目次

総説 求道房恵尋の「一心妙戒」の思想 恵尋の『円頓戒聞書』にみる思想的特質 興円の『一向大乗寺興隆篇目集』にみる戒法の復興と修行の確立 中古天台期の比叡山黒谷における籠山修行 伝信和尚興円〈戒家〉の円頓戒思想 叡山戒法復興期〈黒谷流〉における戒壇院と授戒本尊の思想 重授戒灌頂と本覚思想 戒家恵鎮の「直住菩薩戒」の思想 叡山黒谷戒系における戒体理論 法然と親鸞における戒律観の変容と独自性 天台『義疏』の第一殺戒釈にみる戒相釈の特色 第二重禁から第五重禁戒の解釈的特色 第六「説四衆過戒」釈における菩薩戒的性格 梵網戒「後四重禁」の解釈 天台『菩薩戒義疏』の「四十八軽戒」釈 室町期の真盛にみる持戒念仏法と教化の特色 真盛における『往生要集』観の特色 江戸初期・真迢の日蓮宗から天台念仏への回帰とその真意 江戸初期における念仏と法華の論争とその特色 真迢の持戒念仏観と『行者用心集』 天台の念仏聖・真迢にみる密教観の特色 即心念仏論争のなかの「真盛念仏」観 華厳・鳳潭の『念仏往生明導箚』にみる浄土念仏批判 僧濬鳳潭の天台念仏批判の特色 江戸時代後期における天台僧・法道にみる持戒念仏 興円『円頓菩薩戒十重四十八行儀鈔』の翻刻と和訳