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2023年12月8日発売

名古屋大学出版会

出版社名ヨミ:ナゴヤダイガクシュッパンカイ

軍国の文化 上

日清戦争・ナショナリズム・地域社会
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内容紹介
近代初の本格的対外戦争は、いかなる制度と心性のもとに遂行され、戦いと病いによる膨大な犠牲を社会はどのように受容したのか。動員体制の確立から、戦闘と占領地統治の様相、葬送・記念や仏教教団の活動まであまねく探究、「大量死の時代」が生んだ戦争協同体の構造を解明する。
目次
 地 図

序 章
     1 日清戦争の開始
     2 日本国民の戦争熱と「ジンゴイズム」
     3 「敵愾心」・「協同心」・「忠誠心」
     4 「軍国の文化」の構造
     5 日清戦争の社会史的研究
     6 本書の課題と内容

  第Ⅰ部 第三師団の戦争と戦場の兵卒

第1章 戦時編制と動員体制
     はじめに
     1 日清戦争前の徴兵制と第三師団
     2 兵員召集体制の構築
     3 開戦直前の軍事演習
     4 第三師団の戦時編制
     5 兵員召集の実態
     むすびに

第2章 第三師団の出征と戦闘
     はじめに
     1 日本軍の戦略
     2 第三師団管下諸隊の出征
     3 平壌の戦い
     4 鴨緑江渡河とその後の戦闘
     5 海城をめぐる攻防戦
     6 牛荘から田庄台へ
     むすびに

第3章 征清軍の凱旋と損害
     はじめに
     1 第三師団諸隊の帰国
     2 郷里へ凱旋する兵卒
     3 第三師団の損害
     むすびに

第4章 兵卒たちの戦争
     はじめに
     1 兵卒の出征風景
     2 兵卒と郷里
     3 兵卒の従軍記録
     4 行軍を阻むもの —— 糧秣と気候
     5 疾病と衛生
     6 兵卒が見た戦場の光景
     むすびに

第5章 戦場における日本軍と住民
     はじめに
     1 日本軍の清国侵入と住民
     2 安東県民政庁の開設
     3 「堯舜の政」・「湯武の兵」
     むすびに

  第Ⅱ部 戦争と死者

第6章 将兵の死と葬送
     はじめに
     1 遺骸の埋葬と墓地
     2 共葬墓地の設置と管理
     3 戦病死者の公葬の執行
     むすびに

第7章 戦病死者の招魂祭
     はじめに
     1 戦場における招魂祭
     2 靖国神社臨時大祭
     3 第三師団の招魂祭
     4 表忠会と招魂祭
     5 「無名無数ノ英雄」を祀ること
     むすびに

第8章 戦争と仏教教団
     はじめに
     1 開戦と仏教教団
     2 将兵への説教
     3 従軍布教使の派遣とその活動
     4 曹洞宗僧侶水野道秀の活動
     5 戦後の仏教教団の動向
     6 仏教と軍隊の関係
     むすびに

第9章 仏教忠魂祠堂の建立
     はじめに
     1 浄土宗の戦争協力
     2 建立に至る経過
     3 忠魂祠堂の竣工
     4 『忠魂霊名録』の編纂
     むすびに

第10章 戦地における遺骨回収問題
     はじめに
     1 真言教団と日清戦争
     2 遼東半島還付と遺骨回収問題
     3 真言宗従軍布教使の遺骨収集活動
     4 護国寺多宝塔・忠霊堂の建立
     むすびに

第11章 「軍国」の文体
     はじめに
     1 招魂祭の祭文・弔文
     2 祭文・弔文の文範
     3 祝祭弔文集の刊行
     4 日清戦争前後の軍人用書
     むすびに

補論1 旧陸軍墓地の合葬墓
     1 合葬墓の起源
     2 豊橋旧陸軍墓地の合葬墓と個人墓
     3 名古屋旧陸軍墓地の合葬墓と個人墓
     4 第五師団陸軍墓地と台湾の合葬墓

 註

【下巻主要目次】
 第Ⅲ部 戦勝祝祭の空間
第12章 日清戦争と戦勝祭典
補論2 1890年代の国民祭典
第13章 戦勝のシンボル
第14章 鎮魂の音 —— 岐阜市権現山の戦勝記念鐘について
補論3 「軍歌の帝」明治天皇
補論4 戦争民俗考

 第Ⅳ部 戦争記念碑論
第15章 軍・師団の戦争記念碑の建立
第16章 軍都の戦争記念碑 —— 豊橋第十八連隊と神武天皇銅像記念碑について
補 註 軍人記念碑の建立に関する補足
第17章 戦争記念碑の裾野 —— 郡町村の記念碑
第18章 軍夫とその招魂記念碑
第19章 戦争記念碑の系譜
補論5 記念碑建立への法的規制
第20章 中国における日清戦争の墓碑・記念碑 —— 旅順口・金州・錦州

 第Ⅴ部 軍国のメディアと社会の倫理
第21章 従軍記者と戦争報道
補論6 従軍記者正岡子規と清国金州の句碑
第22章 宣伝される忠勇者たち
第23章 兵卒・遺族と地域社会
第24章 「義」の民族協同体
第25章 未来の兵士たち
終 章 「軍国主義」の起源をめぐって

註 / あとがき / 図表一覧 / 索 引
著者略歴
羽賀 祥二(ハガ ショウジ haga shouji)
1953年 岐阜県に生まれる 1979年 名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程中退 京都大学助手、立命館大学助教授、名古屋大学大学院文学研究科教授などを経て 現 在 名古屋大学名誉教授、博士(歴史学) 著書: 『明治維新と宗教』(筑摩書房、1994年、法蔵館、2022年再版) 『史蹟論―19世紀日本の地域社会と歴史意識―』(名古屋大学出版会、1998年) 『幕末維新の文化』(編、吉川弘文館、2001年) 『記録と記憶の比較文化史』(共編、名古屋大学出版会、2005年) 『近代日本の歴史意識』(編、吉川弘文館、2018年) 『近代日本の地域と文化』(編、吉川弘文館、2018年) 『名古屋と明治維新』(共編、風媒社、2018年)ほか
タイトルヨミ
カナ:グンコクノブンカ ジョウ
ローマ字:gunkokunobunka jou

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