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2023年3月8日発売

田畑書店

出版社名ヨミ:タバタショテン

短歌で読むベンヤミン

田畑ブックレット
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内容紹介
理想家は本が出されたその日から共同体の実現を見る フーリエ論 『パサージュ論』第4巻
回想は過去の記憶に果てしなく書き込みをする幾重もの襞 『ベルリンの幼年時代』
法律は歴史の上で成り立った合法的な暴力を許す 『暴力批判論』
近代は民衆側の暴力を原則的に全否定する 『暴力批判論』
                           
『複製技術時代の芸術』でアヴァンギャルドの意義を知らしめ、『パサージュ論』で消費社会の本質と資本主義の限界を予見し、一身に全体主義やファシズムと戦った20世紀文化批評の巨人ベンヤミン。今まさに読み継がれるべき彼の思想と著作群を、短歌とおなじみの名解説でしみ込むように読ませる、理解できる、楽しめる、大好評〈短歌で読む〉シリーズ第4弾!
目次
はじめに

第一章ベンヤミンの揺籃期
『ベルリンの幼年時代』
   一九〇〇年前後のベルリンにおける幼年時代
  「ベルリン年代記」
『言語と社会』
   言語一般および人間の言語
  「言語社会学の問題」
   模倣の能力について
『ドイツ・ロマン主義』
  「ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念」

第二章 ベンヤミンの代表作
『ゲーテ 親和力』
  「ゲーテの『親和力』について」
『ドイツ悲劇の根源』
   認識批判的序論
   バロック悲劇とギリシア悲劇
   寓意と近代悲劇
『暴力批判論』
  「暴力批判論」
『一方通交路』
  「一方通交路」
給油所/朝食の部屋/地下室/玄関/食堂/貴顕向き住居部屋数10・高級家具完備/籏/公認会計検査官/切り抜き絵/非売品/貨物発送と梱包/物乞い、押し売り、お断り/イタリア語話します

第三章 ベンヤミンの芸術文化論
『複製技術時代の芸術』
  「複製技術の時代における芸術作品」
  「写真小史」
『シュルレアリスム』
  「シュルレアリスム」
『文学の危機』
  「マルセル・プルーストのイメージについて」
  「フランツ・カフカ」

第四章 パサージュ論
『パサージュ論』第1巻
   十九世紀パリのパサージュ/消費社会の夢/遊歩者の視線/資本主義のユートピア
『パサージュ論』第2巻
   収集家/室内、痕跡/ボードレールと十九世紀後半のパリ/ボードレール文学の特性/魔性と幸福/ボードレールの流儀
『パサージュ論』第3巻
   集団的な夢としてのパサージュ/夢の家/遊歩者の考察/街路を家とする人々/街の無意識
『パサージュ論』第4巻
   サン=シモンへの眼差し/サン=シモンの社会主義/サン=シモンと産業システム/サン=シモンの見た夢/フーリエ論/マルクスについて
『パサージュ論』第5巻
   ドーミエ論 /文学史、 ユゴー/複製技術、リトグラフ/セーヌ河、最古のパリ/閑の特徴について

「歴史哲学テーゼ」(ベンヤミン著作集1より)

あとがき
参考文献
著者略歴
山口 拓夢(ヤマグチ タクム yamaguchi takumu)
1966年、東京生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。札幌大学女子短期大学部教授。専攻は西洋哲学・神話学。哲学やギリシア神話のみならず、心理学、人類学、宗教学など文系分野全般に関心を抱き、その深い知識を基に数々の文章を発表している。またクラシック音楽への造詣も深く、CDを聴いた途端にその曲名はいわずもがな、演奏者まで言い当てるという特技をもつ。  主な著書に『短歌で読む哲学史』『短歌で読むユング』『短歌で読む宗教学』(田畑書店)。訳書・共著書に、チャールズ・シーガル『ディオニュソスの詩学』(国文社)、アーサー・コッテル『世界神話辞典』(共訳、柏書房)、『宗教への問い 第5巻 宗教の闇』(共著、岩波書店)などがある。
タイトルヨミ
カナ:タンカデヨムベンヤミン
ローマ字:tankadeyomubenyamin

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