近刊検索 デルタ

2015年3月6日発売

九州大学出版会

出版社名ヨミ:キュウシュウダイガクシュッパンカイ

遼東半島上馬石貝塚の研究

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内容紹介
1941年に日本学術振興会によって行われた遼東半島上馬石貝塚の発掘は、長い間その資料が公開されないままであった。それは、新石器時代から青銅器時代さらに初期鉄器時代に至るまで連綿と続く遺跡であり、本地域の基準的な土器編年網を構築できる遺跡であった。これによって作り出された遼東土器編年は、中国中原と朝鮮半島さらには北部九州を結ぶことができるものであり、弥生の実年代を考古学的手法によって唯一解明できるものである。その結果、北部九州の弥生時代の開始は紀元前8世紀頃にあることが証明された。さらには、韓国無文土器文化の起源を土器製作技法から繙き、遼東の偏堡文化の拡散と関係することを初めて明らかにした。こうした土器製作技術の解明は、朝鮮半島の無文土器の始まり、さらには弥生土器の起源を明らかにすることに繋がった。また、韓国初期鉄器時代に相当する粘土帯土器の出自が遼東にあることを、初めて実証的に示したのである。カラー写真の口絵8頁、モノクロ写真の図版58頁を収録。
目次
主要目次

巻首図版
序 ―上馬石貝塚発掘報告書の刊行にあたって― / 小野山 節
第1章 調査の経過と周辺の遺跡 / 宮本一夫
第2章 上馬石貝塚の層位と遺構 / 宮本一夫
第3章 上馬石貝塚出土土器・青銅器 / 宮本一夫
第4章 上馬石貝塚出土石器・骨角器 / 森 貴教
第5章 遼東半島土器編年と上馬石貝塚出土土器の位置づけ / 宮本一夫
第6章 遼東半島先史時代の土器製作技術 ―上馬石貝塚を中心として― / 三阪一徳
第7章 遼東半島先史時代における磨製石器の変遷 / 森 貴教
第8章 上馬石遺跡の石器・骨角器の製作痕・使用痕観察 / 上條信彦
第9章 上馬石貝塚出土土器圧痕調査の成果 / 小畑弘己
第10章 上馬石貝塚の籾圧痕について / 李 作婷
第11章 上馬石貝塚からみた遼東半島先史時代 / 宮本一夫
附 篇 上馬石貝塚の動物遺残 / 長谷部言人
図 版 / 参考文献 / 要 旨
著者略歴
宮本 一夫(ミヤモト カズオ miyamoto kazuo)
九州大学大学院人文科学研究院 教授
タイトルヨミ
カナ:リョウトウハントウジョウバセキカイヅカノケンキュウ
ローマ字:ryoutouhantoujoubasekikaizukanokenkyuu

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