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2020年10月5日発売

ジャパンマシニスト社

出版社名ヨミ:ジャパンマシニストシャ

「発達障害」とはなんだろう?

真の自尊ルネッサンスへ
こころ学シリーズ
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内容紹介
プロローグ
新「障害者」となる私たちの未来
発達上の異常を「障害」と考えるとき/人為淘汰の結果生み出された新障害/LD(学習障害)をつくり出したもの/リアルな関係性の内在化をするために/新発達障害が急増するとき

Ⅰ 薬剤依存への道─AD/HDの治療から
第Ⅰ章のはじめに
MBD(微細脳障害)の第一人者・プーさんとの出会い/記憶力抜群の中学生・カキやん/多動な子どもたちへの投薬/自然の中で出た結論

「発達障害」とは、なにか?
発達障害ブームの始まり/対象は、幼い子どもから成人までに/法にあるのは「脳機能の障害」/三つの違和感/使用される覚醒剤

AD/HDは、どう診断されるのか?
二つの診断基準(ICDとDSM)/AD/HDの診断要素/子どもと大人の関係性によって形成される障害… 60 /国や年代で生じる差/マルタの「よい子」がドイツではAD/HD/問題視されたのは、落ち着きがない子/MBD(微細脳障害)の誕生/日本に導入されたMBD

AD/HDの原因と治療
ひき継がれた覚醒剤リタリン/リタリンの始まり/原因にあるのはドーパミン/社会的バイアスに左右される診断/覚醒剤の四つの問題

薬の作用とリスク
中枢神経刺激剤と注意欠陥/多動性障害治療薬/実行機能と脳内報酬系/覚醒剤の依存と中毒/使用期間と副作用/三剤の有効性とプラシーボ効果/薬の使用の判断基準/薬を使用したほうがいいというバイアス

社会で起きている変化
人間にプログラムされた自然界で必要な力/人為社会で起こる脳のごまかし/リタリンの増加がもたらしたこと/発達障害と犯罪の関係

II 分類処遇によってすり替えられる診断─LDから始まる知の分断
第Ⅱ章のはじめに
カキやんの変化/原因は自分にあったという気づき/算数が苦手な女性と特殊教育/トゥレッテ症候群のキチが教えてくれたこと

診断にある政治性
診断が必要な理由/AD/HDとLD(学習障害)/LDの「D」の複雑さ/個別支援教育IEP…134発達障害の分類日本では定義が曖昧なLD/医学的LDの怪しさ/二つの診断基準の接近と混乱/不器用でぎこちない運動症群/顔面の小運動をはじめとするチック症群/「コミュニケーション」の障害/法から除外された「知的障害」/分離教育と差別/診断を分断に用いる危うさ/専門家と親だけで決められた法

治療・早期発見・犯罪のもたらす政治性
法が担った問題のすりかえ/改善可能性にある二つのモデル/診断に期待するストーリー/早期発見にある社会的リスク/発達障害児は危険だというキャン ペーン/人々の心配を駆り立てるもの

医学的診断と治療
対症療法と根治療法/判断が難しい薬の安全性/分類処遇制度によって生じる歪み

III 新たにつくられていく障害─「自閉スペクトラム症」とはなにか?
第Ⅲ章のはじめに
家族から敬遠された長兄「ゴテひろ」/訴訟を起こすことが常習化/兄にみられた清潔恐怖と強迫的儀式/八六歳で診断された「自閉スペクトラム症」

「自閉スペクトラム症」の定義
新障害はどうみいだされ、発展するのか?/アスピーの発見基準/同じ名前でもくいちがう定義/定義に差が生じる理由/『DSM −5』の診断基準/言語的コミュニケーション行動の問題/診断基準A 共感あるいは共有の問題/診断基準B 個人の特性を示すような言動/「スペクトラム」が意味するところ

カナーが示した「自閉症」
一六項目の症状/『DSM −5』と重なる部分/時代や人によって異なる内容

「自閉症」をめぐる論争
「アスペルガー症候群」の登場/「社会的(語用論的)コミュニケーション症」/揺れつづける自閉症論


子育てにまつわる混乱
母子関係による情緒障害説/戦争後に高まった母性愛神話/専門家たちの根拠のない提案

心が読めないのは問題か?
「心の理論」と「マインドリーディング」/自閉症の人が抱える暮らしにくさ/マインドリーディングの欠如の対応/発想の転換になるできごと/大切なのはマインドが通じ合う関係性/アスピーと診断基準D(生活状況)/統合失調症との鑑別/誰もが障害者になる時代

IV 「発達障害」の問題を解決するために
第Ⅳ章のはじめに
年月を経た後で/人は人と出会いながら変わる

発達障害と治療
ともに解決方法を考え合う「場の療法」/5W1Hを用いた治療仮説/仮説の判断材料となる原則/薬剤使用上の原則/治療を求める背景にあるもの/非薬剤的療法の判断指針/通訳・コーチのような存在である専門家/プロがカバーできる領域/精神障害の五つのグループ/精神的法則を判断する三つの基準/併存する疾患

自閉スペクトラム症の治療
投薬の対象になる「易刺激性」/行動を軌道修正する「オリエンテーション機能」/話を聞くことでみえる誤解や行きちがい/「統合失調症」と診断されるとき

オリエンテーションの障害
発達障害として排除されるとき/病的状態に陥るとき/治療で大切なこと

「双極性障害」のエネルギー供給・調整システム
そうとうつの症状/「双極性障害」と「抑うつ障害」/エネルギーの回復に必要なのは休息/そう状態を短く弱く抑えるために

安全防衛上の問題と欲求充足の問題
科学の発展と社会の変化から生じたこと/新しい変化が生み出す不安や恐怖/充足しても満たされない欲求/安全防衛上の問題に対する治療/欲求充足の問題に対する治療/心身相関…361

今、これからの医療と社会の進む道
遺伝子を書き換えること/様々なタイプの人間が生き残るために/人為淘汰する方向に動く社会/二つの「易刺激性」/「易衝動性」を生み出すもの/ハンスになった青年/ほとんどの人が新発達障害者

エピローグ
人類の分岐点に立つときに
未知の病原体が襲った恐怖/「コロナの時代の新たな日常」と「出口戦略」/「不要不急」が意味するもの/自然淘汰の底力と人為淘汰のもろさ/新生活の三種の神器/人類の本質にある相互依存関係/依存が免責されるとき
目次
目次

プロローグ
新「障害者」となる私たちの未来
発達上の異常を「障害」と考えるとき…23/人為淘汰の結果生み出された新障害…24/LD(学習障害)をつくり出したもの…26/リアルな関係性の内在化をするために…28/新発達障害が急増するとき…30

Ⅰ 薬剤依存への道─AD/HDの治療から
第Ⅰ章のはじめに
MBD(微細脳障害)の第一人者・プーさんとの出会い…35/記憶力抜群の中学生・カキやん…37/多動な子どもたちへの投薬…40/自然の中で出た結論…43

「発達障害」とは、なにか?
発達障害ブームの始まり…45/対象は、幼い子どもから成人までに…46/法にあるのは「脳機能の障害」…48/三つの違和感…49/使用される覚醒剤…51

AD/HDは、どう診断されるのか?
二つの診断基準(ICDとDSM)…54/AD/HDの診断要素…56/子どもと大人の関係性によって形成される障害… 60 /国や年代で生じる差…62/マルタの「よい子」がドイツではAD/HD…65/問題視されたのは、落ち着きがない子…68/MBD(微細脳障害)の誕生…70/日本に導入されたMBD…72

AD/HDの原因と治療
ひき継がれた覚醒剤リタリン… 75/リタリンの始まり… 78 /原因にあるのはドーパミン…79/社会的バイアスに左右される診断…81/覚醒剤の四つの問題…83

薬の作用とリスク
中枢神経刺激剤と注意欠陥/多動性障害治療薬…86/実行機能と脳内報酬系… 87/覚醒剤の依存と中毒…90/使用期間と副作用…95/三剤の有効性とプラシーボ効果…96/薬の使用の判断基準… 98/薬を使用したほうがいいというバイアス…100

社会で起きている変化
人間にプログラムされた自然界で必要な力…103/人為社会で起こる脳のごまかし…105/リタリンの増加がもたらしたこと…106/発達障害と犯罪の関係…109

II 分類処遇によってすり替えられる診断─LDから始まる知の分断
第Ⅱ章のはじめに
カキやんの変化… 115/原因は自分にあったという気づき… 116/算数が苦手な女性と特殊教育… 118/トゥレッテ症候群のキチが教えてくれたこと…122

診断にある政治性
診断が必要な理由…126/AD/HDとLD(学習障害)…130/LDの「D」の複雑さ…132/個別支援教育IEP…134発達障害の分類日本では定義が曖昧なLD…136/医学的LDの怪しさ…139/二つの診断基準の接近と混乱… 142/不器用でぎこちない運動症群… 147/顔面の小運動をはじめとするチック症群…151/「コミュニケーション」の障害…154/法から除外された「知的障害」…160/分離教育と差別…162/診断を分断に用いる危うさ…167/専門家と親だけで決められた法…169

治療・早期発見・犯罪のもたらす政治性
法が担った問題のすりかえ…172/改善可能性にある二つのモデル…173/診断に期待するストーリー…175/早期発見にある社会的リスク…178/発達障害児は危険だというキャン ペーン…180/人々の心配を駆り立てるもの…183

医学的診断と治療
対症療法と根治療法…187/判断が難しい薬の安全性…189/分類処遇制度によって生じる歪み…190

III 新たにつくられていく障害─「自閉スペクトラム症」とはなにか?
第Ⅲ章のはじめに
家族から敬遠された長兄「ゴテひろ」…195/訴訟を起こすことが常習化…198/兄にみられた清潔恐怖と強迫的儀式…199/八六歳で診断された「自閉スペクトラム症」…201

「自閉スペクトラム症」の定義
新障害はどうみいだされ、発展するのか?…203/アスピーの発見基準…205/同じ名前でもくいちがう定義…208/定義に差が生じる理由…211/『DSM −5』の診断基準…213/言語的コミュニケーション行動の問題…217/診断基準A 共感あるいは共有の問題…219/診断基準B 個人の特性を示すような言動…222/「スペクトラム」が意味するところ…225

カナーが示した「自閉症」
一六項目の症状…230/『DSM −5』と重なる部分…234/時代や人によって異なる内容…237

「自閉症」をめぐる論争
「アスペルガー症候群」の登場…240/「社会的(語用論的)コミュニケーション症」…244 /揺れつづける自閉症論…246


子育てにまつわる混乱
母子関係による情緒障害説…249/戦争後に高まった母性愛神話…252/専門家たちの根拠のない提案…255

心が読めないのは問題か?
「心の理論」と「マインドリーディング」…258/自閉症の人が抱える暮らしにくさ…260/マインドリーディングの欠如の対応…263/発想の転換になるできごと…266/大切なのはマインドが通じ合う関係性…268/アスピーと診断基準D(生活状況)…271/統合失調症との鑑別…271/誰もが障害者になる時代…276

IV 「発達障害」の問題を解決するために
第Ⅳ章のはじめに
年月を経た後で…281/人は人と出会いながら変わる…287

発達障害と治療
ともに解決方法を考え合う「場の療法」…290/5W1Hを用いた治療仮説…292/仮説の判断材料となる原則…295/薬剤使用上の原則… 297/治療を求める背景にあるもの…301/非薬剤的療法の判断指針…303/通訳・コーチのような存在である専門家…304/プロがカバーできる領域…308/精神障害の五つのグループ…310/精神的法則を判断する三つの基準…313/併存する疾患…315

自閉スペクトラム症の治療
投薬の対象になる「易刺激性」…317/行動を軌道修正する「オリエンテーション機能」…319/話を聞くことでみえる誤解や行きちがい…321/「統合失調症」と診断されるとき… 324

オリエンテーションの障害
発達障害として排除されるとき… 328/病的状態に陥るとき…330/治療で大切なこと…333

「双極性障害」のエネルギー供給・調整システム
そうとうつの症状…336/「双極性障害」と「抑うつ障害」…341/エネルギーの回復に必要なのは休息…342/そう状態を短く弱く抑えるために…346

安全防衛上の問題と欲求充足の問題
科学の発展と社会の変化から生じたこと…349/新しい変化が生み出す不安や恐怖…351/充足しても満たされない欲求…353/安全防衛上の問題に対する治療…355/欲求充足の問題に対する治療…358/心身相関…361

今、これからの医療と社会の進む道
遺伝子を書き換えること…363/様々なタイプの人間が生き残るために…366/人為淘汰する方向に動く社会…368/二つの「易刺激性」…369/「易衝動性」を生み出すもの…371/ハンスになった青年…374/ほとんどの人が新発達障害者…376

エピローグ
人類の分岐点に立つときに
未知の病原体が襲った恐怖… 383/「コロナの時代の新たな日常」と「出口戦略」… 384/「不要不急」が意味するもの… 386/自然淘汰の底力と人為淘汰のもろさ… 389/新生活の三種の神器… 389/人類の本質にある相互依存関係…394/依存が免責されるとき…395
著者略歴
石川 憲彦(イシカワ ノリヒコ ishikawa norihiko)
タイトルヨミ
カナ:ハッタツショウガイトハナンダロウ
ローマ字:hattatsushougaitohanandarou

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