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定価:2,200円(2,000円+税)
判型:A5
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内容紹介
小規模な家族経営の重要性が国際的に注目されている。その柔軟性と強靭さはどこに由来するのか。本書は、農業の普遍的な企業形態としての家族経営について、その家族関係の変化と農業経営との関連を分析する。
目次
まえがき
第Ⅰ部 家族と農業経営
第1章 家族農業の企業形態論
1.家族農業の企業形態
2.家族協業の危機と家族経営
3.家族農業限界論
4.家族関係の変化への着目
第2章 家族農業経営の内部変化
1.家族構成員の変化
2.「家族経営」の発展
3.統計による「二世代経営」の動向
4.二世代経営の経営実態
(1)調査対象
(2)経営の概要
(3)後継者が就農に至る経緯
(4)経営内部の分担関係
(5)部門分担の意義と問題点
5.家族農業経営への示唆
(1)経営の継承に関して
(2)家族経営の存続と構造問題
(3)家族経営概念に関して
第3章 家族と農業経営
1.農業経営の貨幣経済的部分と非貨幣経済的部分
2.生活経済の仕組みとは何か
(1)家計の原理
(2)家族の機能
(3)家族による所得プーリング
3.農業経営の基層としての生活農業
(1)家族経営は家族と経営のミックス概念か?
(2)生活視点(家計)からみた農業経営
(3)家族農業経営の定義
(4)家計の自己投資としての農業経営
(5)農業労働の仕組み
4.家族の農業経営に果たす意義
(1)経営主体としての家族(集団)
(2)家族プーリング原理
(3)経営継承主体としての家族
(4)社会性の絆としての家族
(5)経営目標としての家族
5.新しい農家経済論の試み
(1)家族機能によって運営される農業経営と農家経済
(2)家族の継承機能に立脚する農業経営
(3)生活目標が経営目標になる農業経営―身の丈にあった目標
(4)多様な目標と組織形態
(5)農家経済という経済単位
第4章 家族農業経営の会計構造
1.問題意識
2.家族農業経営の多様化と農業会計上の問題
(1)家族農業経営内での「労使関係」
(2)家族経営内での「資産と資本」関係
(3)「パートナーシップ型」の家族経営における経営と家計
3.家族経営における賃金支払いの意義
(1)賃金支払いの意義
(2)賃金支払いの管理会計的意義
第Ⅱ部 農業経営政策
第5章 農業経営の成長と経営政策の課題
1.問題意識と課題
(1)はじめに
(2)農業経営政策とは
(3)農業政策と経営政策
2.農業構造政策と農業経営
(1)構造政策の到達点の評価
(2)政策目標としての自立経営
(3)所得均衡という政策目標
(4)選択的拡大政策と経営育成
(5)家族経営の継承問題=後継者問題
(6)生産調整と農業経営
(7)農地流動化政策(農用地利用増進法)と農業経営
3.農業経営政策の課題
(1)農業経営の現段階―経営形態の分化と価値観の多様化
(2)系政策の対象
(3)新しい担い手像
4.農業経営政策の提言へ向けて
(1)農業経営の継承問題
(2)農業後継者対策
(3)多様な経営への経営支援策
(4)経営支援体制
第6章 農業経営者意識とライフステージ
1.課題と方法
(1)課題
(2)方法
2.農業経営のライフステージと調査農業経営の概要
3.経営発展と経営のライフステージ
(1)経営部門とライフステージ
(2)経営のライフステージ別経営概況
(3)経営のライフステージ別農業収益
4.認定農業者の経営意識
5.法人経営と認定農業者との経営意識比較
6.ライフステージに対応した経営政策
7.経営者意識からみえるもの
第7章 農業経営の継承
1.農業経営継承問題の位置づけ
2.家族農業経営の経営継承問題
3.女性参画と家族経営協定
4.農業法人化による経営継承
5.経営継承主体としての家族
6.アメリカにおける農業経営継承に学ぶもの
第8章 農業への新規参入
1.参入障壁問題
(1)2000年までの動向
(2)参入障壁の現状
(3)新規参入問題と農村の担い手
2.近年の新規参入と家族農業経営の持続性
(1)「日本の」家族農業経営
(2)経営継承性と家族農業
(3)新規就農者と家族経営
(4)家族経営協定の役割
(5)Vターン(孫戻し)
第9章 今日の家族農業経営の変化と論理
1.家族農業経営をめぐる問題
2.家族経営変化の要因
(1)内部要因
(2)外部要因
3.家族と農業経営の関連
(1)農業経営にとっての家族
(2)家族経営の柔軟性
(3)家族経営における相互扶助性
4.現代家族農業経営の展開方向
(1)家族農業展開の方向
(2)家族農業経営のターニングポイント
(3)農家家族が行う事業としての家族経営
5.グローバル経済下での家族農業経営
参考文献
あとがき
第Ⅰ部 家族と農業経営
第1章 家族農業の企業形態論
1.家族農業の企業形態
2.家族協業の危機と家族経営
3.家族農業限界論
4.家族関係の変化への着目
第2章 家族農業経営の内部変化
1.家族構成員の変化
2.「家族経営」の発展
3.統計による「二世代経営」の動向
4.二世代経営の経営実態
(1)調査対象
(2)経営の概要
(3)後継者が就農に至る経緯
(4)経営内部の分担関係
(5)部門分担の意義と問題点
5.家族農業経営への示唆
(1)経営の継承に関して
(2)家族経営の存続と構造問題
(3)家族経営概念に関して
第3章 家族と農業経営
1.農業経営の貨幣経済的部分と非貨幣経済的部分
2.生活経済の仕組みとは何か
(1)家計の原理
(2)家族の機能
(3)家族による所得プーリング
3.農業経営の基層としての生活農業
(1)家族経営は家族と経営のミックス概念か?
(2)生活視点(家計)からみた農業経営
(3)家族農業経営の定義
(4)家計の自己投資としての農業経営
(5)農業労働の仕組み
4.家族の農業経営に果たす意義
(1)経営主体としての家族(集団)
(2)家族プーリング原理
(3)経営継承主体としての家族
(4)社会性の絆としての家族
(5)経営目標としての家族
5.新しい農家経済論の試み
(1)家族機能によって運営される農業経営と農家経済
(2)家族の継承機能に立脚する農業経営
(3)生活目標が経営目標になる農業経営―身の丈にあった目標
(4)多様な目標と組織形態
(5)農家経済という経済単位
第4章 家族農業経営の会計構造
1.問題意識
2.家族農業経営の多様化と農業会計上の問題
(1)家族農業経営内での「労使関係」
(2)家族経営内での「資産と資本」関係
(3)「パートナーシップ型」の家族経営における経営と家計
3.家族経営における賃金支払いの意義
(1)賃金支払いの意義
(2)賃金支払いの管理会計的意義
第Ⅱ部 農業経営政策
第5章 農業経営の成長と経営政策の課題
1.問題意識と課題
(1)はじめに
(2)農業経営政策とは
(3)農業政策と経営政策
2.農業構造政策と農業経営
(1)構造政策の到達点の評価
(2)政策目標としての自立経営
(3)所得均衡という政策目標
(4)選択的拡大政策と経営育成
(5)家族経営の継承問題=後継者問題
(6)生産調整と農業経営
(7)農地流動化政策(農用地利用増進法)と農業経営
3.農業経営政策の課題
(1)農業経営の現段階―経営形態の分化と価値観の多様化
(2)系政策の対象
(3)新しい担い手像
4.農業経営政策の提言へ向けて
(1)農業経営の継承問題
(2)農業後継者対策
(3)多様な経営への経営支援策
(4)経営支援体制
第6章 農業経営者意識とライフステージ
1.課題と方法
(1)課題
(2)方法
2.農業経営のライフステージと調査農業経営の概要
3.経営発展と経営のライフステージ
(1)経営部門とライフステージ
(2)経営のライフステージ別経営概況
(3)経営のライフステージ別農業収益
4.認定農業者の経営意識
5.法人経営と認定農業者との経営意識比較
6.ライフステージに対応した経営政策
7.経営者意識からみえるもの
第7章 農業経営の継承
1.農業経営継承問題の位置づけ
2.家族農業経営の経営継承問題
3.女性参画と家族経営協定
4.農業法人化による経営継承
5.経営継承主体としての家族
6.アメリカにおける農業経営継承に学ぶもの
第8章 農業への新規参入
1.参入障壁問題
(1)2000年までの動向
(2)参入障壁の現状
(3)新規参入問題と農村の担い手
2.近年の新規参入と家族農業経営の持続性
(1)「日本の」家族農業経営
(2)経営継承性と家族農業
(3)新規就農者と家族経営
(4)家族経営協定の役割
(5)Vターン(孫戻し)
第9章 今日の家族農業経営の変化と論理
1.家族農業経営をめぐる問題
2.家族経営変化の要因
(1)内部要因
(2)外部要因
3.家族と農業経営の関連
(1)農業経営にとっての家族
(2)家族経営の柔軟性
(3)家族経営における相互扶助性
4.現代家族農業経営の展開方向
(1)家族農業展開の方向
(2)家族農業経営のターニングポイント
(3)農家家族が行う事業としての家族経営
5.グローバル経済下での家族農業経営
参考文献
あとがき
著者略歴
岩元 泉(イワモト イズミ iwamoto izumi)
1949年 鹿児島県生まれ
1973年 九州大学農学院農学研究科入学
1986年 九州大学農学部助手
1990年 九州大学農学部助教授
1997~2015年 鹿児島大学農学部教授
2009年~11年 鹿児島大学農学部長
2012年~14年 鹿児島大学生涯学習教育研究センター長
現在 食農資源経済学会理事
日本有機農業学会理事
NPO法人鹿児島県有機農業協会理事長
タイトルヨミ
カナ:ゲンダイニホンカゾクノウギョウケイエロン
ローマ字:gendainihonkazokunougyoukeieron
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