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定価:1,760円(1,600円+税)
判型:四六
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内容紹介
松本清張が亡くなって30年以上がたった今なお、作品に描かれた恨みや妬み、復讐心は特有の「まがまがしい魅力」を放つ。
気鋭の批評家、酒井信(明治大准教授)が、長・短編合わせて1000に及ぶ清張作品から代表作50編を取り上げ、現代の作家の筆致と比べながら、作品が有するリアリティーに迫っていく。
「或る『小倉日記』伝」では、森鷗外の足跡を追い求める登場人物の姿に西村賢太を重ね、長編の代表作「眼の壁」からは村上春樹の作品との共通項を見いだす。
ピックアップした1950~90年代の代表作を年代ごとに収め、作品の舞台が一覧できる地図や現代作家との相関図も掲載。清張作品の入門書やガイドブックとしても活用できる。
平成不況や令和のコロナ禍を通して、都市と地方あるいは所得の格差が広がり続ける今、清張の作品から学ぶことは思いのほか多い。
気鋭の批評家、酒井信(明治大准教授)が、長・短編合わせて1000に及ぶ清張作品から代表作50編を取り上げ、現代の作家の筆致と比べながら、作品が有するリアリティーに迫っていく。
「或る『小倉日記』伝」では、森鷗外の足跡を追い求める登場人物の姿に西村賢太を重ね、長編の代表作「眼の壁」からは村上春樹の作品との共通項を見いだす。
ピックアップした1950~90年代の代表作を年代ごとに収め、作品の舞台が一覧できる地図や現代作家との相関図も掲載。清張作品の入門書やガイドブックとしても活用できる。
平成不況や令和のコロナ禍を通して、都市と地方あるいは所得の格差が広がり続ける今、清張の作品から学ぶことは思いのほか多い。
目次
3P はじめに
11P 1章 1950年代
12P 西郷札
16P 或る「小倉日記」伝
20P 菊枕
24P 父系の指
28P 張込み
32P 顔
36P 共犯者
40P 小説日本芸譚
44P 点と線
48P 一年半待て
52P 地方紙を買う女
56P 鬼畜
60P 眼の壁
64P 無宿人別帳
68P 黒地の絵
72P ゼロの焦点
76P 黒い画集 遭難
80P 小説帝銀事件
84P 波の塔
88P 歪んだ複写
92P 霧の旗
96P 天城越え
100P 黒い福音
105P 2章 1960年代
106P 日本の黒い霧 下山国鉄総裁謀殺論
110P 日本の黒い霧 追放とレッド・パージ
114P 球形の荒野
118P わるいやつら
122P 砂の器
126P 影の車
130P 連環
134P 時間の習俗
138P けものみち
142P 北の詩人
146P 花実のない森
150P 陸行水行
154P 絢爛たる流離
158P 半生の記
162P 昭和史発掘 芥川龍之介の死
166P 昭和史発掘 三・一五共産党検挙
170P 砂漠の塩
174P Dの複合
178P 内海の輪
183P 3章 1970年代
184P 黒の図説Ⅱ 遠い接近
188P馬を売る女
192P 空の城
196P 黒革の手帖
200P ペルセポリスから飛鳥へ
205P 4章 1980~1990年代
206P 骨壺の風景
210P 疑惑
214P 神々の乱心
218P 松本清張の代表作と類似した作風・題材を持つ現代小説等の一覧
220P おわりに
11P 1章 1950年代
12P 西郷札
16P 或る「小倉日記」伝
20P 菊枕
24P 父系の指
28P 張込み
32P 顔
36P 共犯者
40P 小説日本芸譚
44P 点と線
48P 一年半待て
52P 地方紙を買う女
56P 鬼畜
60P 眼の壁
64P 無宿人別帳
68P 黒地の絵
72P ゼロの焦点
76P 黒い画集 遭難
80P 小説帝銀事件
84P 波の塔
88P 歪んだ複写
92P 霧の旗
96P 天城越え
100P 黒い福音
105P 2章 1960年代
106P 日本の黒い霧 下山国鉄総裁謀殺論
110P 日本の黒い霧 追放とレッド・パージ
114P 球形の荒野
118P わるいやつら
122P 砂の器
126P 影の車
130P 連環
134P 時間の習俗
138P けものみち
142P 北の詩人
146P 花実のない森
150P 陸行水行
154P 絢爛たる流離
158P 半生の記
162P 昭和史発掘 芥川龍之介の死
166P 昭和史発掘 三・一五共産党検挙
170P 砂漠の塩
174P Dの複合
178P 内海の輪
183P 3章 1970年代
184P 黒の図説Ⅱ 遠い接近
188P馬を売る女
192P 空の城
196P 黒革の手帖
200P ペルセポリスから飛鳥へ
205P 4章 1980~1990年代
206P 骨壺の風景
210P 疑惑
214P 神々の乱心
218P 松本清張の代表作と類似した作風・題材を持つ現代小説等の一覧
220P おわりに
著者略歴
酒井信(サカイマコト sakaimakoto)
1977年、長崎市生まれ。明治大学准教授。早稲田大学卒業後、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学助教、文教大学准教授を経て現職。
専門は文芸批評・メディア文化論。著書に『現代文学風土記』『吉田修一論 現代小説の風土と訛り』『メディア・リテラシーを高めるための文章演習』など。
タイトルヨミ
カナ:マツモトセイチョウハヨミガエル
ローマ字:matsumotoseichouhayomigaeru
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