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2019年2月25日発売

鳥影社

出版社名ヨミ:チョウエイシャ

〈改訂増補版〉詩に映るゲーテの生涯

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内容紹介
華やぐ宮廷、突如、町を走り抜ける貧民の群れ。砲兵士官ナポレオンの権力把握、炎上する皇帝の都モスクワ。そのすべてを凝視する小国家ヴァイマルの宰相、詩人ゲーテ。

小説を書きつつ、半世紀を越えてゲーテを読みつづけてきた著者が描く、彼の詩の魅惑と謎。その生涯の豊かさ。
目次
はじめに 〈必然〉と〈希望〉―「始源の言葉。オルフェウスの秘詞」―
1 近世都市の特権的少年―「一千七百五十七年の喜ばしき年明けに」―
2 帝国都市から小パリヘ ―「フリデリーケ・エーザーさま御許に」―
3 青年の至福、そして暗い影―「五月の祭り」―
4 華やかなる文壇登場と絶対的喪失の感覚 ―「トゥーレの王」―
5 ヴァイマル宮廷での実務と詩 ―「ハンス・ザックスの詩的使命」―
6 愛の乾溜―シュタイン夫人―「何故そなたは 運命よ」―
7 自然存在の悦楽と悲しみ―『ローマ悲歌』―
8 盗み取られた生の安逸―『ヴェネチア短唱』―
9 フランス革命と内的危機―「コフタの歌」「芸術家の権能」―
10 命綱としての社会的正義―『クセーニエン(風刺短詩集)』―
11 自然への復帰―「献げる言葉」―
12 エルポーレの囁き―「空なり! 空の空なり!」『パンドーラ』―
13 夢想と秩序―「別離(『ソネット』のⅦ)」「皇妃の到来」―
14 甦った平和のなかで―『西東詩集』―
15 一瞬の永遠―「ズライカの書」―
16 明快な、あまりに明快な! ―「一にして全」ほか思想詩若干―
17 死の囁きと生命の震え―「マリーエンバートの悲歌」―
18 詩の癒す力 ―『情熱の三部作』―
19 二つの別れ―「シナ・ドイツ四季日暦」「ドルンブルクの詩」―
20 仕合わせの最後の目盛り ―「すべての山々の頂きに」「亡霊たちの歌」―

 あとがき(丸善ライブラリー版)
 追記―簡易文献解題 
 『鳥影社』改訂増補版へのあとがき―二十年後に―

 ゲーテ略年譜
 簡易歴史年表
 関連地図
  1.近世ヨーロッパ概観 
  2.ゲーテ関連地図 
著者略歴
柴田翔(シバタショウ shibatashou)
作家、ドイツ文学研究者。 1935(昭和10)年1月 東京生まれ。 武蔵高校から東京大学へ進学、工学部から転じて独文科卒。 1960(昭和35)年 東京大学大学院独文科修士修了、同大文学部助手。 1961(昭和36)年「親和力研究」で日本ゲーテ協会ゲーテ賞。  翌年より2年間、西ドイツ・フランクフルト大より奨学金を得て、留学。 1964(昭和39)年『されどわれらが日々─』で第51回芥川賞。  東大助手を辞し、西ベルリンなどに滞在。帰国後、都立大講師、助教授を経て 1969(昭和44)年4月 東京大学文学部助教授、のち教授。文学部長を務める。 1994(平成6)年3月 定年退官、名誉教授。4月、共立女子大学文芸学部教授。 2004(平成16)年3月 同上定年退職。
タイトルヨミ
カナ:カイテゾウホバンシニウツルゲーテノショウガイ
ローマ字:kaitezouhobanshiniutsurugeetenoshougai

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