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2023年4月10日発売

関西大学出版部

出版社名ヨミ:カンサイダイガクシュッパンブ

語彙力の獲得

関西大学東西学術研究所研究叢刊
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内容紹介
語彙力の獲得法を説く
語彙力とは何か。それは必ずしも一般に考えているようにことわざ、慣用句、難解な漢字語の知識ではない。また語彙の量は、語彙力の構成要素ではあるが、両者はイコールではない。語彙力を手に入れるには、語彙の量を増やすと同時に数万といった語を一定の構造に仕上げていかなければならない。著者は異なるもの・ことの名前がどれだけ言えるかより、同じもの・ことの異なる名前がどれだけ言えるかが語彙力の本質に近いと考えている。そして、本書はその獲得法を説くものである。
巻末に政治、経済の文章によく使われる、使い方の難しい一字漢語150語の用例集を収録。
目次
序章 語彙の習得と語彙力の獲得
 1.概念が語になる時
 2.語から語彙へ
 3.語彙から語彙力へ
 4.本書の内容と構成

第1章 語彙のグループ分け
 1.品詞と語種
 2.語彙の用途別分類
 3.近代までの二言語併用
 4.語彙と言語能力
 5.習得過程から見る語彙の相違
 6.学習語彙と語種

第2章 語彙力とは何か
 1.語彙力の本質
 2.同義語について
 3.和漢相通について
 4.類義語分析について

第3章 知識の構造と語彙の体系
 1.同類語:一物一名型概念カテゴリー
 2.同義語:一物多名型概念カテゴリー

第4章 基本語彙とプロトタイプ
 1.基本語彙という発想
 2.これまでの基本語彙選定法
 3.基本レベルと基本語彙
 4.同類語とそのプロトタイプ
 5.同義語とそのプロトタイプ
 6.基本語彙の新しい選定法

第5章 語彙力の周辺
1.基本語化について
2.基本語化と語彙体系のリニューアル
3.現代日本語と言文一致
4.語彙の近代化:その光と影

第6章 日本語の語彙と語彙力
 1.日本語の名詞について
 2.日本語の動詞について
 3.日本語の形容詞と副詞について

第7章 語彙力獲得への道

附録 一字漢語用例集

参考文献
索引
あとがき
著者略歴
沈 国威(シン コクイ shin kokui)
関西大学外国語学部教授。近代語彙史、語彙論、外国語語彙教育が専門。 『近代日中語彙交流史』(1994 笠間書院)、『中日同形語小辞典』(2011 白帝社)、『漢外詞彙教学新探索』(2014 私家版)、『中国語成語ハンドブック』(2014 白水社)、『中国語学習シソーラス』(2018 東方書店)、『選抜!中国語単語 初級編・中級編』(2021 朝日出版社)などの著、編著がある。関中研(関西大学中国語教材研究会)の世話人。
タイトルヨミ
カナ:ゴイリョクノカクトク
ローマ字:goiryokunokakutoku

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