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2022年4月30日発売

共和国

出版社名ヨミ:キョウワコク

踊る女と八重桃の花

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内容紹介
「友よ、男に描けない素的な味わいとシャルムを持つタブローを作ろうではありませんか」
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日本画を鏑木清方、洋画を梅原龍三郎に師事。姉で劇作家の長谷川時雨が創刊した、女による女のための雑誌『女人芸術』で注目されると、戦時下には単身従軍画家としてアジア各地へ赴き、戦後は本音で語るエッセイストとして活躍。そんな女性洋画家の先駈けとして知られる、長谷川春子の初期のみずみずしい随筆や画業を精選して収録する、没後初の選集。
著者が生前に刊行した著作9点より、『長谷川春子小画集』(1929)、『満洲国』(1935)、『戯画漫文』(1937)の初期3作に収録されたエッセイやイラスト、油彩のほか、単行本未収録作、単行本の装幀や新聞連載小説の挿画を収めました。従軍するまでの長谷川春子の仕事が、本書によって見渡せます。カラー図版16頁。

2022年8月27日にNHKで放送された「ETV特集  女たちの戦争画」では、本書に収録した図版も多数紹介されました。
目次
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1、戯画漫文
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 時雨女史と私
 
 華くらべ女作家
 ――長谷川時雨、今井邦子、吉屋信子、岡田禎子、
  林芙美子、平林たい子、宇野千代、阿部ツヤ子
 
 文人六景
 ――内田百閒、室生犀星、芹沢光治良、
  柳澤健、廣津和郎、川端康成

 当代人気帖
 ――川端康成、水の江ターキー、夏川静江、
   梅原龍三郎、関屋敏子、阿部眞之助

 人気者八佳選
 ――ピストン堀口、原信子、竹久千恵子、エノケン、
  藤山一郎、飯田蝶子、岡譲二、水谷八重子

 秋天七つ星
 ――武田麟太郎、林房雄、片岡鉄兵、尾崎士郎、
  矢田津世子、窪川稲子、丹羽文雄


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2、はるこや、はるこや
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 食べるは楽し

 淡路の米

 台所

 残月

 鏡が少なすぎる

 体は国の手形也

 貯蔵

 はるこや、はるこや

 
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3、サボワ閑日帖
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 船室より

 アウ・ルヴオア・巴里

 個展

八重桃の花、エッフェル塔

サボワ閑日帖

巴里画商風景

寒中のシベリヤ
 

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4、東京の一片
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 浮世画展覧会評

 人物画

 七彩会のこと

 絵の具皿――その三枚

 夜泊とりどり

 秋影舗道ニ来ル

 東京人の新大阪見物

 東京の一片

 ヘレニズムの微風


   解説にかえて――長谷川春子の「花下遊楽」
著者略歴
長谷川 春子(ハセガワ ハルコ hasegawa haruko)
1895年、東京に生まれ、1967年、東京に没する。洋画家、文筆家。 長姉で劇作家の長谷川時雨の勧めで画家を志し、鏑木清方、梅原龍三郎に師事する。1929年~31年、フランスに遊学。帰国後、満洲事変を契機に画家として従軍。戦後はエッセイスト、挿画家、装幀家としても多くの仕事を残した。 画集に、『長谷川春子小画集』(女人芸術社、1929)、エッセイ集に、『満洲国』(三笠書房、1935)、『戯画漫文』(昭森社、1937)、『北支蒙彊戦線』(暁書房、1939)、『南の処女地』(興亜日本社、1940)、 『東亜ところどころ』(室戸書房、1943)、『大ぶろしき』(大日本雄弁会講談社、1955)、『ニッポンじじい愛すべき』(生活社、1955)、『恐妻塚縁起』(学風書院、1956)がある。
タイトルヨミ
カナ:オドルオンナトヤエモモノハナ
ローマ字:odoruonnatoyaemomonohana

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