 1 現実的なアプローチ
 2 NPT運用検討会議の成果
  (1) 核軍縮パッケージ(案)/(2) 五核兵器国(P5)会合―多国間核軍縮交渉への期待
 3 核兵器国が約束した核軍縮措置の実施状況と今後の展望
 4 NPTの旗の下へ

第三章 新たな軍備管理の展望
 はじめに
 1 今後の軍備管理交渉の形態とアジェンダ
  (1) 多国間軍備管理交渉の必要性/(2) 新たな軍備管理交渉のアジェンダ/(3)  欧州における非戦略核兵器(戦術核兵器)の扱い/
  (4)  ミサイル防衛/(5)  最新精密通常兵器・極超音速ミサイル開発/(6)  核兵器システムへのサイバー攻撃/(7)  宇宙空間の軍備管理
 2 米露中の三カ国軍備管理交渉の実現に向けて
  (1) 抑止と軍備管理/(2) 中国をいかに参加させるか
 3 中国の選択―抑止力増強か軍縮管理か

第四章 多国間軍縮条約の擁護
 はじめに
 1 多国間軍縮条約の意義
  (1) 軍備規制に関する規範形成/(2) 会議場という名の戦場(ジュネーブ軍縮会議の例)/(3)  多国間協議の効用/
  (4)  国際情勢の悪化を食い止める「歯止め効果」/(5)  軍縮の信頼醸成機能/(6)  多国間軍縮条約の問題点
 2 核軍縮をめぐる諸問題
  (1) 希薄な安全保障感覚と禁止条約/(2) 軍縮教育のありかた/(3)  北東アジア非核兵器地帯構想/(4)  国家政策と個人の価値観
 3 禁止条約の意義―禁止条約はNPTの受け皿になり得るか
  (1) 禁止条約の意義に関する論調/(2) 禁止条約はNPTの受け皿になり得るか

あとがき
著者略歴
佐野 利男(サノ トシオ sano toshio)
1952年千葉県銚子市生。東京大学法学部卒業、米国スワスモア大学留学。77年外務省入省以降主にエネルギー、経済協力、軍縮など機能局を歩み、フランス(国際エネルギー機関)、インドネシア、アメリカ(ニューヨーク国連代表部)、スイス(ジュネーブ軍縮代表部)、サウジアラビア、デンマークに赴任。大臣官房総括審議官、軍縮不拡散・科学部長、駐デンマーク王国特命全権大使、ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部特命全権大使を歴任し、2017年退官。同年、原子力委員会委員。著書『「女神フライアが愛した国」―偉大な小国デンマークが示す未来―』(東海大学出版部)。
タイトルヨミ
カナ:カクヘイキキンシジョウヤクハニホンヲマモレルカ
ローマ字:kakuheikikinshijouyakuhanihonomamoreruka

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