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定価:2,750円(2,500円+税)
判型:B5
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内容紹介
複合災害から10年を迎える福島で、その地が育んできた歴史や文化を復元する作業、震災時の記憶を記録するための様々な活動を取り上げる。地域の多様な「文化」を未来へと継承していくための、創造的な取り組みを通して、真の復興とは何かを考える。
目次
目次
特集
福島の記憶・記録
複合災害と「文化」のレジリエンス
12 巻頭言 複合災害被災地の過去・現在・未来 西村慎太郎
14 複合災害地における歴史的実践 福島県浜通りの大字誌 西村慎太郎
22 いわき市での民俗芸能の継承 田仲桂
30 東日本大震災と変わりゆく生活文化 川内町での民俗調査から 金子祥之
38 福島の歴史・文化遺産の記録 福島大学学生による文化財レスキュー 阿部浩一
46 避難所で生まれた「災害史料」 双葉町の経験を伝え、共有する 川上真理
54 「記憶資料」の保全活動 全町避難から始まった富岡町の聞き取り事業 門馬 健
62 大熊町震災記録誌『福島第一原発、立地町から。』 誰のために、何のために残すのか 喜浦 遊
70 大熊町の帰還困難区域のフロッタージュ製作 先人たちが残した碑文から震災遺産まで 鎌田清衛
78 ミュージアムに何ができるのか? 福島県立博物館の実践から 佐藤李青
86 未来に届けたい福島県で紡がれた日々 映像制作を通して出会った福島の人々のこと 椎木透子
ミニ連載
98 ヴィンテージ・アナログの世界 レコード・レーベルの黄金期㉕ 高荷洋一
102 平家納経を考える③ 平清盛筆 願文 恵美千鶴子
連載
106 動物たちの文化誌㉚ 牛の歩みのごとく 早川篤
114 欧州グリーンインパクト⑥ フランスのスローフラワー運動 遠藤浩子
口絵の作品
122 時のイコン 東日本大震災の記憶 六田知弘
特集
福島の記憶・記録
複合災害と「文化」のレジリエンス
12 巻頭言 複合災害被災地の過去・現在・未来 西村慎太郎
14 複合災害地における歴史的実践 福島県浜通りの大字誌 西村慎太郎
22 いわき市での民俗芸能の継承 田仲桂
30 東日本大震災と変わりゆく生活文化 川内町での民俗調査から 金子祥之
38 福島の歴史・文化遺産の記録 福島大学学生による文化財レスキュー 阿部浩一
46 避難所で生まれた「災害史料」 双葉町の経験を伝え、共有する 川上真理
54 「記憶資料」の保全活動 全町避難から始まった富岡町の聞き取り事業 門馬 健
62 大熊町震災記録誌『福島第一原発、立地町から。』 誰のために、何のために残すのか 喜浦 遊
70 大熊町の帰還困難区域のフロッタージュ製作 先人たちが残した碑文から震災遺産まで 鎌田清衛
78 ミュージアムに何ができるのか? 福島県立博物館の実践から 佐藤李青
86 未来に届けたい福島県で紡がれた日々 映像制作を通して出会った福島の人々のこと 椎木透子
ミニ連載
98 ヴィンテージ・アナログの世界 レコード・レーベルの黄金期㉕ 高荷洋一
102 平家納経を考える③ 平清盛筆 願文 恵美千鶴子
連載
106 動物たちの文化誌㉚ 牛の歩みのごとく 早川篤
114 欧州グリーンインパクト⑥ フランスのスローフラワー運動 遠藤浩子
口絵の作品
122 時のイコン 東日本大震災の記憶 六田知弘
著者略歴
西村 慎太郎(ニシムラ シンタロウ nishimura shintarou)
西村慎太郎:人間文化研究機構国文学研究資料館准教授、NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん代表理事。1974東京都生まれ。学習院大学大学院満期資格取得退学。専門は歴史学。歴史資料の保全を地域住民たちと進め、地域の歴史像を構築する。著書に『宮中のシェフ、鶴をさばく』(吉川弘文館、2012年)、『生実藩』(現代書館、2017年)など。
田仲 桂(タナカ ケイ tanaka kei)
田仲 桂:民俗芸能の継承者。1978年福島県いわき市生まれ。いわき市文化財保護審議会、福島県文化振興審議会の委員をつとめる。専門は歴史学、日本近世史。NPO民俗芸能を継承するふくしまの会に所属し、地域につたわる有形・無形の文化遺産の調査と保存・活用に取り組む。
金子 祥之(カネコ ヒロユキ kaneko hiroyuki)
金子祥之:東北学院大学講師。1985年、千葉県館山市生まれ。早稲田大学大学院修了。専門は日本民俗学・村落社会学。民俗学の視点から、災いに対する地域社会の適応策を共時的・通時的に研究している。共著書に、『原発災害と地元コミュニティ』(東信堂)、『災害と村落』(農文協)など。
川上 真理(カワカミ マリ kawakami mari)
川上真理:筑波大学図書館情報メディア系研究員。1978年福島県生まれ。法政大学大学院修了。専門は日本近世史、芸能史。存在証明としての資料保存を重視し、震災資料や被災古文書の整理・調査に取り組んでいる。
阿部 浩一(アベ コウイチ abe kouichi)
阿部 浩一:福島大学教授。1967年東京都生まれ。東京大学大学院修了。専門は日本中世史。東日本大震災以降、福島県内の歴史資料保全活動に取り組む。著書に『戦国期の徳政と地域社会』(吉川弘文館)、『ふくしま再生と歴史・文化遺産』(共編著、山川出版社)などがある。
門馬 健(モンマ タケシ monma takeshi)
門馬 健:富岡町生涯学習係長。1983年福島県いわき市生まれ。東北大学大学院修了。専門は幕末政治史。2014年、役場内に原発被災地域の資料保全チームを組織、地域資料や震災遺産の保存活動を続ける。
喜浦 遊(キウラ ユウ kiura yuu)
喜浦 遊:福島県大熊町役場教育総務課主査。1981年長崎県生まれ。2016年4月に社会人採用で大熊町役場入庁。企画調整課に配属され、震災記録誌作成事業を担当した。現在は町の歴史や震災の経験を記録し、後世に伝えるための「アーカイブズ事業」を主に担当している。
鎌田 清衛(カマダ キヨエ kamada kiyoe)
鎌田清衛:和梨・洋梨の果樹園を経営する傍ら、大熊町内の板碑や記念碑などのフロッタージュを続けている。大熊町文化財保護審議委員、おおくまふるさと塾顧問。著書に『日隠山に陽は沈む』(歴史春秋社出版)、『残しておきたい大熊のはなし』(歴史春秋社出版)がある。
椎木 透子(シイキ トウコ shiiki touko)
椎木透子:映像作家・写真家。2005年より米国に移住。ドキュメンタリーを中心に写真および映像制作に国内外で携わる。
佐藤 李青(サトウ リセイ satou risei)
佐藤李青:アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー。宮城県生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。東京アートポイント計画、Tokyo Art Research Lab、Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)を担当。共著に『文化政策の現在』(東京大学出版会)など。
タイトルヨミ
カナ:ビオシティ ハチジュウゴゴウ フクシマノキオク キロク
ローマ字:bioshiti hachijuugogou fukushimanokioku kiroku
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