近刊検索 デルタ

2024年6月13日発売

名古屋大学出版会

出版社名ヨミ:ナゴヤダイガクシュッパンカイ

ヴェニスのユダヤ人

ゲットーと地中海の500年
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内容紹介
隔離か、共生か――。差別と寛容の狭間で、豊かな文化を育んだヴェネツィアのユダヤ人たち。16世紀から現代にいたるヨーロッパ・地中海世界の激動の歴史のなかで、金融業や商業、さらには政治・宗教・思想など多様な領域で活躍した「シャイロックたち」と、水の都が織りなす500年の物語。
目次
 新版への序文
 序 ユダヤ人シャイロック

1 ヴェネツィアへのユダヤ人の到来
2 徴利(ウズラ)・ユダヤ人・キリスト教徒
3 アブラバネル家 —— 地中海を流浪するユダヤ人
4 ゲットー・ヌオーヴォの誕生 —— ドイツ系ユダヤ人、1516年
5 ゲットー・ヴェッキオ —— レヴァント系ユダヤ人、1541年
6 異端審問とマラニズモ
7 異端審問所でのユダヤ人、マラーノ、再改宗者
8 16世紀におけるヴェネツィアの出版業
9 ナクソス公 —— 3つの名前、1つのアイデンティティ
10 レパントの海戦
11 ダニエル・ロドリーガと西方系ユダヤ人
12 16~17世紀のユダヤ人共同体(ウニヴェルシタ)
13 社会・宗教・文化 —— 100年後のヴェネツィアのゲットー
14 レオーネ・ダ・モデナ、あるいは矛盾について
15 女性詩人サラ・コッピオ・スッラム
16 シモーネ・ルッツァット、あるいは一貫性について
17 ジュリオ・モロシーニ別名サムエル・ナーミアス
   —— 未完のアイデンティティと反ユダヤ論争
18 繁栄から零落まで —— 17世紀のヴェネツィアとゲットー
19 地獄、メシアの風、「小さな白いずきん」
20 ユダヤ人共同体の破産、1700~1750年
21 モーセ・ハイム・ルッツァットとシモーネ・カリマーニ —— 二人のラビを比較して
22 ゲットーの終わり、1750~1797年
23 ウニオーネ地区での自由
24 19世紀のヴェネツィアとユダヤ人 —— オーストリアとイタリアの間で
25 ユダヤ人はイタリア王国の大臣になれるのか
26 20世紀 —— 迫害と衰退

 結 び

 解説(藤内哲也)
 訳者あとがき
 補 遺
  ヴェネツィア共和国の主な機関(16~18世紀)
  ユダヤ用語解説
  ヴェネツィア・ヘブライ方言についての覚書
 参考文献
 索 引
著者略歴
リッカルド・カリマーニ(リッカルド カリマーニ rikkarudo karimaani)
Riccardo Calimani 1946年生まれ。パドヴァ大学、ヴェネツィア大学を卒業後、イタリア国営放送(RAI)勤務を経て、ユダヤ人の歴史に関する多くの書籍を刊行。その功績により、1986年にはイタリア議会から文化賞を贈呈され、1997年にはヨーロッパ文化賞を受賞した。
藤内 哲也(トウナイ テツヤ tounai tetsuya)
1970年、福岡に生まれる。鹿児島大学学術研究院法文教育学域法文学系教授。主な著作に、『近世ヴェネツィアの権力と社会』(昭和堂、2005年)、『はじめて学ぶイタリアの歴史と文化』(編著、ミネルヴァ書房、2016年)、トリヴェッラート『異文化間交易とディアスポラ』(共訳、知泉書館、2019年)などがある。
大杉 淳子(オオスギ ジュンコ oosugi junko)
1955年、京都に生まれる。元京都市立中学校社会科教諭。1992年から京都の日本イタリア会館にてイタリア語を学ぶ。
タイトルヨミ
カナ:ヴェニスノユダヤジン
ローマ字:venisunoyudayajin

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