近刊検索 デルタ

2022年8月1日発売

同時代社

出版社名ヨミ:ドウジダイシャ

学問と裁判

裁判所・都立大・早稲田大の倫理を問う
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内容紹介
学術界に衝撃を与えた「剽窃事件」に、
裁判所は学問的に正しい判決を下せたのか。
学術の存立を脅かす研究不正に対し、
大学は学問の独立に基づく審査を貫けたのか――。
その責を問う!
目次
序   本書の構成

 第一部 裁判所への批判

  第一章 最高裁判所への批判
   第一節 裁判での学問判断 先例「中国塩政史研究論文事件」の教訓
     1 事件の概要
     2 判決の注目すべき点
     3 この判決が示唆する教訓
   第二節 最高裁に提出した補充書の無視とその重大性:二つの論文盗用事件の明確な証拠を無視(筆者・堀 和生)
     1 原朗「小林英夫氏盗作行為の帰結」の提出と無視
     2 早稲田大学学術研究倫理委員会の対応
  第三節 本件の最高裁決定をめぐって
     1 「最高裁調査官」の存在とその役割
     2 最高裁決定と「確定判決」
     3 最高裁と下級裁判所

  第二章 高裁・地裁判決批判――「訴状」の問題性と被告の「相当性」
   第一節 判決の基礎となる言語と論理の誤謬
     1 判決の基礎となる「言語」への恐るべき無理解
     2 判決における事実認定と論理の誤謬                    3 「剽窃」の「定義」の裁判官による「私物化」
   第二節 「訴状」の誤読という決定的失策
     1 判決における誤った「事実認定」の破滅的な結果
     2 地裁の「相当性」論
     3 高裁の「相当性」論

第二部 東京都立大学への批判
    ――大学における研究倫理審査の形骸化(一) 

  第一章 東京都立大学の厳格な判断と日和見的結論
     1 経緯
     2 都立大の調査結果の概要――厳格な判断と紛糾回避的結論

  第二章 東京都立大学の学位論文調査報告の二重性――研究不正排除の流れに抗って
     1 学界における研究不正に関する対応
     2 厳格な学術的調査・検証
     3 都立大学調査報告の詭弁と隠蔽
     4 都立大学は、この調査報告を何故公開しないのか?
     
第三部 早稲田大学への批判
    ――大学における研究倫理審査の形骸化(二)

  第一章 早稲田大学学術研究倫理委員会の第一の盗用認定
  ――元山ゼネスト論文の盗用認定と処分結果の隠蔽
     1 盗作の発覚と早稲田大学への通報
     2 早稲田大学学術研究倫理委員会による調査と結論
  
  第二章 盗用の正式認定とその後の意図的隠蔽
     1 早稲田大学の不当な後続措置
     2 剽窃が明らかになった図書の出版責任
     3 早稲田大学への原「通報書」提出の前提
       ――早稲田大学学術研究倫理委員会の第一の盗用認定

第四部 早稲田大学への「通報書」(全文)

     本通報の趣旨
  (通報書)第一部 小林英夫氏著書における盗用行為について
     第一 小林氏による盗用行為と通報者との関係
     第二 小林氏による裁判所への本件の提訴
     第三 法律的判決と学問的審査
  (通報書)第二部 小林英夫『「大東亜共栄圏」の形成と崩壊』における盗用箇所
      ――小林氏著書における原論文からの大量の盗用とその方法
     第一 盗用事例の検証 (1)~(15)
     第二 総括的な評価
     第三 「小林著書の構成・盗用一覧」 多色刷総括表
     附 「通報書」提出後の早稲田大学との応答
     一〇月三日付 通報者原から早稲田大学学術研究倫理委員会への書簡
     一〇月八日付 通報者原から早稲田大学学術研究倫理委員会への不服申立書
     早稲田大学から通報者への回答など

第五部 本裁判に寄せられた書評・書評論文(前作『創作か盗作か』をめぐって)

  〈1〉 石井寛治 原朗著『創作か盗作か――「大東亜共栄圏」論をめぐって』が提起するもの(東京大学『経済学論集』)
  〈2〉 堀 和生 学術剽窃と司法裁判(中部大学『アリーナ』)
  〈3〉 疋田康行 偽装盗用の摘発と防止のために(『立教経済学研究』)
  〈4〉 柳沢 遊  本棚 原朗著『創作か盗作か』(『月刊東京』)
  〈5〉 西川純子 「論文の作法」(東京大学経友会『経友』)
  〈6〉 萩原 充  五〇年前にさかのぼる事件(Web版『週刊読書人』)
  〈7〉 老川慶喜 研究倫理と研究不正 (「日本経済評論社『評論』)
  〈8〉 高橋泰隆 土地制度史学会の頃 (『守護するのか破壊するのか―行田須加熊野神社』)
  〈9〉  岩田昌征 一読後感――小林版も読みたい(サイト「ちきゅう座」)

第六部 裁判記録に見る小林英夫氏の主張

  Ⅰ 小林氏の裁判提訴への経過:なぜ提訴したのか、小林氏は語る
    1 発端―サンフランシスコでの「衝撃」
    2 原朗氏による「攻撃」開始
    3 政治的イデオロギー的なバッシング

  Ⅱ 一九七〇年代半ばの当該領域の研究状況

  Ⅲ 裁判での論争の具体的な事例
    1 一九七四年学会(土地制度史学会秋季学術大会)
    2 「満州第二論文」の受け渡し
    3 小林が自著の論理構成を作成した時期
    4 「共貧圏」概念・用語の盗用

  Ⅳ 原朗氏が盗作を指摘した理由(動機)

[補 論] 本裁判の社会的反響・裁判支援運動と学会での動き (原朗を支援する会)
 あとがき
著者略歴
原 朗(ハラ アキラ hara akira)
1939年生まれ。歴史学者・経済学者。専門は近現代日本経済史。東京大学名誉教授。
タイトルヨミ
カナ:ガクモントサイバン
ローマ字:gakumontosaiban

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