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2022年5月12日発売

而立書房

出版社名ヨミ:ジリツショボウ

村上春樹のタイムカプセル

高野山ライブ1992
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内容紹介
村上春樹をめぐる、伝説の「ライブ討論会」があった。1992年2月22日、場所は厳冬の高野山宿坊。高度成長とバブルが頂点に達し、右肩下がりの「失われた30年」が始まった。冷戦が終結し、先進国の産業が空洞化し、中国が台頭していく。思考のフレームが溶解していくなか、人々は手探りで、生き方、考え方を模索していた。……村上春樹の小説は、この時代の特別な出来事だ。戦後の日本人が、世界の人びとと、同時代を同じ歩幅で歩んだことを証明するものだった。
目次
まえがき(橋爪大三郎)
●序盤 第一日目・午後
主催者口上(島元健作/岩脇正人)
小説を書けない時代性(小浜逸郎)
切実でないという逆転(橋爪大三郎)
なぜおもしろいと思うか(竹田青嗣)
マクシムとモラルA/モラルB(加藤典洋)
摑みたいという欲望と挫折(竹田)
健康な人間は読む必要がない(橋爪)
『世界の終り…』の終らせ方(小浜/加藤)
三角関係のモラルを避ける(橋爪)
関係をつくる小説ではない(竹田)
リハビリという表現のニュアンス(小浜)
「森」の場面の通俗性(竹田/加藤)
●中盤 第一日目・夜
「反物語」とは何か(小浜/加藤)
欲望論の場所から(竹田)
方法論としてのナルシズム(橋爪)
中間項なき二元論は有効か(小浜)
暗黙のルールが持てない病気(竹田)
国家を悪と思わない(加藤)
宗教的信念としての「国家死滅」(橋爪)
欲望の自己中心性と超越的モラル(竹田)
吉本隆明の立論の弱点
なぜ「反スタ」と言わないのか(瀬尾)
憲法九条を持ち出す根拠とは(加藤/小浜/竹田)
戦後社会のからくり(橋爪)
●真夜中編 第二日目
エロスとモラルの関係再考(小浜/竹田)
マクシムをつかんだ村上(加藤)
世界的普遍性と日本的特殊性
切実さとは何か
天安門事件をめぐって
全共闘世代という括りは有効か
若い世代の閉塞感
作品の中の新しい要素(小浜)
世代の断絶はあるのか
言葉への不信と信頼
●夜明けまで
自由に欲望を追求する(竹田)
欲望とルールの関係(橋爪/竹田)
吉本幻想論の組み替え(小浜/橋爪)
逆立テーゼを近代国家に限定する(竹田)
湾岸戦争について(橋爪)
国際法はルールか(瀬尾)
日本国家の組み替え(橋爪)
“そのためにはどうするんだ”(加藤)
初期条件を無化する(橋爪)
近代の原理か、マクシムか
初期条件の無化と家族論
性差の問題
イノセンス論
差別と少数者抑圧
村上春樹と男の責任
作者/書き手/主人公(加藤)
フェミニズム再論
欲望の原理(竹田)
この本の成り立ちについて(森ひろし)
主催者より(島元健作・岩脇正人)
資料編
あとがき(瀬尾育生)
著者略歴
加藤 典洋(カトウ ノリヒロ katou norihiro)
1948年山形県生まれ。文芸評論家。早稲田大学名誉教授。1985年『アメリカの影』刊行。『言語表現法講義』で新潮学芸賞、『敗戦後論』で伊藤整文学賞、『テクストから遠く離れて』『小説の未来』で桑原武夫学芸賞を受賞。他に『戦後入門』など著書多数。2019年没。
小浜 逸郎(コハマ イツオ kohama itsuo)
1947年横浜市生まれ。批評家。1981年『太宰治の場所』刊行。著書に『日本の七大思想家』『13人の誤解された思想家』『デタラメが世界を動かしている』他多数。国士舘大学21世紀アジア学部客員教授(2002〜21年)。横浜市教育委員(2008〜12年)。
竹田 青嗣(タケダ セイジ takeda seiji)
1947年大阪府出身。哲学者、文芸評論家。早稲田大学名誉教授。大学院大学至善館教授。1983年『〈在日〉という根拠』刊行。著書に『自分を知るための哲学入門』『現代思想の冒険』『陽水の快楽』『現象学入門』『欲望論』(第1巻・第2巻)他多数。
橋爪 大三郎(ハシヅメ ダイサブロウ hashizume daisaburou)
1948年神奈川県出身。社会学者。東京工業大学名誉教授。大学院大学至善館教授。1985年『言語ゲームと社会理論』刊行。『ふしぎなキリスト教』(大澤真幸と共著)で新書大賞を受賞。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』『丸山眞男の憂鬱』他多数。
タイトルヨミ
カナ:ムラカミハルキノタイムカプセル
ローマ字:murakamiharukinotaimukapuseru

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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講談社:荒木あかね 

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