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定価:3,080円(2,800円+税)
判型:四六
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内容紹介
台東平原の西端、中央山脈の麓にある集落タマラカウは、戸数四十余のプユマ族の村である。ブヌン族との戦いが迫るなか、古老たちは封印されていた過去を語り出す。一方、日本総督府の役人たちは、この機に乗じてタマラカウへの干渉を強めようとする。次々と襲う試練に村の若き戦士マテルたちはどう立ち向かうのか。
目次
マテル兄弟と三井/山腹での交易/川べりの会合/台東庁の会議/アライダイのとまどい/誤殺事件/サンプイの策略/マリサンの戦い/ブルブルクの追撃戦/凱旋の儀式/市来の計算/雲霧とともに来た人/地鶏事件/押しつけられた「頭目」/最後の戦い/パラクワンの鐘
著者略歴
巴代(パタイ patai)
パタイ(巴代)。1962年台東県卑南郷泰安村タマラカウ(大巴六九)生まれ。プユマ族。本名は林二郎。卑南国民中学卒業後、中正預校、陸軍官校で学び、職業軍人になる。教官を務めたのち、2006年退役。2002年「薑路」で原住民報導文学賞を、2008年『笛鸛』で台湾文学賞を受賞。また、巫術についての研究書や、集落に伝わる祭儀の記録も出版している。台湾原住民族文学ペンクラブ副会長。
魚住 悦子(ウオズミ エツコ uozumi etsuko)
1954年兵庫県相生市生まれ。大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。文学修士。現在、国際交流基金関西国際センター日本語教育専門員。訳書に『抗日霧社事件の歴史』、『植民地台湾の原住民と日本人警察官の家族たち』、『抗日霧社事件をめぐる人々』(以上、日本機関紙出版センター)、『台湾原住民文学選2故郷に生きる』、『同7海人・猟人』(草風館)ほかがある。
タイトルヨミ
カナ:タマラカウモノガタリゲセンシマテル
ローマ字:tamarakaumonogatarigesenshimateru
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