近刊検索 デルタ

2017年12月26日発売

作品社

出版社名ヨミ:サクヒンシャ

イブン・タイミーヤ政治論集

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内容紹介
〈ジハード〉とは何か?
西洋近代とは異なる「政治」の要諦。
本書は、イスラーム国法学と政治の一般理論、現代原理主義反体制武装闘争派の革命論に理論的基礎を与えたファトワ―(教義回答)など、現代中東政治を読み解くための最良の古典である。 訳者、渾身の解説付き。

著者タイミーヤは、イスラームの“日蓮”ともいうべき人物であり、中世の代表的思想家、伝統主義的なハンバリー学派の法学者および神学者である。“異教徒”十字軍の侵略、モンゴル軍の怒涛の進撃によって、彼が生きた13世紀のイスラーム世界は荒廃した。その時代にあって、神学にとどまらず当時の政治、社会情勢に敢然と立ち向かい、論争をしばしば巻き起こし、イスラーム思想を革新した。彼の思想は、現サウジアラビア王室から、いわゆる過激派、アルカイダやIS(“イスラーム国”)まで、現代中東政治に多大な影響を与えている。
訳者は、いま最も“危険な”この人物の研究を長年のライフワークとしてきた。本書は、その精華である。
目次
序 本書を読まれる前に
イスラーム学アラビア語キーワード
凡例

●シャリーアに基づく政治 
第1部 信託物の返還
 第1章 諸職務
第1節 最適者の任用
第2節 次善者の任用
第3節 力と誠実さを兼ね備えることが稀であること
第4節 最適任者の発見の方法
 第2章 財物
第1節 財物の範疇
第2節 戦利品(ガニーマ)
第3節 サダカ(浄財)
第4節 ファイ(還付)
第5節 為政者と臣民に生じる不正
第6節 公共の財物の使途

第2部 掟と権利
 第1章 アッラーの掟と権利
第1節 アッラーの掟と権利の特質
第2節 武装盗賊団に対する刑罰
第3節 武装盗賊団への出頭命令が拒否された場合
第4節 窃盗罪のハッド刑
第5章 姦通罪のハッド刑
第6節 飲酒のハッド刑
第7節 姦通の誣告のハッド刑
第8節 特定のハッド刑の規定の無い罪
第9節 ジハード
 第2章 人間に固有の掟と権利
第1節 生命
第2節 傷害
第3節 名誉棄損
第4節 誹謗など
第5節 婚姻
第6節 商行為
第7節 協議
第8節 指導者を選ぶ義務

●ファトワー:タタール(モンゴル)軍との戦いは義務か?

●イスラームにおける行政監督(ヒスバ)
第1章 ヒスバ(行政監督)の原則
第2章 礼拝
第3章 ごまかし
第4章 価格操作、買占め
第5章 連帯義務による産業統制
第6章 価格統制
第7章 宗教事項におけるごまかしと偽装
第8章 行政裁量刑(タァズィール)
第9章 物的行政裁量刑
第10章 最も容易な手段による悪の阻止
第11章 報酬と応報

♦解説 何故、今、イブン・タイミーヤなのか?
1 序
2 イブン・タイミーヤの時代
3 イブン・タイミーヤの生涯
4 イブン・タイミーヤとアフル・ハディース、サラフィー主義
5 イブン・タイミーヤの思想構造
6 イブン・タイミーヤの政治思想の内在構造
7 イブン・タイミーヤとイスラーム政治体制
8 タタールの支配と「世俗化」
9 イブン・タイミーヤの政治思想の後世への影響
10 オルタナティブとしてのイブン・タイミーヤ
♦後書
 
著者略歴
イブン・タイミーヤ(イブンタイミーヤ ibuntaimiiya)
中田考(ナカタコウ nakatakou)
タイトルヨミ
カナ:イブンタイミーヤセイジロンシュウ
ローマ字:ibuntaimiiyaseijironshuu

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