( )
定価:3,850円(3,500円+税)
判型:A5
書店在庫をチェック
内容紹介
イタリアのノーベル賞劇作家ダリオ・フォーの、本邦初の作品集。
現代イタリアを代表する劇作家・俳優ダリオ・フォー。政財界からローマ教皇庁にいたる体制の腐敗や横暴を戯画化するとともに、性差別や麻薬など様々な問題を抱える現代社会を痛烈に諷刺・批判してきた。その数多い作品群から精選した長編喜劇五編、一幕劇二編を収録し、日本ではあまり知られていなかった「反逆する道化」フォーの劇世界へ誘う。
現代イタリアを代表する劇作家・俳優ダリオ・フォー。政財界からローマ教皇庁にいたる体制の腐敗や横暴を戯画化するとともに、性差別や麻薬など様々な問題を抱える現代社会を痛烈に諷刺・批判してきた。その数多い作品群から精選した長編喜劇五編、一幕劇二編を収録し、日本ではあまり知られていなかった「反逆する道化」フォーの劇世界へ誘う。
目次
序 (ジョヴァンニ・デサンティス)
天使たちはピンボールをしない
アナーキストの事故死
払えない! 払わない!
クラクションを吹き鳴らせ
法王と魔女
泥棒もたまには役に立つ
開かれたカップル
解説 ダリオ・フォーとその演劇活動 (高田和文)
天使たちはピンボールをしない
アナーキストの事故死
払えない! 払わない!
クラクションを吹き鳴らせ
法王と魔女
泥棒もたまには役に立つ
開かれたカップル
解説 ダリオ・フォーとその演劇活動 (高田和文)
著者略歴
ダリオ・フォー(フォー ダリオ foo dario)
ダリオ・フォー(Dario Fo, 1926-2016)
現代イタリアを代表する劇作家・俳優。戯曲執筆だけでなく、演出、舞台美術、衣装、振付け、音楽など演劇に関わるほとんど全ての仕事をこなした。
妻のフランカ・ラーメと劇団を結成、『天使たちはピンボールをしない』Gli arcangeli non giocano a flipperなどのヒット作を生み出す。一九六九年、ヨーロッパ中世の道化芸を現代に蘇らせたモノローグ劇『ミステーロ・ブッフォ』Mistero Buffoで多くの若者の支持を得、カウンターカルチャーの旗手と目される。以後も『アナーキストの事故死』Morte accidentale di un anarchicoや『払えない! 払わない!』Non si paga! Non si paga!『法王と魔女』Il Papa e la Stregaなどを発表、イタリア演劇界において「反体制」「異端」の姿勢を貫いた。
一九九七年、ノーベル文学賞を受賞。
フランカ・ラーメ(ラーメ フランカ raame furanka)
フランカ・ラーメ(Franca Rame, 1929-2013)
イタリアの俳優・劇作家。仮面即興劇コンメディア・デッラルテの伝統に連なる大衆演劇の俳優の家に生まれる。
ダリオ・フォーと結婚して劇団を結成、実生活と演劇活動の両方において生涯にわたるフォーのパートナーとなった。二人は劇作においても常に協力し、フォーの喜劇作品の大半はラーメとの共同作業から生れた。また、フォーの戯曲は全てラーメによる監修を経て出版社から刊行された。代表作として、『家とベッドと教会と』Tutta casa, letto e chiesa『開かれたカップル』Coppia aperta, quasi spalancata『よくある一日』Una giornata qualunqueなどがある。
フェミニズムや弱者救済のための社会活動に積極的に関与し、二〇〇六年から二〇〇八年まで上院議員を務めた。
高田 和文(タカダ カズフミ takada kazufumi)
高田和文(たかだ・かずふみ)
東京外国語大学大学院外国語研究科修了。静岡文化芸術大学名誉教授。元ローマ日本文化会館館長。
専攻はイタリア演劇、イタリア語、比較演劇。特に、ノーベル賞劇作家ダリオ・フォーの研究、翻訳。狂言とコンメディア・デッラルテの比較研究。
主な著書に、『話すためのイタリア語』(白水社)、『NHKスタンダード40イタリア語』(日本放送出版協会)、『イタリアの文化と日本』(共著、松籟社)など。訳書・翻訳に、ウーゴ・ロンファーニ『ストレーレルは語る』、アンドレア・ボチェッリ『沈黙の音楽』(いずれも早川書房)、ダリオ・フォー『払えないの? 払わないのよ!』(劇団民藝上演台本)、カルロ・ゴルドーニ『ミランドリーナ・宿の女主人』(劇団櫻花舎上演台本)などがある。
一九九九年、優れた翻訳劇に贈られる湯浅芳子賞を受賞。
ジョヴァンニ・デサンティス(デサンティス ジョヴァンニ desantisu jovanni)
ジョヴァンニ・デサンティス(Giovanni Desantis)
イタリア文化会館・大阪館長。これまで上智大学講師をはじめ、在ニューヨーク伊領事館と在モスクワ伊大使館の文化担当官を務める。イタリア外務省の本省においては、海外大学との国際事業に従事。
専門は中世史、ビザンチン文化論、初期キリスト教研究、ルネサンス思想史など。
主要著作に、古典の伊語校訂版(I Popoli dell’India e i Brahmani di Pseudo-Palladio, L’Eranistes di Teodoreto di Cirro)、『イタリアの文化と日本』(共編著、松籟社)などがある。『新カトリック大事典』(研究社)収録の一三一項目を担当。
タイトルヨミ
カナ:ダリオフォーキゲキシュウ
ローマ字:dariofookigekishuu
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。
ダリオ・フォー 最近の著作
高田 和文 最近の著作
もうすぐ発売(1週間以内)
近刊:ランダム
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。