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定価:3,300円(3,000円+税)
判型:A5
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内容紹介
本書は,環オホーツク海地域の環境と経済に関する総合的な研究であり,北大の低温科学研究所とスラブ研究センター,北見工業大学などの共同研究の成果である。
最大の特徴は,これまで総合的に研究されることの少なかった環オホーツク海地域についての文理融合型の研究となっており,資源と地球環境という面からも極めて重要な地域にも関わらず,これまで政治的な理由でロシア,中国,日本の共同研究が困難な地域であった。が,1990年代以降の状況変化の中で共同研究が可能となった。その成果が示されたのが本書である。
最大の特徴は,これまで総合的に研究されることの少なかった環オホーツク海地域についての文理融合型の研究となっており,資源と地球環境という面からも極めて重要な地域にも関わらず,これまで政治的な理由でロシア,中国,日本の共同研究が困難な地域であった。が,1990年代以降の状況変化の中で共同研究が可能となった。その成果が示されたのが本書である。
目次
序 章…田畑伸一郎・江淵直人
第1部 オホーツク海のエコシステム
第1章 オホーツク海の海洋循環・海氷生成と温暖化の影響…大島慶一郎
1. 1 はじめに
1. 2 北半球の海氷域の南限
1. 3 北太平洋の心臓,オホーツク海
1. 4 海氷の生産工場,ポリニヤ
1. 5 温暖化で変わるオホーツク海
1. 6 オホーツク海内の循環――明らかになった東樺太海流
1. 7 おわりに
第2章 環オホーツク海域の豊かな生態系を生み出す鉄供給システム…西岡 純
2. 1 環オホーツク海域の重要性
2. 2 海洋における植物プランクトンの増殖と鉄
2. 3 自然界の植物プランクトン生産を生み出す鉄供給システム
2. 4 環オホーツク生態系システムの将来の予測と保全
第3章 数値モデルを用いた環オホーツク地域の環境研究――将来予測へ向けて…三寺史夫・中村知裕
3. 1 はじめに――環オホーツク地域について
3. 2 オホーツク海高気圧
3. 3 海氷の形成とオホーツク海の中層循環
3. 4 オホーツク海・親潮域の物質循環
3. 5 海氷変動と環オホーツク気候システム
第4章 オホーツク海のメタンシープとメタンハイドレート…庄子 仁・南 尚嗣・八久保晶弘
4. 1 はじめに
4. 2 音波を利用してメタンシープを探す
4. 3 海底表層コアの採取と解析
4. 4 おわりに
第5章 オホーツク海の命運を握るアムール川…白岩孝行
5. 1 アムール川と日本人
5. 2 アムール川とその流域
5. 3 魚附林とは何か
5. 4 アムール川が運ぶ溶存鉄
5. 5 鉄を生み出すアムール川流域の湿地
5. 6 森は海の恋人か?
5. 7 顕在化する人為的影響
5. 8 残された課題
第2部 環オホーツク海地域の資源開発と経済
第6章 環オホーツク海地域の経済発展…田畑伸一郎
6. 1 はじめに
6. 2 環オホーツク海地域の経済の概要
6. 3 2000年代におけるロシア極東経済発展の契機
6. 4 2000年代におけるロシア極東経済の変化
6. 5 持続的経済発展の可能性
第7章 ロシア極東・東シベリアにおけるエネルギー開発…本村眞澄
7. 1 はじめに
7. 2 サハリンの石油開発の歴史
7. 3 ESPO原油の北東アジアでの波紋
7. 4 北東アジアでの天然ガス・パイプライン敷設計画
7. 5 日本との関係
7. 6 カムチャツカ半島西方の探鉱
7. 7 おわりに
第8章 オホーツク海の水産資源と漁業…西内修一
8. 1 オホーツク海の漁場と漁業の特徴
8. 2 オホーツク海における漁業生産
8. 3 オホーツク海の主要な水産資源
8. 4 オホーツク海の水産資源の持続的利用に向けた課題
第9章 環オホーツク海地域における木材の生産と貿易…封安全
9. 1 はじめに
9. 2 ロシア極東の森林資源と林業
9. 3 黒竜江省の森林資源と木材生産
9. 4 ロシア極東地域の木材生産と輸出
9. 5 ロシア極東地域の森林産業に存在する問題点
9. 6 ロシア極東地域の森林産業の潜在力と今後の発展趨勢
第10章 ロシア極東の人口減少問題…田畑朋子
10. 1 はじめに
10. 2 極東の人口構成・人口動態の概要
10. 3 1990年代以降における人口減少とその要因分析
10. 4 雇用動態と就業構造の変化
10. 5 おわりに
終 章…白岩孝行・庄子 仁
索 引
執筆者紹介
第1部 オホーツク海のエコシステム
第1章 オホーツク海の海洋循環・海氷生成と温暖化の影響…大島慶一郎
1. 1 はじめに
1. 2 北半球の海氷域の南限
1. 3 北太平洋の心臓,オホーツク海
1. 4 海氷の生産工場,ポリニヤ
1. 5 温暖化で変わるオホーツク海
1. 6 オホーツク海内の循環――明らかになった東樺太海流
1. 7 おわりに
第2章 環オホーツク海域の豊かな生態系を生み出す鉄供給システム…西岡 純
2. 1 環オホーツク海域の重要性
2. 2 海洋における植物プランクトンの増殖と鉄
2. 3 自然界の植物プランクトン生産を生み出す鉄供給システム
2. 4 環オホーツク生態系システムの将来の予測と保全
第3章 数値モデルを用いた環オホーツク地域の環境研究――将来予測へ向けて…三寺史夫・中村知裕
3. 1 はじめに――環オホーツク地域について
3. 2 オホーツク海高気圧
3. 3 海氷の形成とオホーツク海の中層循環
3. 4 オホーツク海・親潮域の物質循環
3. 5 海氷変動と環オホーツク気候システム
第4章 オホーツク海のメタンシープとメタンハイドレート…庄子 仁・南 尚嗣・八久保晶弘
4. 1 はじめに
4. 2 音波を利用してメタンシープを探す
4. 3 海底表層コアの採取と解析
4. 4 おわりに
第5章 オホーツク海の命運を握るアムール川…白岩孝行
5. 1 アムール川と日本人
5. 2 アムール川とその流域
5. 3 魚附林とは何か
5. 4 アムール川が運ぶ溶存鉄
5. 5 鉄を生み出すアムール川流域の湿地
5. 6 森は海の恋人か?
5. 7 顕在化する人為的影響
5. 8 残された課題
第2部 環オホーツク海地域の資源開発と経済
第6章 環オホーツク海地域の経済発展…田畑伸一郎
6. 1 はじめに
6. 2 環オホーツク海地域の経済の概要
6. 3 2000年代におけるロシア極東経済発展の契機
6. 4 2000年代におけるロシア極東経済の変化
6. 5 持続的経済発展の可能性
第7章 ロシア極東・東シベリアにおけるエネルギー開発…本村眞澄
7. 1 はじめに
7. 2 サハリンの石油開発の歴史
7. 3 ESPO原油の北東アジアでの波紋
7. 4 北東アジアでの天然ガス・パイプライン敷設計画
7. 5 日本との関係
7. 6 カムチャツカ半島西方の探鉱
7. 7 おわりに
第8章 オホーツク海の水産資源と漁業…西内修一
8. 1 オホーツク海の漁場と漁業の特徴
8. 2 オホーツク海における漁業生産
8. 3 オホーツク海の主要な水産資源
8. 4 オホーツク海の水産資源の持続的利用に向けた課題
第9章 環オホーツク海地域における木材の生産と貿易…封安全
9. 1 はじめに
9. 2 ロシア極東の森林資源と林業
9. 3 黒竜江省の森林資源と木材生産
9. 4 ロシア極東地域の木材生産と輸出
9. 5 ロシア極東地域の森林産業に存在する問題点
9. 6 ロシア極東地域の森林産業の潜在力と今後の発展趨勢
第10章 ロシア極東の人口減少問題…田畑朋子
10. 1 はじめに
10. 2 極東の人口構成・人口動態の概要
10. 3 1990年代以降における人口減少とその要因分析
10. 4 雇用動態と就業構造の変化
10. 5 おわりに
終 章…白岩孝行・庄子 仁
索 引
執筆者紹介
著者略歴
田畑 伸一郎(タバタ シンイチロウ tabata shinichirou)
北海道大学スラブ研究センター教授
江淵 直人(エブチ ナオト ebuchi naoto)
北海道大学低温科学研究所教授,環オホーツク観測研究センター長
大島 慶一郎(オオシマ ケイイチロウ ooshima keiichirou)
北海道大学低温科学研究所教授
西岡 純(ニシオカ ジュン nishioka jun)
北海道大学低温科学研究所准教授
三寺 史夫(ミツデラ フミオ mitsudera fumio)
北海道大学低温科学研究所教授
中村 知裕(ナカムラ トモヒロ nakamura tomohiro)
北海道大学低温科学研究所講師
庄子 仁(ショウジ ヒトシ shouji hitoshi)
北見工業大学未利用エネルギー研究センター長,教授
南 尚嗣(ミナミ ヒロツグ minami hirotsugu)
北見工業大学マテリアル工学科准教授
八久保 晶弘(ハチクボ アキヒロ hachikubo akihiro)
北見工業大学未利用エネルギー研究センター准教授
白岩 孝行(シライワ タカユキ shiraiwa takayuki)
北海道大学低温科学研究所准教授
本村 真澄(モトムラ マスミ motomura masumi)
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)石油調査部主席研究員
西内 修一(ニシウチ シュウイチ nishiuchi shuuichi)
北海道立総合研究機構栽培水産試験場
封安全(フウ アンゼン fuu anzen)
黒龍江省社会科学院東北アジア研究所助理研究員
田畑 朋子(タバタ トモコ tabata tomoko)
北海道大学スラブ研究センター共同研究員
タイトルヨミ
カナ:カンオホーツクカイチイキノカンキョウトケイザイ
ローマ字:kanohootsukukaichiikinokankyoutokeizai
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