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2022年12月28日発売

田畑書店

出版社名ヨミ:タバタショテン

谷崎潤一郎と中国

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内容紹介
エキゾティシズムからノスタルジアへ!
〈中国〉を題材とした作品についての綿密な調査と精緻な読みによって、谷崎文学に底流する主調音を見事に説き明かした出色の論考。谷崎研究の第一人者千葉俊二早稲田大学名誉教授推薦!
目次
序章  谷崎潤一郎の中国旅行とエキゾティシズム

第一章 風景のなかの女
        ──「西湖の月をめぐって」──
一  「青磁色の女」と西湖の景観構造
二  〈青磁色の女〉
三   ミッション・スクールの女学生

第二章 谷崎潤一郎が中国へ投射したもの
        ──「天鵞絨の夢を視座にして」──
一   ハードン夫婦
二   佐藤春夫「指紋」とボードレール『人工楽園』
三   ゴーチエ「クラリモンド」

第三章 「風流」な文学者
        ──「蘇東坡(三幕)─或は「湖上の詩人」」論──
一  『西湖佳話』「六橋才迹」との比較  
二   検閲の視点から読む「蘇東坡」
三   佐藤春夫の 「風流」観と「鮫人」を手掛りとして
四  「風流」を乗り越える試み

第四章 西洋芸術と東洋芸術との統合の試み
        ──「鮫人」における〈浅草オペラ〉──
一  「鮫人」と「真夏の夜の恋」
二   林真珠の造形 ──原信子との関わりを中心に
三   北斗劇団をめぐって

第五章 十年一覚揚州夢
        ──「 鶴唳」論──
一   佐藤春夫と小田原
二  「梅崖荘」「鎖瀾閣」と西湖
三   鶴と揚州

第六章 谷崎潤一郎と田漢について
        ── 戯曲を中心に──
一  「虎を獲る夜」と「昼飯の前」について
二  「湖上的悲劇」をめぐって

第七章 女と蛇
        ──谷崎潤一郎「蛇性の婬」田漢「白蛇伝」をめぐって──
一   谷崎潤一郎「蛇性の婬」
二   女と蛇
三   田漢「白蛇伝」

第八章 エキゾティシズムからノスタルジアへ
        ── 二度目の中国旅行をめぐって──

あとがき

初出一覧
著者略歴
林 茜茜(リン センセン rin sensen)
林茜茜(リン センセン/LIN Qianqian) 1985年、中国浙江省生まれ。四川外国語大学日本語学院、 北京外国語大学日本学研究センター修士課程、 早稲田大学大学院教育学研究科博士課程を経て、早稲田大学で博士(学術)を取得。専攻は日本近代文学、比較文学。 現在、中国上海にある同済大学外国語学院に勤めている。 論文に「江戸川乱歩による中国探偵小説の紹介――ロバート・ ファン・ヒューリック (高羅佩) をめぐって」 ほかがある。
タイトルヨミ
カナ:タニザキジュンイチロウトチュウゴク
ローマ字:tanizakijunichiroutochuugoku

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